自民党幹事長の「悪巧み撲滅」発言は傲慢無礼
−2017年6月16日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮日本軍性奴隷・強制連行被害者問題対策委員会(被害者対策委)は16日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、日本の安倍(晋三)首相の特使として南朝鮮を訪問した自民党の二階(俊博)幹事長が、日本軍性奴隷問題「合意」の再交渉を求める南朝鮮人民を冒涜し、脅して恐喝する極悪非道な妄言を並べて全民族の込み上げる怒りをかき立てている。

 去る10日、南朝鮮の地方を訪れた二階は同行者と記者の前で突然殺気を帯びた険しい表情で「つまらないことでごたごたせず、仲良く行こう」と言い、「悪巧みをする連中は撲滅していくように」「一握りだけでもいるかもしれないが、見つけたら撲滅してください」と言い散らした。

 彼の妄言は、朴槿恵一味が日本と締結した屈辱的な性奴隷問題「合意」の破棄を求める南朝鮮人民を狙った傲慢無礼な妄言であって、日帝の過去の罪悪を徹底的に清算しようとするすべての朝鮮民族にたいする耐えがたい愚弄であり、公然たる挑発である。

 周知のように、日本の反動層が「最終的かつ不可逆的」であると片意地を張り、躍起になって固守しようとあがく、いわゆる性奴隷問題「合意」とは、幾らかの金で過去の朝鮮女性にたいする日帝の天人共に怒れる性奴隷犯罪をうやむやにして伏せるために極悪な売国逆賊である朴槿恵一味と結託してでっち上げた出来損ないの文書であり、反民族的売国「協定」である。

 したがって、それは発表されるなり、日本軍性奴隷被害者はもちろん、南朝鮮人民をはじめ、全同胞の強い糾弾、排撃を受けたし、民族の尊厳と利益をことごとく踏みにじった強盗さながらの「合意」を撤廃することに関する声は日々さらに激しく上がっている。

 それだけでなく、国連の人権条約にもとづく拷問禁止委員会をはじめ、広範な国際社会もその欺瞞性と不法性を辛辣に明らかにして断罪し、再交渉を主張する南朝鮮人民を積極的に支持している。

 ところが、日本の自民党幹事長なる者が、このような全同胞と国際社会を「悪巧みをする連中」「一握りにもならない連中」であると悪辣に中傷、冒涜して「撲滅せよ」という暴言まで吐いたので、内外を驚愕させるずうずうしくて極悪非道な醜態にほかならない。

 南朝鮮を訪問する前にも彼はあるメディアとのインタビューで、「日本が金を払ったのに一から再交渉しようというようなバカな話をするのは、国際的に通用しない」という妄言を吐いて全同胞の怒りをかき立てた。

 時となく妄言に明け暮れる日本の政治家の醜悪さと低劣さは既に世界に広く知られているが、今回の二階の極言は倭国の連中こそわが民族の千年来の敵であり、この世界の最も鉄面皮で傲慢無礼な輩であることを改めてはっきり示している。

 過去に日帝が多くの朝鮮女性を強制的に連行、拉致して戦場に連れ回し、恥ずべき性奴隷生活を強要したけだものも顔を赤らめる野獣じみた蛮行は、こんにちも人々を歯ぎしりさせている。

 にもかかわらず、日本の反動層は、日本軍性奴隷問題「合意」は、「戦争犯罪を認めるものではない」だの「謝罪するつもりは毛頭ない」だのと公然と言い散らす一方、日本軍「慰安婦」を性奴隷であると規定した国連機関の公正な評価にたいしても、いわゆる「反論文書」なるものを作って持ち歩き、抗議する醜態まで演じている。

 そのうえ、南朝鮮に設置された性奴隷少女像を「国際法上、何ら根拠もない不法占拠である」「金を受け取ったなら少女像を撤去せよ」と怒鳴りつけ、さらに傲慢無礼に振る舞っている。

 日本の反動層が南朝鮮をうろつき回って罰当たりな暴言までむやみに言い散らしているのは、20世紀初めに日帝が朝鮮封建統治層に強盗さながらの「乙巳五条約」を強要し、操り人形のようにみなした暗うつな過去をほうふつさせる。

 さらにあぜんとしたのは、このような日本の反動層の厚顔無恥でずうずうしい醜態に正しいことを一言も言えず、「韓日間の協力」と「未来志向的」などの類いの言葉を並べて日本に秋波を送っている南朝鮮当局の行動である。

 これは、南朝鮮人民の一様な反対、排撃にもかかわらず、日本軍性奴隷問題「合意」の「尊重」だの「履行」だのと狂奔した朴槿恵一味の親日逆賊行為と変わらないものであり、日本の反動層の傲慢無礼な妄動を唆して民族の自尊心を冒涜する許しがたい親日屈従行為である。

 日帝にたいする我々の女性と全民族の悲痛な恨みは、島国連中が十回、百回謝罪しても絶対に晴れない。

 内外が一様に呪っているように、こんにち、悪巧みをする連中と言えば永遠に許しがたい万古無比の罪悪を覆い隠そうとする日本の反動層であり、全世界が取り組んで撲滅すべき人類共同の敵もまさに、再侵略野望に浮かされて軍国化の道に狂ったように疾走する倭国の輩である。

 南朝鮮当局は、全民族の要求に反して屈辱的な日本軍性奴隷問題「合意」を撤回せず、卑屈な対日低姿勢に出ては、さらなる対外的孤立をまねくことになることをはっきりと認識すべきであろう。

 北と南、海外の全同胞は、日本の反動層のずうずうしくて傲慢無礼な妄動を少しも許さず、断固粉砕すべきであり、民族の尊厳と利益を売り渡す親日逆賊を清算する民族あげてのたたかいをさらに力強く展開していくべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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