核安保サミットで同族対決の姿露呈した南朝鮮執権者
−2010年4月21日−


 朝鮮中央通信によると、21日付の「民主朝鮮」紙は、「体質化した同族対決の悪習の発露」と題する署名入りの論評を掲載した。その全文は次のとおり。


 南朝鮮の保守一味の同族対決策動によって朝鮮半島の情勢が日増しに険悪になっている。まさしくこうした時に、南朝鮮の執権者が情勢をよりいっそう悪化させる悪事を選んで働いている。

 彼は最近、米国のワシントンで開かれた「核安保サミット」なる場で「北の核の脅威」を宣伝して国際的な「共助」を説いたし、「特別記者会見」でも「北の核を抑止」するだの、「確実な核放棄の意志」を示せだのと騒ぎ立てた。彼が米国に行ってとげとげしい毒舌で同族を途方もなく中傷したのは、体質化した同族対決の悪習の発露である。

 南朝鮮の執権者が今回、「北の核の脅威」をまたしても叫び、反共和国「核共助」を哀願したのは、根深い親米・事大、同族対決意識の産物である。

 この世で核兵器を最初に製造して唯一使用し、最も多く持っているのは米国である。南朝鮮を世界最大の核兵器庫にして南朝鮮かいらい軍とともに毎年大規模の北侵核戦争演習を行うのも米国である。

 最近も、米国は、我が共和国に対する核先制攻撃を文書化したNPRを発表した。全民族が厳しく断罪、糾弾する米国のNPRを南朝鮮当局が支持したことは秘密ではない。

 このように、朝鮮半島で核戦争の危険を増大させる張本人は米国であり、その共犯者は米国に追従して同族を核の惨禍に陥れようと狂奔する南朝鮮かいらい当局である。

 我が共和国が民族の安全を守る強力な抑止力を築かなかったなら、朝鮮半島では既に新たな戦争、核戦争が十回、百回も起きたであろう。にもかかわらず、南朝鮮の執権者が侵略的な米国の核兵器には背を向け、自衛的な我が共和国の核抑止力を「脅威」であると描写し、国際的な「共助」を哀願したのは、外部勢力の力を借りて我々を武装解除し、主人とともに北侵核戦争を挑発して全民族を核の惨禍に陥れるため、どれほど躍起になっているのかをはっきりと実証した。

 南朝鮮の執権者は今回、「北の核を抑止」するだの、「確実な核放棄の意志」を示せだのと出しゃばったが、それは自分の立場も、相手がだれかもわからない無分別な妄動である。

 南朝鮮かいらいについて言えば、主人の米国が顔をしかめただけでも縮み上がる植民地統治の手下にすぎない。

 米国の求めとあれば、人民があれほど反対した米国産狂牛病牛肉も輸入するし、米軍基地の移転費もさらに負担し、青壮年を米軍の弾よけとして他国に派兵するのをはじめ、かいらいの親米・事大売国行為をいちいち挙げれば切りがない。

 このように、米国の手中で息も満足にできずに民族の尊厳と利益を売り渡す植民地手先が、自主性を生命とみなす我が共和国にあえて何かを「抑止」すると言って「意志」を示せと身のほどもわきまえずに虚勢を張ったのだから、“臍が茶を沸かす”行為であると言わざるを得ない。

 一言で言って、今回、南朝鮮の執権者は、同族対決に狂った汚らわしい姿を全世界にみずからさらけ出した。「核安保サミット」の参加者が彼の反共和国「核共助」説に冷淡な反応を示したのは決して理由のないことではない。国際舞台で同族を中傷するのがあまりにも見苦しくてそうしたのであろう。事態は、南朝鮮のマスコミまで「北の核問題は徹底的に後回しにされた」と評するほどであった。

 「核安保サミット」の参加前からだれかの「核兵器保有の試みを阻むうえで成果があることを期待する」と騒ぎ立てた南朝鮮の執権者としては痛打を食らったことになる。

 南朝鮮かいらいが、外部勢力との「核共助」で同族を討とうとするのは墓穴を掘る行為である。外部勢力と結託して同族対決に狂奔する反逆者は、民族の厳しい懲罰を免れない。

2010.4.21 「民主朝鮮」論評(全文)−朝鮮通信=東京



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