米国よりも先に日本が焦土になりかねない
−2017年6月7日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会(平和擁護委)は7日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 最近、日本の安倍一味が、我々の自衛的国防力強化措置に悪辣に言いがかりをつけ、米国の反朝鮮制裁圧力策動に追従して最も意地悪く振る舞っている。

 安倍(晋三)首相と菅(義偉)官房長官、稲田(朋美)防衛相など日本の頭目が、先進7カ国(G7)首脳会議(サミット)と「アジア安全保障会議」をはじめ、公式および非公式の舞台で陰険な表情で口々に「北朝鮮の核の脅威」だの 「重大な挑戦」だの何のの反朝鮮対決シナリオを一様に唱え、世界の前で大騒ぎしているのはその代表的な実例である。

 最近、 G7サミットに参加した安倍は、国連事務総長と会って「いまは北朝鮮への圧力を強化すべきであり、中国の役割が重要」であると言い散らし、国連が我々にたいする制裁と圧力の度合いをさらに強めなければならないとギャアギャア言い立てた。

 特に、安倍は、トランプと結託して首脳宣言なるものに「北の核実験とミサイル発射を最も強い表現で非難する」 「核を放棄しないなら対北制裁を強化する」という文言を明記するようにしたし、サミット閉幕後に開いた記者会見では、「北の脅威」が伝染病のように広がる危険性があると言い散らした。

 上を学ぶ下というように、安倍の後に続いて菅官房長官もやはり、国際観光船マンギョンボンの運航まで「北の核・ミサイル問題」と結び付けて途方もない中傷をする一方、最近は我々にたいするいわゆる追加的な「独自制裁」を騒ぎ立てて息巻いている。

 稲田防衛相もまた、シンガポールで開かれたアジア安全保障会議で「北朝鮮が地域と世界に与える脅威は新たな段階に入った」とラッパを吹く一方、米国防長官、オーストラリア国防相と反朝鮮謀議を凝らし、 「北朝鮮の核・ミサイル開発を最も強い表現で非難し、非核化に向けた具体的行動をとるよう促す」という内容の共同声明発表劇を演じてヒステリーを起こした。

 一方、現在、日本の反動層は、我々の「核とミサイルの脅威」に対応するという口実のもとに偵察衛星の打ち上げと新型迎撃ミサイルの導入、米空軍との合同訓練、米空母打撃群との連合訓練に気炎を吐いたばかりか、各地方別に住民避難訓練なるものまでおおこなって大騒動を起こす一方、去る3日、国連安全保障理事会で強盗さながらの新たな反朝鮮「制裁決議」をでっち上げるのにも誰よりも先頭に立って極悪に狂奔した。

 我々の自衛力強化措置が講じられるたびに東京の真ん中で核爆弾が爆発したかのように縮み上がって悲鳴を上げ、病的な反応を示す日本の島国の連中のこのような妄動について内外の世論は、「北朝鮮のミサイル対応に肝を潰した日本」「意図的な恐怖心の助長」などと非難の声を高めている。

 我々の核戦力強化措置が誰を狙っているのかを察して余りある日本が差し出がましく出てきてわめくのは、脛に傷持つ者の悲鳴であるとしか言えない。

 日本が我々の弾道ミサイルが雷鳴のような爆音を上げて飛び立つたびに大げさに振る舞って「安保不安」を口を極めて鼓吹するのは、「北朝鮮の核の脅威」を口実に軍事大国化にさらに拍車をかけて軍国主義復活とアジア再侵略野望をあくあまでも実現しようとするところにずる賢く不純な目的がある。

 日本が、強力で持続的な米ロ同盟がいまや日本の防御を超えて地域安保のための役割を果たしていると公然と騒いでいるのは、そのような下心のあらわれである。

 しかし、日本は、再侵略狂気に熱を上げ、反朝鮮敵対意識を鼓吹している挑発的妄動が我々をどれほど強く激怒させており、それによってまねかれる破滅的結果がどれほど悲惨なものなのかをはっきり認識して騒ぎ立てる方が良かろう。

 日々多様化、高度化する我々の核戦力の前で大洋の向こうにいる主人の米国も恐怖に震えて活路を求めてもがいているのがこんにちの厳然たる現実である。

 それでも、核戦力強化のために多発的に、連発的に響く我々の壮快な戦勝の砲声を誰よりも最も近くで聞いている日本が我々の門前で軽々しく振る舞うのは、みずから死を早める愚かな妄動である。

 日本がそんなにも安保が不安なら、米国の犬になって走り回るのではなく、反朝鮮敵視政策を撤回し、米国の侵略的な軍事基地を日本の島々からすべて追い出せば良いのである。

 現在のように日本が我々の拳の近くで意地悪く振る舞っていては、いったん有事に米国よりも先に日本列島が丸ごと焦土になりかねないことを認識すべきである。

 日本は、わが人民に永遠にすすげない罪悪を働き、永遠に癒えない恨みの傷を残した千年来の敵である。

 20世紀、野蛮な植民地統治でわが人民に与えた大きな人的・精神的・物的被害にたいする謝罪と賠償はおろか、過去の罪悪に新たな罪悪を積み重ね、毒蛇の牙を研いでいる日本の反動層にたいするわが人民の怒りはいま、天を突くかのように激高している。

 敵撃滅の気概がフル装塡された我々のチュチェ弾には、わが軍隊と人民のふつふつとたぎる対日敵がい心と百倍、千倍の報復の意志も込められている。

 安倍一味は、我々の火星砲兵が同時に発射した4発の弾道ミサイルの精巧な着弾点を見て、4つの島からなる日本列島が一瞬でなくなりかねないと言った日本の軍事専門家の悲鳴を聞き流してはならないであろう。

 日本のような政治小者が、その狭量で悪い習癖を捨てられずにいくら騒ぎ立てても国と民族の尊厳と自主権を守り、朝鮮半島と地域の平和と安定を保証する我々の正義の核の宝剣はさらに鋭く研がれるであろうし、あらゆる敵対勢力があがくほど、東方の核強国、アジアのミサイル盟主国の威容はさらに力強くとどろくであろう。

 日本は、慈悲を知らない我々の不敗の核戦力の前で島国の運命をかけて危険極まりないばくちをしてはならない。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system