朝鮮総聯弾圧は重大な挑発行為
−2016年11月4日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮海外同胞援護委員会は4日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 東方の核強国としてそびえ立ったわが共和国の権威と地位に仰天した日本当局と右翼反動勢力の断末魔のあがきが、さらに狂った症状を見せている。

 既に宣明されたように、核戦力を中枢とする我々の国防力強化措置は、米国の増大する核威嚇策動に対処して国の自主権と民族の生存権をしっかり守り、朝鮮半島での平和と地域の安全を守るために必須に行使した自衛的措置である。

 にもかかわらず、米国と日本、南朝鮮かいらい一味をはじめとする敵対勢力は、我々が反共和国敵視政策の総破綻を宣言する勝ちどきを上げるたびに、手負いの子牛のようにじだんだを踏み、いわゆる「関係諸国の対応策の用意」だの「制裁決議」採択だのと破れた太鼓を引き続きたたいている。

 笑止なのは、日本当局と右翼反動層が、米国の大騒ぎに次々とくしゃみをし、誰それを刺激しようとおかしく振る舞っていることである。

 日本の安倍(晋三)首相は、わが共和国の核弾頭爆発実験成功のニュースが伝わると、蒼白になっておびえる見苦しい顔で臨時国会なる場にあらわれ、「国際社会への明確な挑戦であり、断じて容認できない」だの「国際社会と連携して断固とした対応をとる」だの何のと、ひときわ青筋を立てた。口角泡を飛ばす安倍の悪口に踊らされて日本の自民党一味は時を得たように密室に集まり、祖国を訪問する朝鮮総聯の幹部に対して再入国禁止対象を拡大するだの、送金を制限するだの、第三国を経由した対朝鮮貿易を徹底的に遮断するだの何のの独自の制裁項目まで考案し、これを強行しようと血眼になって狂奔している。

 その一方で、日本の国会の衆参両院は、唯一の被爆国である自分らの恥ずべき過去の歴史が自慢の種になるかのようにやかましく騒いで、わが共和国の自衛的核実験にたいしていわゆる「抗議決議」なるものを採択する茶番を演じたという。

 わが共和国にたいする先天的な拒否感、敵対感が体質化した日本の反動層が、米国の対朝鮮政策に便乗してまたもや「単独制裁」だの「抗議決議」だの何のと狂ったように騒ぎ立てるのは、国際的に政治小者であると指弾されている日本の反動層の哀れな醜態にすぎない。

 重大なのは、前例なく無分別におこなわれる島国の侵略者のこのような反共和国騒動が尊厳あるわが共和国の海外公民団体である朝鮮総聯を抹殺し、在日同胞の生存権を脅かす極めて重大な政治的挑発であるというところにある。

 日本当局は昨年に続いて今年に入っても、多くの武装警官と装甲車まで駆り出して朝鮮総聯の各組織と学校を強制捜査し、罪のない在日同胞を暴行、逮捕する前代未聞のファッショ的暴挙を何度も働いたし、右翼ごろつきをはじめ、有象無象を唆して日本全域に朝鮮人が息をして生きられない殺伐とした雰囲気を意図的につくり出している。

 いま、日本の警察庁と公安調査庁は、悪臭放つ日本社会の悪弊を正すかわりに、朝鮮を訪問して戻った朝鮮総聯の活動家と在日同胞にダニのように執拗に弾圧の魔手を伸ばして監視、尾行、買収策動にしがみついて狂奔している。

 一方、文部科学省は、朝鮮学校がある地方自治体28都道府県に朝鮮学校補助金支給にたいする再検討を求める通知文を下達したうえ、その執行を調査する方法で圧力の度合いを強めている。

 これに遅れまいと、右翼反動団体と有象無象が毎日のように朝鮮総聯中央本部をはじめ、各級機関の事務所と個人宅に殺人の脅迫電話をかけ、街宣車まで駆り出してわが共和国と朝鮮総聯を誹謗中傷する悪態をついている。

 そのうえ、日本の右翼ごろつきは、朝鮮学校の通学路に危険を生じさせたばかりか、彼らの神聖な校庭にまで乱入して器物を破損するごろつき行為もためらっていない。

 日本当局の積極的な庇護と唆しのもとでおこなわれる卑劣な反朝鮮総聯策動は、内外の大きな憂慮と驚愕をかき立てている。

 明らかにするが、わが共和国の核戦力強化措置は、主権国家の合法的権利であって、米国をはじめとする敵対勢力がもたらす恒常的な核戦争の危険から我々の自主権と生存権を守り、朝鮮半島と世界の平和と安全を保障するための正当な自衛的措置であり、それが直ちに朝鮮総聯と在日同胞に対する弾圧の口実になり得ない。

 わが共和国の自衛的国防力強化を奇貨として日本の反動層が、いわゆる「法治」と「人権」のベールまですべて脱ぎ捨て、朝鮮総聯と在日同胞に対する国家的テロをエスカレートさせる陰険な下心は火を見るよりも明らかである。

 それは、安倍保守当局が、米国を後ろ盾にして我々の思想と制度をなくすための反朝鮮・反朝鮮総聯策動の先頭に立った見返りに、日本の軍国化にさらに拍車をかけ、ひいては「大東亜共栄圏」の昔の夢を必ず実現しようというところにその目的がある。

 朝鮮総聯は、尊厳あるわが共和国の海外同胞組織であり、在日同胞は社会主義祖国と同じ血筋を引いた我々の真の兄弟、家族である。朝鮮総聯と在日同胞に対する日本の反動層のあらゆる反人倫的で非人道的な弾圧・抹殺策動は、わが共和国にたいする許しがたい挑発行為である。

 千年、万年かけて謝罪しても許されない過去にたいする罪の意識は少しもなく、反朝鮮・反朝鮮総聯弾圧に悪質に狂奔する日本の反動層の醜い姿は、わが千万軍民の胸に日本の反動層こそ同じ空の下で暮らせない朝鮮民族の百年来の敵であり、島国の侵略者とは、もっぱら力ですべてを徹底的に決算すべきであるという意志をさらにかためさせている。

 日本当局は、無分別な反朝鮮・反朝鮮総聯策動にしがみつけばつくほど、自分の地で最も残酷な終局的滅亡の苦汁をなめる悪夢の時刻ばかり促すことをはっきりと銘記し、分別ある行動をする方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


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