朝鮮中央通信によると、最高人民会議常任委員会第13期第9回総会が30日、平壌の万寿台議事堂で行われた。
総会には、最高人民会議常任委員会委員が参加した。
関係者が、オブザーバーとして参加した。
総会では、2015年国家予算執行の決算と16年国家予算について討議した。
総会では報告があった。
報告によると、昨年の国家予算が正確に執行された。
国家予算の歳入計画は1.3%超過遂行され、前年比で5%増加した。
地方予算の歳入計画は、13.8%超過遂行された。
国家予算の歳出計画は、99.9%執行された。
歳出総額の15.9%を国防費に、47.5%を経済強国の建設と人民生活の向上に充てた。
科学技術部門への投資を前年比で4.7%増やした。
教育と保健医療、スポーツ、文学・芸術の発展をはじめ、文化事業に歳出総額の36.6%を充てた。
今年の国家予算の歳入は、昨年よりも4.1%増加することになり、そのなかで取引収益金は3.3%、国家企業収益金は4.5%、協同団体収益金は1.5%、不動産使用料は4%、社会保険料は1.1%、財産販売および売上利益収入は2.5%、その他の収入は1.3%、経済貿易地帯収入は4.1%増えるものと見込んだ。
国家予算の歳入で、中央予算の歳入は76.8%、地方予算の歳入は23.2%を占める。
国家予算の歳出は前年比で5.6%増やすことになり、そのなかで工業部門に4.8%、農業部門に4.3%、水産部門に6.9%、基本建設部門に13.7%、山林部門に7.5%投資を増やす。
科学技術部門に5.2%、教育部門に8.1%、保健医療部門に3.8%、スポーツ部門に4.1%、文化部門に7.4%支出を増やす。
歳出総額の15.8%を国防費に充てることになる。
今年も、在日同胞子女のために多くの教育援助費と奨学金を送ることになる。
総会では、最高人民会議常任委員会の決定「朝鮮民主主義人民共和国チュチェ104(2015)年国家予算執行の決算を承認することについて」と最高人民会議常任委員会の政令「朝鮮民主主義人民共和国チュチェ105(2016)年国家予算について」が採択された。【朝鮮通信=東京】
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