トランプのアジア歴訪は対決・商売行脚
−2017年11月11日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は11日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 就任後初のアジア歴訪に臨んだトランプが、去る5日から我々の周辺を走り回っている。

 トランプの今回の我々の周辺に対する歴訪は、わが共和国の自衛的抑止力を奪おうとする好戦狂の対決行脚であり、目下の「同盟国」の財布の底をはたかせて米国軍需独占体の腹を肥やすための戦争商人の商売行脚にすぎない。

 トランプは、この歴訪期間、世界の平和と安定の破壊者としての真の面貌をことごとくさらけ出したし、朝鮮半島での核戦争を哀願した。

 看過できないのは、トランプが去る9月、国連総会の場でわが共和国の絶滅という狂ったラッパを吹いたのに続き、今回は我々の思想と制度を全面的に拒否する妄言を並べてわが国家を「悪魔化」して、わが政府と人民を引き離し、朝鮮と国際社会を対峙させようと企てたことである。

 トランプが、米国の「圧倒的な力の優位」だの、米国は「力で平和を守る」と騒ぎ立てたが、米国と実際の力の均衡をなして我々の自主権と生存権、発展権を守ろうとするのがわが共和国の立場である。

 米国が1950年代に朝鮮戦争で喫した苦い惨敗と武装情報収集艦プエブロ号事件、EC121大型偵察機事件など年代と年代をまたぐ朝米対決の歴史的教訓は、誰が誰を過小評価したり、試したりしてはならないことを明白に教えている。

 我々が核を保有したのは、米国の増大する核の威嚇、恐喝と対朝鮮敵視政策からわが国家の自主権と尊厳、人民の生存権と発展権を守るための正当で不可避な自衛的選択である。

 米国が、核で我々を威嚇、恐喝した時代は永遠に過ぎ去った。

 トランプのような老いぼれ狂人の妄言は決して、我々を驚かしたり、止められないし、かえって我々が選択した並進の道が極めて正しいことを確認し、我々に核戦力建設大業の完成へとより速く疾走していくよう後押ししている。

 偉大な領袖の卓越した指導があり、領袖のまわりにかたく結集した千万軍民の一心団結と限りなく強大な軍事力があるので、我々は心強く、悪の帝国米国との対決で必ず最後の勝利をおさめるであろう。【朝鮮通信=東京】


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