最高人民会議第12期第7回会議
−2013年4月1日−


会議報道

 朝鮮中央通信などによると、朝鮮最高人民会議第12期第7回会議が1日、平壌の万寿台議事堂でおこなわれた。

 朝鮮労働党第1書記で朝鮮国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志が会議に参加した。

 会議には、最高人民会議代議員687人中583人が参加した。

 党、武力・政権機関、社会団体、省、中央機関、科学、教育、文学・芸術、保健医療、出版・報道の各部門の活動家がオブザーバーとして参加した。

 すべての参加者は、金日成主席と金正日総書記を最も敬虔な思いで追悼して黙とうした。

 会議では、最高人民会議第12期第7回会議の議題を決定した。

 1.朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部内容を修正、補充することについて
 2.朝鮮民主主義人民共和国錦繍山太陽宮殿法を採択することについて
 3.朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の法令「自衛的核保有国の地位をさらに強固にすることについて」を採択することについて
 4.朝鮮民主主義人民共和国宇宙開発法を採択することについて
 5.朝鮮民主主義人民共和国最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局を設けることについて」を採択することについて
 6.朝鮮民主主義人民共和国内閣のチュチェ101(2012)年の活動状況とチュチェ102(2013)年の課題について
 7.朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ101(2012)年国家予算執行の決算とチュチェ102(2013)年の国家予算について
 8.組織問題

 会議では、第1議題と第2議題が討議された。

 朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部内容を修正、補充し、錦繍山太陽宮殿法を採択することに関する報告を最高人民会議常任委員会委員長の金永南代議員がおこなった。

 第1議題と第2議題に関する討論があった。

 朝鮮労働党を代表して朝鮮労働党書記の金己男代議員、朝鮮人民軍を代表して朝鮮人民軍総政治局長の崔竜海代議員、青年を代表して金日成社会主義青年同盟委員長の全勇男代議員が討論した。

 各討論者は、全国のすべての党員と人民軍将兵、青年の−様な心を込めて本最高人民会議が朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の修正・補充案と錦繍山太陽宮殿法を審議、採択することに全幅の支持、賛同を表した。

 会議では、最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部内容を修正、補充することについて」「朝鮮民主主義人民共和国錦繍山太陽宮殿法を採択することについて」が全会一致で採択された。

 会議では、第3、第4、第5の議題が討議された。

 最高人民会議の法令「自衛的核保有国の地位をさらに強固にすることについて」「朝鮮民主主義人民共和国宇宙開発法を採択することについて」、最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局を設けることについて」が全会一致で採択された。

 会議では、第6議題に関する報告を内閣総理の崔永林代議員がおこなった。

 第7議題に関する報告を財政相の崔光鎮代議員がおこなった。

 第6議題と第7議題に関する討論があり、書面討論が提起された。

 各討論者は、昨年の内閣の活動と国家予算執行状況が、正確に総括、決算され、反米全面対決戦の最後の段階で経済強国建設の転換的局面を開いていく総攻撃戦の要求に即して内閣の課題が明確に提起され、国家予算も正しく編成されたと述べ、これに全的な支持と賛同を表した。

 また、敬愛する金正恩同志の歴史的な新年の辞と朝鮮労働党中央委員会2013年3月総会の決定に従って、国の全般的経済を活性化し、人民生活向上大進軍を推し進めて共和国創建65周年と祖国解放戦争(朝鮮戦争)勝利60周年を迎える今年に、労働党万歳、社会主義万歳の声が高らかに響き渡るようにする決意を表明した。

 会議では、最高人民会議の決定「朝鮮民主主義人民共和国内閣の活動報告とチュチェ101(2012)年国家予算執行の決算を承認することについて」、最高人民会議の法令「朝鮮民主主義人民共和国のチュチェ102(2013)年の国家予算について」が全会一致で採択された。

 会議では、組織問題が討議された。

 会議では、朝鮮労働党中央委員会の提起により、崔永林代議員を総理の職を解き、朴奉珠代議員を総理に選出した。

 崔永林代議員を最高人民会議常任委員会名誉副委員長に選出した。

 金正角代議員と李明秀代議員を職務変動により国防委員会委員の職を解いた。

 朝鮮労働党中央委員会と朝鮮労働党中央軍事委員会の提案により、金格植代議員と崔富一代議員を国防委員会委員に補選した。

 太亨徹代議員を最高人民会議常任委員会書記長の職を解き、洪善玉代議員を最高人民会議常任委員会書記長に選出した。

 会議では、一部内閣メンバーを解任、任命した。

 総理の朴奉珠代議員が、最高人民会議で宣誓をおこなった。


憲法修正・補充案と錦繍山太陽宮殿法を採択

 1日におこなわれた最高人民会議第12期第7回会議で、最高人民会議常任委員会委員長の金永南代議員が、朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の一部内容を修正、補充し、錦繍山太陽宮殿法を採択することに関する報告をおこなった。

 報告によると、本会議の審議に提起する朝鮮民主主義人民共和国社会主義憲法の修正・補充案と錦繍山太陽宮殿法は、領袖永生偉業の遂行でおさめられた輝かしい成果を法で固着させ、より高い段階へと完成させることに関する朝鮮労働党の構想と意図を法制化している。

 社会主義憲法の序文に、金日成主席と金正日総書記が生前の姿で安置されている錦繍山太陽宮殿(平壌)は領袖永生の大記念碑であり、すべての朝鮮民族の尊厳の象徴であり、永遠の聖地であるという内容が新たに補充されることになる。

 錦繍山太陽宮殿法は、チュチェの最高聖地である錦繍山太陽宮殿をすべての朝鮮民族の太陽の聖地として永遠に保存し、末永く輝かしていくことをその崇高な使命と規定した。

 錦繍山太陽宮殿法には、金日成主席と金正日総書記を領袖永生の大記念碑である錦繍山太陽宮殿に生前の姿で永遠に安置し、すべての人民が錦繍山太陽宮殿を民族の尊厳の象徴、このうえない誇りとして大切に心に刻み付けることに関する法的義務を規定している。

 全国家的、全人民的、全民族的な事業として錦繍山太陽宮殿をさらに厳かで完璧に整え、誰も傷つけられないようあらゆる面から決死防衛することに関する国家的義務を規定している。

 錦繍山太陽宮殿の永久保存事業を最も重要な国家的な事業として一貫しておこなうことと、錦繍山太陽宮殿永久保存委員会を組織し、偉大な大元帥たちの貴い生涯の象徴である写真と列車、乗用車、船をはじめ、事績物、勲章を永久保存することについて規定した。

 朝鮮人民と海外同胞、外国人は、誰もが錦繍山太陽宮殿で偉大な大元帥たちに敬意を表することができるよう、それに関連する秩序を規定した。

 錦繍山太陽宮殿の保護、管理のために錦繍山太陽宮殿特別保護区域を設定することと、宮殿の建物と公園、樹木園、野外のライトアップ、照明施設の管理と宮殿の広場と公園の運営秩序を規定した。

 錦繍山太陽宮殿に必要な電力、設備、資材、物資を最優先対象として別に計画化し、違えることなく供給することと、当該機関が錦繍山太陽宮殿の防衛と永久保存および管理運営条件の保障状況を正常に厳格に監督、統制することに関する義務を規定した。

 金永南代議員は、錦繍山太陽宮殿法は世界に唯一無二の領袖永生の法典であり、領袖永生の法的武器を持つことになったのは、朝鮮の軍隊と人民のこのうえない栄光であると指摘した。

 また、朝鮮民主主義人民共和国錦繍山太陽宮殿法の採択は、敬愛する金正恩同志が明示した領袖永生偉業に関する思想を擁護、固守し、さらに輝かす歴史的契機になるであろうと強調した。

 金永南代議員は、最高人民会議常任委員会は、社会主義憲法第95条に基づいて社会主義憲法の修正・補充案と錦繍山太陽宮殿法(草案)を本最高人民会議の審議に提起すると明らかにした。


錦繍山太陽宮殿法発布

 朝鮮民主主義人民共和国錦繍山太陽宮殿法が採択された。

 これに関する最高人民会議の法令が1日、発布された。

 金日成主席と金正日総書記が、生前の姿で安置されている錦繍山太陽宮殿は、すべての朝鮮民族の永遠の太陽の聖地である。

 法令は、最高人民会議は、錦繍山太陽宮殿を金日成・金正日朝鮮を象徴する領袖永生の大記念碑として永久保存し、末永く輝かせるためにこの法を採択することを決定すると強調した。


自衛的核保有国の地位に関する法を採択

 朝鮮で、自衛的核保有国の地位をさらに強固にすることに関する法が採択された。

 これに関する最高人民会議の法令が1日、発布された。

 法令には、次のように指摘されている。

 朝鮮民主主義人民共和国は、いかなる侵略勢力も一撃で退けて社会主義制度をしっかり防衛し、人民の幸福な生活を確固と保証することのできる堂々たる核保有国である。

 自主的で正義の核武力を持つようになったことで、我が共和国は外部勢力のあらゆる侵略と干渉を受けてきた受難の歴史に永遠に終止符を打ち、誰もあえて手出しできないチュチェの社会主義強国として世界に光を放つことになった。

 最高人民会議は、核保有国の地位をさらに強固にするため次のように決定する。

 1.朝鮮民主主義人民共和国の核兵器は、我が共和国に対する米国の持続的に増大する敵視政策と核の威嚇に対処してやむを得ず備えることになった正当な防衛手段である。
 2.朝鮮民主主義人民共和国の核武力は、世界の非核化が実現されるまで、我が共和国に対する侵略と攻撃を抑止、撃退し、侵略の本拠地に対するせん滅的な報復攻撃を加えることに服する。
 3.朝鮮民主主義人民共和国は、増大する敵対勢力の侵略と攻撃の危険の重大さに備えて核抑止力と核報復攻撃力を質・量的に強化するための実際の対策を講じる。
 4.朝鮮民主主義人民共和国の核兵器は、敵対的な他の核保有国が、我が共和国を侵略したり、攻撃したりする場合、それを撃退し、報復攻撃を加えるために朝鮮人民軍最高司令官の最終命令によってのみ使用できる。
 5.朝鮮民主主義人民共和国は、敵対的な核保有国と結託して我が共和国に対する侵略や攻撃行為に加担しない限り、非核国に対して核兵器を使用したり、核兵器で威嚇したりしない。
 6.朝鮮民主主義人民共和国は、核兵器の安全な保管・管理、核実験の安全性保障に関する規定を厳格に遵守する。
 7.朝鮮民主主義人民共和国は、核兵器やその技術、兵器級核物質が不法に漏出しないよう徹底的に保証するための保管・管理体系と秩序を立てる。
 8.朝鮮民主主義人民共和国は、敵対的な核保有国との敵対関係が解消されるに伴い、相互尊重と平等の原則に基づいて核拡散防止と核物質の安全な管理のための国際的な努力に協力する。
 9.朝鮮民主主義人民共和国は、核戦争の危険を解消し、究極的に核兵器のない世界を建設するためにたたかい、核軍備競争に反対し、核軍縮のための国際的な努力を積極的に支持する。
 10.当該機関は、この法令を執行するための実務的な対策を徹底的に立てるであろう。


宇宙開発法を採択

 1日の朝鮮中央通信によると、朝鮮で、宇宙開発法が採択された。これに関する最高人民会議の法令が1日、発布された。

 同日、国家宇宙開発局を設けることに関する最高人民会議の決定が発表された。決定は次のとおり。

 朝鮮民主主義人民共和国は、堂々たる人工衛星の製作および打ち上げ国である。

 合法的で平和的な宇宙開発の権利を行使して我が国を世界的な宇宙強国に建設しようとするのは、朝鮮民主主義人民共和国の確固不動の立場である。

 最高人民会議は、国の宇宙科学技術を飛躍的に発展させて経済の建設を推し進め、人民生活を向上させ、共和国のすべての宇宙活動を統一的に指導、管理するために次のように決定する。

 1.朝鮮民主主義人民共和国国家宇宙開発局を設ける。
 2.国家宇宙開発局は、宇宙開発計画の作成と実行、宇宙開発事業に対する監督と統制を統一的に指導、管理する国家の中央指導機関である。
 3.朝鮮民主主義人民共和国内閣と当該の機関は、この決定を執行するための実務的対策を立てるであろう。


内閣の昨年の活動状況と今年の課題

 1日におこなわれた最高人民会議第12期第7回会議で、総理の崔永林代議員が内閣の昨年の活動状況と今年の課題について報告した。

 報告によると、昨年、人民経済の4大先駆け部門(電力、石炭、金属、鉄道運輸)をもり立てるたたかいのなか、電力と石炭の生産、鉄道貨物の輸送量と各種の工業製品の生産が増えた。

 錦繍山太陽宮殿がチュチェの最高聖地に厳かに整えられ、平壌の国家贈り物館、平壌民俗公園、倉田通り、綾羅人民遊園地をはじめ、先軍時代の記念碑的創造物が立派に打ち立てられた。

 煕川発電所(慈江道)、端川港(咸鏡南道)、大同江建材工場(平壌)をはじめ、大規模な産業対象が完工し、金属、機械、化学、軽工業の各部門の重要工場、企業所を技術更新、現代化する活動が力強く推進されて人民経済の物質的・技術的土台が拡大し、強化された。

 人工衛星「光明星3」号2号機が、成功裏に製作されて打ち上げられ、爆発力が大きいうえ、小型化、軽量化された原子爆弾による第3回地下核実験が成功裏におこなわれた。

 先端技術製品の生産拠点が築かれ、科学技術発展の課題が成功裏に遂行されたし、情報通信分野の現代化が力強く推進された。

 全般的12年制義務教育の実施に関する法令が発布されて社会主義教育制度をさらに強化し、教育の質を高められる広い道が開かれることになった。

 保健医療部門で遠距離医療サービス・システムが成功裏に実現された。

 第30回オリンピック競技大会(ロンドン五輪)をはじめ、重要な国際大会で祖国の栄誉を輝かしたことをはじめ、文化建設の分野で成果がおさめられた。

 崔永林代議員は、今年の課題は国の経済を強盛国家の地位に確固と引き上げて人民に豊かな暮らしをもたらすために生涯をささげた金日成主席と金正日総書記の生前の念願を一日も早く実現することであると強調した。

 崔永林代議員によると、今年内閣は、石炭工業と金属工業を要に捉えて先駆け部門、基礎工業部門をもり立てて経済強国建設の跳躍台をしっかりとかため、農業と軽工業に力量をすべて集中して人民生活問題の解決に重点を置いて経済活動を企画し、組織、展開する。

 石炭の生産を増やす。

 金属工業部門で既存のチュチェ鉄生産拠点を完備し、製鉄所、製鋼所の技術更新、現代化を推し進めて、原料、燃料の供給対策を徹底的に立てて圧延鋼材の生産を前年比で3.5倍以上成長させて鋼材の需要を満たす。

 鉄道運輸部門で鉄道の物質的・技術的土台を強化するとともに、輸送の緊張状態を解消する。

 今年の穀物生産計画を無条件遂行する。

 全国が取り組んで洗浦台地(江原道)の開墾と畜産拠点の建設を推し進めて年内に草地の造成を終える。

 主要化学工場の生産を正常化して原料の国産化の割合を決定的に高め、端川地区(咸鏡南道)の鉱山と工場、企業所の生産をもり立て、輸出を増やして人民生活の向上に必要な資金を責任をもってまかなう。

 住宅の建設に引き続き大きな力を入れ、元山地区(江原道)を世界的な休養地、観光地に整え、各道・市・郡で人民の生活環境と条件を改善していく。

 科学技術部門に対する国家の投資を増やし、新世紀の産業革命の炎を激しく燃え上がらせて科学技術の力で経済強国建設の転換的な局面を開いていく。

 高い競争力をもつ先端技術製品を大々的に研究、開発し、人民経済の技術更新、現代化で提起される科学技術上の問題を円滑に解決していく。

 教育事業に対する国家の投資を増やして、全般的12年制義務教育を実施するための準備を年内に終えるのをはじめ、教育、保健医療、文学・芸術、スポーツなど文化建設のすべての分野で新たな前進を遂げる。

 人民経済の各部門、各部署で我々の資源と技術に依拠して対外市場で堂々たる競争力をもつ2次・3次加工品、完成品を生産する輸出拠点を将来を見通して築き、最新科学技術の成果を積極的に取り入れて輸出品の品種を増やし、質を高める。

 さまざまな貿易活動を活発におこなうとともに、貿易の多様化、多角化を実現し、合弁、合作を積極的に奨励し、経済開発区を創設する活動を推し進める。


昨年の国家予算執行の決算と今年の国家予算

 朝鮮中央通信などによると、1日におこなわれた最高人民会議第12期第7回会議で、昨年の国家予算執行の決算状況と今年の国家予算に関する財政相の崔光鎮代議員の報告があった。

 報告によると、昨年の国家予算の歳入は1.3%超過遂行され、前年比10.1%増えた。

 地方予算の歳入は13.8%超過遂行された。

 国家予算の歳出は99.6%執行され、前年比で9.7%増加した。

 国家予算で経済発展と人民生活の向上に歳出総額の44.8%の資金を充て、金日成主席の生誕100周年に贈る記念碑的創造物を打ち立て、主体化、現代化された自立経済の物質的・技術的土台をしっかりとかため、祖国の面貌を一新する事業を資金面で支えた。

 人民的施策および社会文化施策部門に歳出総額の38.9%の資金を充て、全般的無料義務教育制と無料治療制、社会保険および社会保障制、静養・休養制をはじめ、社会主義的施策の実施と文学、芸術の発展、スポーツ強国の建設をおこなった。

 国家予算では、歳出総額の15.9%を国防費に充てた。

 報告によると、今年の国家予算は、国の全般的経済を活性化し、人民生活を安定、向上させるうえで決定的な転換を起こせるように国家予算の歳入と歳出を編成した。

 国家予算の歳入は、昨年よりも4.1%増えることになる。

 そのなかで、歳入の基本財源である取り引きの収益金は3.5%、国家企業収益金は6%増えることになり、協同団体収益金は5.3%、減価償却金は2.8%、不動産使用料は3.4%増えるものと予見した。

 国家予算の歳入総額で、中央歳入は83%、地方歳入は17%を占める。

 各道・市・郡が、地方みずからの歳入で歳出を賄い、多額の資金を中央予算に繰り込むものと予見した。

 国家予算の歳出は、前年比5.9%増やすことになる。

 そのなかで、石炭、電力、金属、鉄道運輸の各部門は7・2%、農業および軽工業部門は5.1%、基本建設、大補修をはじめ、基本投資は5.8%、科学技術部門は6.7%、教育部門は6.8%、保健医療部門は5.4%、社会保険・社会保障部門は3.7%、スポーツ部門は6.1%、文化部門は2.2%増やすようにした。

 国家予算では、歳出総額の16%を国防費に充てることになる。

 在日同胞子女のために多額の教育援助費と奨学金を送ることで、在日本朝鮮人総聯合会(朝鮮総聯)の民主的民族教育活動のさらなる発展に寄与するであろう。

 崔光鎮代議員は、こぞって敬愛する金正恩同志の歴史的な新年の辞と朝鮮労働党中央委員会2013年3月総会の決定を体して、共和国創建65周年と祖国解放戦争勝利60周年に当たる意義深い今年を壮大な創造と変革の年に輝かすために力強くたたかっていこうと強調した。


略 歴

 崔 永林(チェ・ヨンリム) 大卒。経済技師。
 50年7月、人民軍入隊。党中央委員会指導員、課長、副部長、第1副部長、部長、錦繍山議事堂書記室責任書記、政務院副総理、中央検察所長、最高人民会議常任委員会書記長、平壌市党委員会責任書記を経て10年6月から総理。30年11月20日生まれ、83歳。咸鏡北道慶興郡出身。


 朴 奉珠(パク・ポンジュ) 徳川工業大学(平安南道)卒。機械製作技師。
 咸鏡北道党委員会副部長、南興青年化学連合企業所(同)党委員会責任書記、党中央委員会副部長、化学工業相、内閣総理、党中央委員会第1副部長を経て12年4月から党軽工業部部長。39年4月10日生まれ、74歳。咸鏡北道金策市出身。


内閣メンバー

 朝鮮中央放送によると、朝鮮民主主義人民共和国の平壌で1日に開かれた最高人民会議(国会)第12期第7回会議で決まった内閣メンバーは次のとおり。(新)は今回任命された閣僚。
 首相=朴奉珠(新)
 副首相=康能洙、全河哲、姜錫柱、金勇進、趙炳柱、全勝勲
 副首相兼国家計画委員長=盧斗哲
 副首相兼首都建設委員長=金仁植
 副首相兼化学工業相=李務栄(新)
 副首相兼農業相=李哲万(新)
 外相=朴宜春
 電力工業相=キム・マンス
 石炭工業相=リム・ナムス
 電子工業相=キム・ジェソン
 機械工業相=リ・ジョングク
 採掘工業相=姜民哲
 原油工業相=ペ・ハク(新)
 金属工業相=ハン・ヒョヨン
 建設建材工業相=董正浩
 鉄道相=全吉寿
 陸海運相=姜宗官
 軽工業相=安正秀
 貿易相=李竜男
 林業相=金光永
 水産相=リ・ヒョク(新)
 都市経営相=カン・ヨンス(新)
 国土環境保護相=金京準(新)
 国家建設監督相=金石俊
 商業相=李成豪
 収買糧政和=文応朝
 教育委員会委員長=金承斗
 高等教育相(金日成総合大学総長兼任)=太亨徹(新)
 普通教育相=(不明)
 逓信相=沈哲戸
 文化相=洪光淳
 財政相=崔光鎮
 労働相=鄭永秀
 保健相=カン・ハグク(新)
 国家検閲相=金義淳
 科学院長=張徹
 中央銀行総裁=白竜天
 中央統計局長=金昌守
 体育相=李宗茂
 内閣事務局長=キム・ジョンハ
 首都建設部長=金応官
 食料日用工業相=趙永哲
 国家映画委員会委員長=洪光淳
 国家科学技術委員会委員長=崔相建
 国家資源開発相=リ・チュンサム(新)
 国家価格制定委員会委員長=梁義卿
 国家品質監督委員会委員長=崔光来
 出典:『朝鮮通信=東京』



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