朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省のスポークスマンは29日、次のような談話を発表した。
我々の核戦力強化措置は、米国の増大する核戦争挑発策動を終わらせ、朝鮮半島と、ひいては地域の平和と安定をしっかり保証するための主権国家の正当な自衛的権利の行使である。
ところが、日本が我々の自衛的措置に「脅威」だの「挑発」だのと言いがかりをつけて意地悪い態度をとっている。
日本当局者が最近、イタリアでおこなわれたG7サミットの期間に我々にたいして、いまは対話ではなく圧力を加えるべき時であると述べ、「制裁決議」の厳格な履行と新たな決議採択の必要性を力説する一方、内閣官房長官と外相など閣僚も口々に我々にたいするいわゆる追加的な「独自制裁」について騒ぎ立てている。
日本があちこち訪れて反朝鮮圧力・制裁の雰囲気を鼓吹しているのは、我々の「脅威」を口実に何としてもファッショ悪法をでっち上げて軍国化を本格的に実現するための法的名分を立てようとするところにその目的がある。
いま、日本では「平和憲法」を戦争憲法に改悪して日本を戦争国家にし、「テロ対策」の看板のもとに全国を監視網のなかに入れてファッショ化しようとする右翼勢力の策動に反対、排撃する声が広範な人民はもちろん、政界からも上がっている。
日本当局が我々の自衛的措置に「挑発」「脅威」であると言いがかりをつけて軍国主義復活と再侵略野望を実現しようと狂奔するのは、極めて愚かな行為である。
我々はかつて、朝鮮人民にあらゆる特大型の反人倫的犯罪を働いた日本が過去にたいする反省はおろか、我々の自主権行使にまで言いがかりをつけて新たな罪を積み重ねていることを絶対に許さず、徹底的に計算している。
我々は既に宣明したとおり、米国とその追従勢力が目をさまして正しい選択をする時まで高度に精密化、多種化された核兵器と核攻撃手段をより多くつくっていくであろう。
これまでは、日本の地にある米国の侵略的軍事対象だけが我々の戦略軍の照準器内に入っていたが、日本が現実を直視できず、あくまで米国に追従して我々に敵対的にでるなら、我々の標的は変わるしかないであろう。【朝鮮通信=東京】
|