少女像の対抗措置は破廉恥な妄動
−2017年1月16日−

 朝鮮中央通信社は16日、「犯罪を覆い隠そうとする破廉恥な妄動」と題する全文次のような論評を発表した。

 最近、日本が釜山の日本総領事館前に設置された日本軍性奴隷少女像を撤去せよとかいらいに圧力を加えている。

 首相と官房長官をはじめとする高位政治家が、公に「対抗措置」を云々するなか、南朝鮮駐在日本大使と釜山総領事を召還し、南朝鮮とのハイレベル経済協議の延期、通貨スワップ取り決め協議の中断のような報復措置を講じるなど、挑発を公然と続けている。

 これは、事大と屈従が体質化した朴槿恵逆賊一味をつついて過去の特大型の反人倫犯罪を覆い隠そうとする日本の反動層の破廉恥な妄動である。

 日本軍性奴隷問題が明らかになった時からの数十年間、過去の歴史の清算を回避する日本の汚らわしい醜態を無数に見てきたが、今回のように強盗さながらでずうずうしい行為に国際社会は驚愕せざるを得ない。

 いま、ソウルの日本大使館と釜山の日本総領事館の前をはじめ、南朝鮮に設置された日本軍性奴隷少女像は、単純な象徴物ではなく、過去に日帝が働いた天人共に怒れる反人倫的罪悪にたいする告発であり、性奴隷犯罪の清算を回避する日本にたいする抗議の印である。

 日本が騒ぐ2015年末に南朝鮮と日本との間で遂げられた日本軍性奴隷問題の「合意」について言うなら、日本が罪悪の歴史を葬るために米国の操縦のもとに南朝鮮かいらいを幾らかの金で言いくるめてつくり上げた政治取引の具である。

 日本が交渉のテーブルに着いたこと自体が、過去の侵略の歴史を永遠に闇に葬る下心からであった。

 「軍の関与」と「責任を痛感」というあいまいな言葉で性奴隷犯罪の強制性を否認し、国家的・法的責任を認めない合意ならざる「合意」をつくり上げで快哉を叫んだのがまさに日本である。

 事大に狂った天下の売国逆賊である朴槿恵一味を丸め込んで犯罪的な「合意」をでっち上げた日本は、自分らの手先が弾劾審判に引きずり出されたいまも、何としても「合意」の履行を強行するためにかいらいをせき立てている。

 「政権がかわっても合意は実行するもの」であるとして今後、かいらいの態度を見守るというような圧力もためらわず、性奴隷問題の「最終的かつ不可逆的な解決」を強弁している。

 一種の政治ごろつき行為である。

 日本軍性奴隷犯罪は、20世紀に日本が働いた空前絶後の特大型の反人倫行為であって、消すことも、なくすこともできない歴史の悲劇である。

 いくら歳月が流れて世紀がかわっても、日本は過去の罪について徹底的に謝罪し、賠償すべき法的・道徳的義務を絶対に逃れられない。

 性奴隷問題をはじめとする日本の過去の清算問題は、決して、幾らかの金で解決する問題ではなく、日本が朝鮮とアジアの人民に及ぼした罪悪を清算し、国際社会の信頼を得る正常な国家になるのか、ならないのかという国家の死活問題である。

 誠実な過去の清算は日本自身のためであり、過去の清算なしに日本は絶対に立ち上がれない。

 わが人民とアジアの人民は、代を継いででも日帝から受けた苦痛と災難の代価を必ず受け取るであろう。【朝鮮通信=東京】


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