テレビ局の謀略報道は著作権侵害
−2010年4月23日−


 朝鮮中央通信によると、23日付の「民主朝鮮」紙は、「日本の謀略家たちは、代価をたっぷりと支払うことになるであろう」と題する署名入りの論評を掲載した。その全文は次のとおり。


 最近、日本で反共和国謀略宣伝キャンペーンが悪辣に行われている。

 我が共和国を誹謗・中傷する荒唐な報道と、事実と全く合わない捏造劇が公然と新聞紙面とテレビ画面を乱雑に汚している。

 この反共和国悪宣伝の先頭には、日本のフジテレビ、日本テレビなどの各極右保守メディアが立っている。

 これらのテレビ局は、我が国のドキュメンタリー、劇映画、テレビ劇をはじめとする映画編集物の映像を不純な目的で加工、改作して反共和国謀略宣伝に盗用している。

 日本の右翼保守メディアが、我が共和国の思想と制度、体制を悪辣に誹謗・中傷する謀略宣伝に狂奔しているのは、我が国に対する歪曲された世論をつくり出すことで共和国の権威と尊厳を損なわせ、日本の社会に反共和国敵対意識を鼓吹するところにある。

 メディアは、正義と良心、真理の代弁者であり、時代の先導者である。まさに、正義と真理の擁護者になるべきメディアが日本政府の政治侍女、御用ラッパ手になって彼らに相づちを打ち、悪辣な反共和国謀略・中傷に加担しているのは、真実と客観性を生命とするメディアの使命と本分に背いた恥ずべき妄動にほかならない。

 日本で露骨化している右翼テレビ局の反共和国謀略宣伝は、我が共和国の自主権と尊厳に対する乱暴な侵害、挑戦であると同時に、国際法に抵触する重大な著作権侵害行為である。

 著作権の保護は、人類の知的財産を保護する活動の一環であって、これは国際法的に徹底的に保証されるようになっている。世界知的所有権機関(WIPO)と「文学的及び美術的著作物の保護に関するベルヌ条約」「万国著作権条約」の規範には、著作権がほかの知的所有権と同様に国内法的にはもちろん、国際法的に保護されなければならないことと、著作者の承認なしに原作を変形、脚色、改作するのは国際的な違法であると規定されている。現在、世界的に百数十に及ぶ「ベルヌ条約」の加盟国がこの条約の規範を守って各加盟国の著作物を保護する活動を行っており、国際的に著作権保護システムが形成されている。

 日本も「ベルヌ条約」の加盟国として、国内および国際法に規定された規範を遵守して同じ加盟国である、我が共和国の知的所有権を当然保護すべき義務がある。

 ところが、日本が国際法の規範に乱暴に違反して知的財産権侵害行為を露骨に働くのは、明白に国際法に対する露骨な無視、蹂躙であって、国際法に反する犯罪となる。

 日本の右翼メディアの知的財産権侵害は、道徳的にも糾弾されるべき行為である。

 著作物の利用は必ず著作権者の許可を得て、著作権者に料金を支払って使用しなければならないことは国際慣例となっている。しかし、日本の右翼テレビ局は、著作権機関の承認もなしに衛星で中継する我々の映画を勝手に脚色して放映する卑劣な行為をはばかることなく働いている。

 他国の著作物を不法に利用して金もうけをする日本の右翼メディアの厚顔無恥な行為は、「法治国家」を自称する日本の道徳的低劣さと二面性をそのままさらけ出している。

 日本は、自分らに有利な時には国際法の「遵守」を騒ぎ立てても、自分の利益のためなら国際法もためらわず蹂躙する下品極まりないならず者の国である。

 日本の右翼テレビ局が国際法的に遵守するようになっている規範を無視し、国家権力を盾に我が共和国に対する謀略宣伝と著作権侵害行為を公然と働いているのは、とうてい許せない特大型犯罪行為である。

 日本の右翼メディアが虚構と誇張、事実無根の捏造で反共和国世論づくりに狂奔しているのはまさに、当局の庇護と黙認、助長があるからである。

 日本の反動層は、当該部門の専門家が右翼メディアの著作権侵害行為に抗議すると、朝鮮と国交がないので絶対に違法にならないだの何のと著作物違法使用を正当化している。これに、日本の司法当局までメディアをかばい、相応の法的制裁を科していない。

 著作権保護に関する国際法を履行する問題は、国交関係の有無にかかわらないし、またかかわることもない。

 理不尽な強弁を張って自分らの違法行為を正当化している日本の反動層の鉄面皮な行為は、万人の怒りをかっている。

 日本の右翼メディアの悪辣な反共和国謀略宣伝は、きのう、きょうに始まったことではなく、日本の反動層の反共和国敵視政策の延長線上で繰り広げられた挑発的妄動である。

 この機会に、日本の「産経新聞」のような極右紙に対しても手厳しく言っておくことがある。

 今まで同紙をはじめ、右翼保守紙は、我が共和国の報道出版物の記事で前後の文章を抜いて必要な文章と語句だけを引用したり、事実資料を歪曲、捏造して共和国を誹謗・中傷する不純な謀略宣伝に利用してきた。彼らが当局の機嫌をとって、だれよりも牙を研ぎながら我が共和国に対する謀略・中傷に狂奔してきたことは周知の事実である。

 我が共和国の現実について見ようとも、聞こうともしない連中が、暗い裏部屋で反共和国謀略宣伝物を捏造して「報道の客観性」を云々すること自体が、言論に対する愚弄、欺瞞である。日本の極右メディアは既に、政治的謀略機関に転落した。

 日本の反動層の露骨な反共和国悪宣伝は、日増しに上昇の一途をたどる朝鮮式社会主義制度を何としても孤立させ、圧殺しようとする意図のもとに行われる卑劣な謀略であって、彼らのうそをまともに聞き入れる人はこの世にいない。

 日本の反動層がいくら口が痛くなるほど反共和国ラッパを吹いても、尊厳ある共和国の体制は強固であり、強盛大国に向かって力強く前進する我が人民の前途を決して阻めない。

 対朝鮮圧殺と制裁を叫ぶ当局の御用ラッパ手に、反共和国策動の突撃隊になって真実を歪曲し、世論をミスリードして我が共和国の尊厳と体制を悪辣に中傷、冒涜することに血眼になっている日本の右翼保守メディアの妄動は、過去の罪悪に罪悪を積み重ねる犯罪行為であって、我が軍隊と人民の対日敵がい心を活火山のように燃え上がらせている。

 我が共和国は、日本の極右保守メディアの反共和国ヒステリーを傍観しないであろうし、謀略家たちは自分らの政治的挑発行為に対する代価をたっぷり支払うことになるであろう。

2010.4.23 「民主朝鮮」論評(全文)−朝鮮通信=東京



inserted by FC2 system