朝鮮総聯活動家への強制捜査は犯罪行為
−2016年12月25日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮海外同胞援護委員会は25日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 わが共和国の真の海外同胞組織である朝鮮総聯と在日同胞にたいする日本の反動層の政治的弾圧策動は、年が暮れる時期もやむことなくさらに狂乱的におこなわれている。

 去る19日未明、日本当局は、京都府、神奈川、山口、島根の県警合同捜査本部のごろつきを駆り出していわゆる「外為法」違反というとんでもない口実のもと、朝鮮総聯の活動家と在日同胞の自宅、彼らが運営する会社、旅行会社の事務室を強制捜査するファッショ暴挙を働いた。

 同日、朝鮮総聯東京都渋世支部委員長の自宅に突然押し寄せた警察合同捜査本部のごろつきは、いわゆる「外為法」違反にかこつけて朝鮮総聯中央本部とつながりがないのかを問い詰めるなど、血眼になって狂奔して何の手がかりもつかめなくなると、むやみに会社の業務書類を押収する妄動を働いた。

 これと時を同じくして、警察合同捜査本部のごろつきの群れは、在日本朝鮮人サッカー協会会長とサッカー協会国際部長の自宅と会社を強制捜査して「エム・クリエイト」という日本人の会社の「外為法」違反と結び付けて実に2日間にわたって強制捜査劇をおこなう不法、無法のならず者行為をためらわずに働いた。

 年末に日本当局が、これまでには見られなかったいわゆる「外為法」違反容疑を口実に警察の群れを駆り出して朝鮮総聯活動家と在日同胞にたいする大々的な強制捜査を狂ったようにおこなったのは、朝鮮総聯と在日同胞にたいするもう一つの重大な挑発であって、わが共和国と朝鮮総聯にたいする耐えがたい挑戦、極悪な犯罪行為である。

 米国の対朝鮮敵視政策に便乗してわが共和国にたいする独自の「制裁」をさらに拡大し、朝鮮総聯活動家と在日同胞の祖国訪問まで極度に制限する反人倫的な暴挙を働いた日本の反動層が今回、強制捜査劇を演出した目的は火を見るよりも明らかである。

 それは、何としても朝鮮総聯に犯罪の帽子をかぶせて不法な活動をする団体であるかのように歪曲、捏造して日々高まるわが共和国と朝鮮総聯の国際的な権威と威信をおとしめ、日本全土に反朝鮮・反朝鮮総聯の雰囲気をさらに鼓吹することで、朝鮮総聯と在日同胞の義に徹した活動を阻み、朝鮮総聯を全面弾圧するための口実を設けようとするところにその凶悪な下心がある。

 周知のように、在日朝鮮人は、日帝植民地統治時代に徴用と徴兵で日本に強制的に連れ去られた人やその子孫であり、日本当局は彼らを特別に保護すべき法的・人道的責任を負っている。

 にもかかわらず、日本の反動層が朝鮮民族に及ぼした不幸と苦痛にたいして誠実に反省し、謝罪するかわりに、朝鮮総聯活動家と在日同胞にたいする弾圧策動にさらに気炎を吐いていることこそ歴史に対する愚弄、正義にたいする挑戦であって、絶対に許せない。

 日本当局が、米国の悪辣な反朝鮮策動の先頭に立ってあらゆる手段と方法を尽くして在日同胞をわが祖国と朝鮮総聯から引き離そうといくらあがいても、朝鮮総聯活動家と在日同胞の正当な愛国愛族活動は絶対に阻めない。

 朝鮮総聯は、わが共和国の貴重な一部分であり、在日同胞は、わが祖国、わが人民と同じ血筋を引いた肉親、家族である。

 朝鮮総聯と在日朝鮮人にたいするいかなるさ細な迫害や弾圧もわが共和国の自主権にたいする重大な侵害であると認め、それに断固対応していくのは、我々の一貫した立場であり、確固たる意志である。

 日本当局が我々の再三の警告にもかかわらず、チュチェ朝鮮の尊厳ある海外公民団体である朝鮮総聯にたいする弾圧策動に狂奔すればするほど、わが千万軍民の対日敵がい心はさらに鋭く研がれるであろうし、それからまねかれるすべての結果にたいして全責任を負うことになるであろう。【朝鮮通信=東京】


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