「戦後70年談話」、侵略の認定と謝罪ない
朝鮮外務省代弁人談話 
−2015年8月14日−


 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は14日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 日帝敗北70年を契機に罪悪に満ちた過去を覆い隠そうとする日本の右翼保守勢力の試みが、さらに赤裸々にあらわになった。

 日本内閣の閣議決定を経て発表された安倍(晋三)首相の「戦後70年談話」には、日本の侵略の歴史に対する誠実な認定と謝罪が盛り込まれていない。

 かつて、前代未聞の侵略と植民地ファッショ統治で朝鮮人民に最も大きな被害と苦痛を強いた日本は、いまだにその過去の清算を行っていない。

 日本の朝鮮侵略と40余年間の植民地支配は、古今東西にその類例のない最も暴悪で野蛮なものであった。

 朝鮮占領期間、日帝は100余万人の罪のない朝鮮の人々を虐殺し、840万余人を強制連行して、殺人的な奴隷労働を強いたし、20万人の朝鮮女性を日本軍の性奴隷にする反人倫的蛮行を働いた。日帝侵略者は、あくどい朝鮮民族抹殺政策に明け暮れて、わが国の標準時まで強奪したし、朝鮮の言葉と文字、朝鮮人の姓と名前まで奪おうと狂奔した。

 このような日本が、わが人民に及ぼした天人共に怒れる犯罪行為と計り知れない被害をいまだに清算していないことについて一言の謝罪や反省もなく、いわゆる未来と国際社会のなかでの責任、貢献を云々するのは、朝鮮人民に対する耐えがたい愚弄であり、国際社会に対する欺瞞である。

 日本は、敗北後も米国の対朝鮮侵略政策に追従して朝鮮戦争に加担し、在日朝鮮人を弾圧してわが国の統一をあらゆる面から妨害したし、反朝鮮敵視策動に狂奔してきた。

 朝鮮民族に罪悪に罪悪を重ねてきた日本は、いまになって、みずからの過去の犯罪を覆い隠して「平和に対する貢献者」に変身しようと狡猾に振る舞っている。

 我々は、日本のこのような行為を我々の自主権と尊厳、国際的正義と人類の良心に挑戦する鉄面皮な試みであると断固糾弾、排撃する。

 20世紀に日本は、「大東亜共栄圏」の野望にとらわれて侵略戦争に狂奔し、アジアと世界各国の人民に大きな惨禍を被らせ、しまいには敗北のどん底に転落した。

 こんにち、日本は、敗戦の悲惨な教訓を忘却し、再び危険極まりない軍国主義の道へ突っ走っている。

 日本は、「積極的平和主義」の看板のもとに戦争国家復活、海外侵略を選択する破滅の道ではなく、朝鮮人民に働いた特大型の反人倫犯罪をはじめ、すべての過去の犯罪の清算を通じてわが国をはじめとする周辺諸国の信頼をまず得るべきであろう。

 日本の百年の罪悪を必ず決算し、悲痛な恨みを晴らすわが軍隊と人民の意志は日がたち、歳月が流れるほどよりいっそう増している。【朝鮮通信=東京】




inserted by FC2 system