朝鮮中央通信によると、５日付の「労働新聞」は、「反朝鮮総聯政治テロ行為」と題する全文次のような署名入りの論評を掲載した。


　外電によると、先日、日本の右翼のごろつきらが、兵庫県にある神戸朝鮮高級学校にカッターナイフの刃を入れた脅迫状を送り付けた。これに関連して兵庫県警察が、「容疑者」を捜査するなどと騒ぎを起こしている。

　この事件は、偶発的に起きたことでは決してない。

　これは、我が共和国と朝鮮総聯に対する圧殺をたくらむ日本の反動層の意図的で計画的な犯罪的陰謀の産物である。朝鮮学校を高校支援の対象から除外しようとする日本の反動層の挑発的な策動が強まっているのと時を同じくして、神戸朝鮮高級学校に対する脅迫事件が起こった事実がそれを実証している。

　昨年、日本で高校支援問題を政権公約（マニフェスト）の一つに掲げて政権の座についた民主党は最近、この問題に関連した「法案」を成立させようとしている。ところが、自民党は、「合同会議」なるものを開いて朝鮮学校に「イデオロギー学校」「対日工作機関」などのレッテルを張って、高校支援の対象から除外するよう求める「決議」を採択した。その一方で、大阪府の橋本（徹）知事は、朝鮮学校を高校支援「法案」の対象にしても、大阪府が独自に無償化制度の適用については切り離して判断するとの妄言まで吐いた。

　朝鮮総聯傘下の学校と在日朝鮮人に対する脅迫・弾圧を強化してこそ、彼らが高校支援の要求から身を引くようになり、そうなれば自分らの犯罪目的を容易に果たせるというのが日本の反動層の思考観点である。彼らがたくらむ目的は、日本の人々のなかに反朝鮮総聯・反共和国対決意識を鼓吹するための社会的ムードを一段とつくり出そうというものである。今回、日本の反動層が、右翼のごろつきらを駆り出して神戸朝鮮高級学校に脅迫行為を働かせたのもその一環である。

　我々は、これについて絶対に袖手傍観できない。

　朝鮮総聯は、かつて日帝が行った朝鮮人強制連行犯罪の直接的な被害者とその子孫である在日朝鮮人の民主的民族権利を擁護するために結成された、我が共和国の合法的な海外公民団体である。

　朝鮮総聯の正義の活動と在日朝鮮人の生存権と人権を法的に尊重し、保護することは、日本政府が負っている回避できない歴史的責任、道徳的義務である。にもかかわらず、日本の反動層は、対朝鮮敵対意識にとらわれて朝鮮総聯弾圧策動に狂奔したあげく、朝鮮学校までテロの対象にして脅迫と威嚇・恐喝を大々的に行っている。このような重大な事態は、日本の反動層こそ初歩的な人倫道徳も知らず、国際法も、外交慣例も眼中にない無頼漢、醜い民族排外主義者であることをはっきり示している。

　朝鮮学校に対する今回の脅迫行為は、対朝鮮敵視政策の延長線で行われた、我が共和国と朝鮮総聯に対する日本の反動層の露骨な政治的挑発である。

　我々は、日本の右翼のごろつきらの今回の脅迫行為を対朝鮮敵視政策と民族排外主義に狂奔する連中の無分別なヒステリーとして厳しく断罪する。

　日本の反動層が、我が共和国と朝鮮総聯を躍起になって圧殺しようとあがいているが、それは極めて無益で愚かな行為である。我が共和国の尊厳のある海外公民団体である朝鮮総聯と朝鮮学校の存在を何によってもなくすことができない。

　日本の反動層は、時代錯誤の反共和国・反朝鮮総聯弾圧策動をやめるべきである。日本当局は、このような脅迫事件に加担した犯罪者を摘発して厳しく処罰すべきである。