朝鮮民主主義人民共和国
最高人民会議第12期第5回会議
−2012年4月13日−


 朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議第12期第5回会議が、平壌市の万寿台議事堂で行われた。以下は、朝鮮中央通信=朝鮮通信が4月13日に伝えた報道。

金正日同志を永遠の国防委員会委員長に

 太陽朝鮮の新たな100年代の進軍路で招集された最高人民会議第12期第5回会議は、我が党と我が人民の偉大な指導者金正日同志を朝鮮民主主義人民共和国の永遠の国防委員会委員長にいただいた。

 会議は、全党、全軍、全人民の切々たる念願と意思によって、我が革命の最悪の逆境のなかで先軍政治を革命と建設に全面的に実現していくことができる国家政治体制を確立して国の政治的・軍事的威力を最上の域に引き上げ、5千年の民族史にかつてなかった社会主義強盛大国建設の一大全盛期を開いた金正日同志を朝鮮民主主義人民共和国の永遠の国防委員会委員長にいただくことについて「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法」に修正、補充し、最高人民会議の法令として採択したことを内外に厳かに宣言した。

 すべての会議参加者は、偉大な先軍太陽を共和国の無窮繁栄とともに千年、万年仰ぐことになった限りない感激と歓喜にあふれて嵐のような「万歳!」の歓呼を熱狂的に上げた。

 全世界が公認し、たたえる希代の政治元老であり、革命の大聖人である金正日同志を祖国の栄誉と民族の尊厳を象徴し、代表する国防委員会の最高位に永遠にいただいたのは、偉大な先軍統帥者が開いたチュチェ革命の新時代、先軍時代とともに末永く輝く太陽朝鮮の限りない栄光であり、最上の尊厳となる。

 金正日同志を我が革命の永遠の領袖にいただいたのは、卓越した先軍思想と先軍革命指導で我が革命の先軍伝統をしっかりと守り、共和国政権をチュチェの革命偉業遂行の強力な政治的武器にさらに強化し、発展させて金日成朝鮮の常勝の未来を保証し、祖国の統一と世界の自主化偉業に不滅の貢献をした希代の伝説的偉人にささげる最上で最大の敬慕と称賛である。

 金正日大元帥を共和国の最高職責に永遠にいただいたことにより、白頭山の天が遣わした名将の特出した先軍革命指導業績を太陽朝鮮の限りない歴史とともに永遠に輝かし、我が祖国を偉大な金日成同志と金正日同志の国家として千年、万年尊厳をとどろかすことができるようになった。

 会議は、偉大な生涯の最後の瞬間まで祖国の強盛繁栄とチュチェ革命偉業の勝利のためにすべてをささげて積み上げた金正日同志の先軍革命業績を我が党と革命の貴重な財宝、永遠の指針として掌握し、我が党と国家、軍隊の最高指導者である敬愛する金正恩同志のまわりに一枚岩のように団結して銃によって切り開かれ、上昇の一途をたどってきたチュチェ革命偉業、先軍革命偉業を銃で最後まで完成し、総書記の理想を万代に花咲かせる千万軍民の鉄のような信念と意志、崇高な道義心を世界に誇示した。

 金正日同志を党と国家の最高位に永遠にいただいた大きな民族の誇りと自負心にあふれている我が軍隊と人民は、白頭山の不世出の偉人たちの偉大な尊名とともに輝く金日成・金正日朝鮮の千年、万年の強盛繁栄をめざし先軍革命の一路をさらに力強く歩むであろう。



金正恩同志を国防委員会第1委員長に

 偉大な金日成・金正日朝鮮の前途に限りなく明るい未来が開かれている歴史的な時期に招集された最高人民会議第12期第5回会議では、朝鮮労働党第1書記であり、朝鮮人民軍最高司令官である我が党と人民の最高指導者金正恩同志を朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第1委員長に推戴した。

 最高人民会議では、全国のすべての人民軍将兵と人民の一様な念願を込めて、文武を兼備した偉大な政治家であり、非凡な英知と卓越した指導力、無比の胆力と崇高な革命的同志愛を備えて壮大な革命実践で偉大な金日成同志が開拓し、偉大な金正日同志が導いてきたチュチェ革命偉業を正しい勝利の一路に前進させていく敬愛する金正恩同志を朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第1委員長に推戴したことを内外に厳かに宣言した。

 金正恩同志を共和国の最高位にいただいた歴史的なこの時刻、最高人民会議のすべての参加者は、限りない敬慕と熱い衷情の念を込めて嵐のような「万歳!」の歓呼を上げて、金正恩同志に最大の栄光と最も熱烈な祝賀を贈った。

 金正恩同志を国防委員会第1委員長に推戴したのは、我が共和国を永遠の金日成同志、金正日同志の国家に強固にし、発展させ、民族の尊厳と国力をさらに高くとどろかせることで、人民大衆中心の朝鮮式社会主義を限りなく輝かしていける万年の土台を保証する特筆すべき慶事となる。

 金正恩同志を国防委員会第1委員長にいただいたのは、早くから偉大な金正日同志とともに革命と建設を精力的に導いて政治と軍事、経済と文化をはじめ、あらゆる分野で巨大な業績をおさめた敬愛する最高司令官同志に対するすべての人民軍軍人と人民の確固不動の意志のあらわれとなる。

 また、天が遣わした偉人である敬愛する金正恩同志を団結の中心、指導の中心にいただて白頭山の密林で開拓されたチュチェ革命偉業、先軍革命偉業を最後まで完成しようとする我が軍隊と人民の鉄のような信念と意志を誇示した歴史的な出来事となる。

 すべての参加者は、「偉大な金正恩同志を首班とする党中央委員会を命がけで死守しよう!」のスローガンをさらに高く掲げて金正恩同志のまわりに一心団結し、敬愛する最高司令官同志と腕を組み、肩を組んで革命の一路を最後まで歩む真の革命同志、戦友になる燃えるような熱意に満ちていた。

 朝鮮労働党第1書記であり、国防委員会第1委員長である敬愛する金正恩同志のまわりに固く団結し、金正恩同志の指導に従って力強く進む我が軍隊と人民の前途には常に勝利と栄光だけがあるであろう。



会議報道

 朝鮮中央通信によると、朝鮮最高人民会議第12期第5回会議が13日、平壌の万寿台議事堂で行われた。

 朝鮮労働党第1書記であり、朝鮮人民軍最高司令官である朝鮮労働党と人民の最高指導者金正恩同志が会議に出席した。

 最高人民会議代議員がこれに出席した。

 党、武力・政権機関、社会団体、省、中央機関、科学、教育、文学・芸術、保健医療、出版・報道の各部門の活動家がオブザーバーとして出席した。

 すべての参加者は、金正日総書記を追悼して黙とうした。

 会議では、最高人民会議第12期第5回会議の議題を決定した。
 1.朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法を修正、補充することについて
 2.敬愛する金正恩同志を朝鮮民主主義人民共和国の最高位に推戴することについて
 3.朝鮮民主主義人民共和国内閣のチュチェ100(2011)年の活動状況とチュチェ101(2012)年の課題について
 4.朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ100(2011)年国家予算執行の決算とチュチェ101(2012)年の国家予算について
 5.組織問題

 会議では、第1議題が討議された。

 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法を修正、補充することに関する報告を最高人民会議常任委員会副委員長の楊亨燮代議員が行った。

 最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の修正・補充案を承認することについて」が代議員全員の賛成で採択された。

 会議では、第2議題が討議された。

 最高人民会議常任委員会委員長の金永南代議員が、敬愛する金正恩同志を朝鮮民主主義人民共和国の最高位に推戴する演説を行った。

 金永南代議員は、全党、全軍、全人民の総意を反映して、金正恩同志を朝鮮民主主義人民共和国国防委員会第1委員長に推戴することに関する朝鮮労働党中央委員会、朝鮮労働党中央軍事委員会の提議を最高人民会議に丁重に提起した。

 すべての党員と人民軍将兵、人民の切々たる念願と一様な意思が反映された提議は、すべての代議員と参加者の全幅の支持と賛同を受けた。

 会議は、朝鮮労働党第1書記であり、朝鮮人民軍最高司令官の金正恩同志が、国防委員会第1委員長に推戴されたことを厳かに宣言した。

 すべての参加者は、金正恩同志を仰いで嵐のような「万歳!」の歓声を上げた。

 内閣総理の崔永林代議員が第3議題に関する報告を行った。

 崔永林代議員は、昨年に工業総生産額が前年比で2%成長し、水力発電量、鉄鉱石、電気亜鉛、発電機、肥料、マグネシアクリンカーなどの生産がはるかに増えたことに言及した。

 また、今年、内閣は軽工業および農業部門に力量をすべて集中し、新世紀の産業革命の炎、咸南の炎高らかに経済強国の確固たる土台を築き、人民軍の戦闘準備と国防工業の発展に必要な物質の保障に最大の力を入れると強調した。

 財政相のチェ・グァンジン代議員が、第4議題に関する報告を行った。

 チェ・グァンジン代議員は、昨年の国家予算の歳入は1.1%、そのうち地方予算の歳入は2.8%超過遂行され、国家予算の歳出は99.8%執行され、国家予算歳出総額の15.8%を国防費にあてたことに言及した。

 昨年よりも国家予算歳入計画は8.7%、国家歳出計画は10.1%増やすことになり、国家予算歳出総額の15.8%を国防費にあて、在日同胞子女のために多額の教育援助費と奨学金を送ることになると明らかにした。

 第3議題と第4議題に関する代議員の書面討論が提起された。

 各討論者は、金正恩同志を朝鮮民主主義人民共和国の最高位に推戴したのは、朝鮮の軍隊と人民の大きな喜びであり、栄光であると強調した。

 また、昨年の内閣の活動状況と国家予算執行が正確に総括、決算され、強盛国家の建設を進めるための内閣の課題が明白に提起され、社会主義制度の優位性を発揚できるように国家予算が正しく編成されたと述べ、これに全面的な支持と賛同をあらわした。

 会議では、最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国内閣の活動報告とチュチェ100(2011)年国家予算執行の決算を承認することについて」、最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ101(2012)年国家予算について」が代議員全員の賛成で採択された。

 組織問題を討議した。

 朝鮮労働党第1書記、国防委員会第1委員長である金正恩同志の提起によって、国防委員会の委員に崔竜海、金元弘、李明秀の各代議員を補選した。

 金永南代議員が最高人民会議第12期第1回会議と第5回会議で推戴、選出された国防委員会のメンバーを発表した。

 国防委員会委員長−金正日同志
 国防委員会第1委員長−金正恩同志
 副委員長−金永春、李勇武、張成沢、呉克烈の各代議員
 委員−朴道春、金正角、朱奎昌、白世鳳、崔竜海、金元弘の各代議員

 太亨徹代議員を最高人民会議常任委員会の書記長に補選した。

 リ・スンホ、リ・チョルマンの両代議員を副総理、キム・インシク同志を副総理兼首都建設委員長に任命した。

 朝鮮労働党黄海北道委員会責任書記の朴太徳代議員、人民経済大学(平壌)総長のチョン・ギョンナム代議員を最高人民会議法制委員会の委員に補選した。



社会主義憲法を修正

 朝鮮中央通信によると、13日に行われた最高人民会議第12期第5回会議で、最高人民会議常任委員会副委員長の楊亨燮代議員が朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法を修正、補充することに関する報告を行った。

 それによると、最高人民会議第12期第1回会議で金正日同志を国防委員会委員長に変わりなく推戴し、社会主義憲法に国防委員会委員長の節を新たに明記し、国防委員会委員長が共和国の最高指導者であることを明文化した時から3年がたった。

 昨年12月、我々はあまりにも突然、天のように信じて従っていた民族の父である金正日同志を失った大きな喪失の痛みを味わい、我が革命は敬愛する金正恩同志の指導に従ってチュチェ革命偉業の継承、完成の重大な歴史的転換期に入った。

 金正日同志の思想と指導、人格と徳望をそのまま受け継いだ金正恩同志がいて、我が軍隊と人民は血の涙の丘で民族最大の悲しみを百倍、千倍の力と勇気に変えて立ち上がることができた。

 こんにち、我々には、金正恩同志の指導に従って金正日同志を我が党と革命の永遠の指導者にいただき、金正日同志の革命業績を末永く輝かすべき聖なる課題が提起されている。

 金正日同志は、先軍の旗印高らかに峻厳な嵐をかき分け、我が共和国の尊厳と国力を最上の域に引き上げた不世出の愛国者、社会主義朝鮮の守護者であった。

 金正日同志を我が党と革命の永遠の指導者にいただいて金正日同志の革命業績を末永く輝かすのは、金正日同志の戦士、弟子である我が党員と人民軍将兵、人民の崇高な道徳、信義である。

 全国のすべての軍隊と人民の一様な志向に即して、社会主義憲法を修正、補充し、金正日同志の国家建設業績を万代に輝かす法律的保証をもたらすのはこんにち、我が国家に提起される最も差し迫った課題となる。

 作成した朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の修正・補充案を、憲法第91条と第95条に基づいて本最高人民会議の審議に丁重に提起する。

 今回の社会主義憲法の修正・補充案は、金日成同志がもたらし、金正日同志が深め、発展させた社会主義憲法の構成体系と基本内容、革命的原則を固守して、主に序文と国家機構の部分を修正、補充した。

 社会主義憲法で新たに修正、補充された内容は次のとおり。

 第1に、憲法の序文で金正日同志の不滅の国家建設業績を法律化した。

 序文には、我が共和国の創建者であり、社会主義朝鮮の始祖である金日成同志と我が共和国を不敗の強国に打ち立てた金正日同志の永遠不滅の国家建設業績と特出した偉人的風貌が集約的に明文化されており、金日成同志を共和国の永遠の主席、金正日同志を共和国の永遠の国防委員会委員長にいただき、朝鮮労働党の指導に従ってチュチェ革命偉業を最後まで完成させようとする我が軍隊と人民の鉄の信念と意志が叙述されている。

 第2に、国家機関の部分を修正、補充した。

 国家機関の部分を修正、補充するようにした党の意図は、国防委員会委員長の職名がもっぱら、金正日同志の尊名とのみ結び付けられるようにすることで、我が共和国の尊厳と国力を最上の域に引き上げた金正日同志を我が共和国の永遠の国防委員会委員長にいただいてチュチェ革命偉業を最後まで継承し、完成させるようにしようということである。

 ここから、社会主義憲法の修正・補充案では、国防委員会第1委員長の職制を新たに規定した。

 国防委員会第1委員長の職制を新たに規定するのは、チュチェ革命偉業の継承、完成のためのたたかいを導く共和国の最高指導者が誰であるのかを明白にし、国家活動の全般に対する領袖の唯一的指導を確固と保障できる法律的・機構的保証をもたらす極めて重要な問題である。

 現在、樹立されている国防委員会制度は、金正日同志が先軍時代の要求に即して国家防衛の機能を最大限に高められるようにしながらも、国家活動の全般に対する領袖の唯一的指導を保障できるように立てた独創的で科学的な制度である。

 したがって、修正・補充案では、金正日同志が立てた国防委員会制度の革命的な神髄を百パーセント継承する原則で国防委員会第1委員長の職制を新たに設け、国防委員会第1委員長が国家の最高指導者として対内外活動をはじめ、国家の全般の活動を総指揮できるように規定した。

 社会主義憲法の修正・補充案では、国防委員会第1委員長の職制を新しく規定したのにあわせて憲法第6章第2節の題目と第91条、第95条、第100条から第105条、第107条、第109条、第116条、第147条、第156条を整理した。



内閣の昨年の活動状況と今年の課題

 朝鮮中央通信によると、13日に行われた最高人民会議第12期第5回会議で、内閣総理の崔永林代議員が内閣の昨年の活動状況と今年の課題について報告した。

 それによると、2011年は偉大な金正日同志の精力的な先軍革命指導のもとに強盛国家の建設で新たな転換がもたらされた歴史的な変貌の年であり、金正日同志をあまりにも突然、あまりにも惜しく失って総書記を切々と懐かしみ、熱く追悼した朝鮮の軍隊と人民の崇高な道義心と一心団結の大風貌が最上の高みで発揮された忘れられない年であった。

 昨年に工業総生産額が前年比2%に成長し、水力発電量、鉄鉱石、電気亜鉛、発電機、肥料、マグネシアクリンカーなどの生産がはるかに増えた。

 現代的な大同江果物総合加工工場(平壌)が打ち立てられ、多くの食料工場と紡織工場、日用品工場が技術更新され、各道市部で地方工業工場の現代化が力強く進捗した。

 郭山干拓地(平安北道)第2段階工事が完工し、数多くの対象の灌漑構造物工事が行われ、現代的な畜産拠点と果物生産拠点が現代化された。

 煕川発電所(慈江道)が3年で竣工し、多くの対象の発電所が完工して重要な炭鉱が整備、補強され、国の燃料・動力拠点が拡大、強化された。

 金属工業部門でチュチェ鉄生産システムがさらに完成され、製鉄所、製鋼所の重要生産工程の技術更新が力強く推し進められ、端川地区(咸鏡南道)をはじめ、非鉄金属生産拠点が現代化された。

 興南肥料連合企業所(同)、2.8ビナロン連合企業所(同)、南興青年化学連合企業所(平安南道)が技術更新されたのをはじめ、軽工業原料拠点が整備、補強された。

 煕川精密機械工場(慈江道)の燃料ポンプ分工場が最先端水準に改修されたのをはじめ、機械・電子工業部門の重要工場の現代化が力強く推進された。

 平壌の万寿台地区に人民劇場と超高層住宅をはじめ、記念碑的創造物が建てられ、国の各地で社会主義の理想どおり、理想村が開かれただけでなく、端川港が立派に建設された。

 今年、内閣は、軽工業および農業部門に力量をすべて集中し、新世紀の産業革命の炎、咸南の炎高らかに経済強国の確固たる土台を築いていくであろう。

 人民生活の向上で変化が起こるようにするのは、今年に朝鮮労働党がかかげた最も重大な闘争目標である。

 軽工業部門で、現代的な軽工業拠点が効果をあらわすようにすることに最大の力を傾け、軽工業工場と地方工業工場、生活必需品生産拠点をフル稼働させて人民の好みに合い、人民に認められる各種の良質の消費財をより多く生産して人民に与えられるようにしなければならない。

 農業部門で、党の農業革命方針とチュチェ農法の要求どおりにどこでも穀物の1ヘクタール当たりの収量を画期的に高め、循環型リサイクルシステムを立てて現代的な畜産拠点と果物生産拠点の生産を活性化し、人民が実際にその恩恵に浴するようにする。

 化学工業部門で、近年、技術更新された工場、企業所の生産を高い水準で正常化し、化学肥料と農薬を円滑に生産、供給して化学繊維とプラスチックの生産を増やし、軽工業原料の国産化比重を決定的に高めて端川地区の工場、企業所で生産を拡大するようにする。

 電力と石炭、鉄鋼材の生産を最大限増やし、鉄道輸送の緊迫した需要を解決しなければならない。

 人民生活に関連する建設に優先的な力を入れて重要プロジェクトの建設と平壌市を世界的な都市に整え、道所在地をはじめ、都市を特色あるものに建設するための事業を計画的に推進させる一方、国土環境保護活動と都市経営活動を決定的に改善、強化して国の面貌を一新するであろう。

 輸出品生産拠点を将来を見通して整え、経済貿易地帯の開発と合弁、合作を活発に展開し、他国との経済・技術協力活動をさらに強化していくであろう。

 秀才養成拠点と各級学校を立派に整え、発展する現実の要求に即して教育の内容と方法を改善し、保健医療部門で社会主義保健医療制度の優位性を高く発揚させるようにする。

 文学・芸術部門で、こんにちの時代精神を反映した革命的で戦闘的な作品をより多く創作し、スポーツ部門で全国にスポーツ熱風を巻き起こして技術を一段盛り立て、国際大会で民族の尊厳と気概を高くとどろかすようにする。

 人民軍の戦いの準備と国防工業の発展に必要な物質の供給に最大の力を入れるであろう。

 崔永林代議員は、経済指導活動家は、すべての活動を創造的に、革命的に行い、沸き立つ現実のなかで大衆と苦楽をともにし、彼らの利益と便宜を最大限図るために、足がすり減るほど走って、また走らなければならないと強調した。



昨年の決算と今年の国家予算

 朝鮮中央通信によると、13日に行われた最高人民会議第12期第5回会議で、財政相のチェ・グァンジン代議員が昨年の国家予算執行の決算状況と今年の国家予算について報告した。

 それによると、昨年の国家予算の歳入は1.1%、そのうち地方予算の歳入は2.8%超過遂行され、国家予算の歳出は99.8%執行された。

 国家歳出では、人民経済の発展に多額の資金を回して軽工業と農業、人民経済の4大先駆け部門(電力、石炭、金属、鉄道運輸)をはじめ、重要工業部門の主体化、現代化を実現し、生産を伸ばして、偉大な領袖金日成同志の誕生100周年に贈る記念碑的創造物を打ち立てる事業を財政的に保証した。

 国家予算では、朝鮮の社会主義制度の優位性を集中的に示す人民的施策と社会文化施策に必要な資金を円滑に供給して全般的無料義務教育と無料治療、社会保険と社会保障、静養、休養のような社会的施策の実施と先軍時代のスポーツ、文化の急速な発展に寄与した。

 国家予算歳出総額の15.8%を国防費にあてた。

 今年の国家予算は、金日成朝鮮の新たな100年代が始まる荘厳な大進軍の要求に合わせて、朝鮮労働党の強盛繁栄戦略を貫徹するための総突撃戦を資金的に保証できるように歳入と歳出の規模を編成した。

 国家予算歳入計画は、昨年よりも8.7%増やすことになり、そのうち予算歳入の基本の源である取引の収益金は7.5%、国家企業収益金は10.7%、協同団体収益金は5.3%増やし、固定資産減価償却金は2.3%、不動産使用料収入は1.9%、社会保険料収入は1.7%増やすことになる。

 国家予算歳出計画は、前年比10.1%増であり、そのうち軽工業および農業部門は9.4%、電力、石炭、金属工業と鉄道運輸部門は12.1%、基本建設部門は12.2%、科学技術の発展には10.9%、教育部門は9.2%、保健医療部門は8.9%、社会保険および社会保障部門は7%、スポーツ部門は6.9%、文化部門は6.8%増えることになる。

 国家予算歳出総額の15.8%を国防費にあてることになり、今年も在日同胞子女のために多額の教育援助費と奨学金を送ることになる。

 チェ・グァンジン代議員は、人民経済の各部門、各部署が新世紀の産業革命の炎、咸南の炎高らかに最先端突破戦を力強く行って、生産と建設で絶え間ない高揚を起こし、最大限に増産し、節約することに関する朝鮮労働党の方針を徹底的に貫徹して国家予算歳入計画を月別、四半期別に正確に遂行することについて強調した。

 また、課題は膨大であるが、敬愛する金正恩同志の賢明な指導があり、偉大な金正日総書記が築き上げた自立経済の強大な土台があり、一心団結した千万軍民の底知れない精神力がある限り、我々の勝利は確定的であると明らかにした。




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