米国・南朝鮮合同軍事演習に警告
−2016年8月21日−

 朝鮮中央通信によると、祖国平和統一委員会(祖平統)は21日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 朝鮮半島であくまでも核戦争の導火線に火を付けようとする米国とかいらい好戦狂の無謀な軍事的挑発は、一日も欠かさず続いている。

 22日からは、地域の平和と情勢の安定を願う内外の一様な要求と志向はお構いなしに大規模な「ウルチ(乙支)フリーダムガーディアン」合同軍事演習が強行される。

 今回の合同軍事演習もやはり、わが共和国の尊厳と自主権、わが人民の生存権を侵害し、絞殺するのを公然たる目標としている暴悪非道な北侵核戦争挑発妄動であることは言うまでもない。

 既に、演習に参加する米帝侵略軍の陸海空軍作戦集団は、南朝鮮とその周辺地域に展開して出動態勢に入っている。

 この作戦集団は、完成した北侵戦争計画に従って朝鮮戦線に投入するよう指定されたオオカミの群れである。

 以前、グアム島をはじめ、太平洋作戦地区内の基地に前進配備された戦略爆撃機のB52、BIB、B2Aをはじめ、膨大な殺人攻撃手段も、我々にたいする不意の攻撃準備を整えているのは秘密ではない。

 時を同じくして、かいらい逆賊一味の指令によって連隊級以上のほぼすべてのかいらい軍部隊も戦闘陣地についたし、既に18日からは、軍事境界沿線に展開した散の砲兵区分隊で発砲が始まった。

 「ウルチ」演習の名分でかいらい行政機関と企業、民間団体は、およそ50万人の公務員と民間人まで動員して誰それの「挑発」に対応した「態勢点検」だの「北の安定化および民政移譲作戦」訓練だのと笑止千万に振る舞っている。

 すべての動きは、執拗に持続してきた我々にたいする制裁と圧殺の度合いが絶頂に達していることをそのまま示している。

 生じている事態の重大さは、「戦略的忍耐」と宣伝された米国の対朝鮮敵視政策が失敗の烙印を押され、収拾できない悲惨な境遇に至ったこんにち、それを挽回するために断行する軍事的措置がほかならぬ合同軍事演習であるところにある。

 そのうえ、看過できないのは、我々にたいする不意の攻撃態勢を整えた状態でおこなわれる合同軍事演習が、北南関係を改善し、統一を早めるための我々の民族あげての統一大会合措置で燃え上がった同胞の統一の熱気に冷や水を浴びせ、THAAD配備反対闘争とともにいっそう強まる反米・自主の流れを阻もうとする最も露骨な物理的妨害であり、挑戦的な実践行動でもあるということである。

 情勢は刻々と険悪になっている。

 生じた事態と関連した我々の立場は昔も今も少しも変わりない。

 米国が有象無象を抱えて「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習のような分別のない軍事的挑発にしがみつくほど、その度合いと手法が悪質になればなるほど、不倶戴天の敵であると認めた米帝侵略者にたいするわが軍隊と人民の報復の意志は、百倍、千倍にさらに強まっている。

 我々が定めた時刻に、我々が望む方式どおりに米国の運命に終止符を打つわが共和国の限りなく強大な軍事的威力も、よりいっそう見違えるほどに成長し、強化されるであろう。

 この世界のどこにもないわが軍隊と人民の一心団結した威力と並進の旗印高らかに最先端を突破し、鋭く鍛えてきた我々式の核抑止力であらゆる敵対と侵略、挑発・威嚇を果敢に粉砕するというのが我々の断固たる立場である。

 米国が、体面を保ち自分の存在を生かせる唯一の選択は、「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習のような危険極まりない北侵戦争挑発をやめ、制裁と圧力で何かを得ようという荒唐無稽で強盗さながらの対朝鮮敵視政策を放棄することだけである。

 我々はこの機会に、朴槿恵逆賊一味も日を追って飛躍、上昇する同族の政治的・軍事的威力と根本的に変わった地位、それによって変化している朝鮮半島の戦略的構図を直視し、むやみに狂奔してはならないことを改めて厳かに警告する。

 親米事大と屈従という死の淵に陥って節穴で独り善がりに、何も知らずに狂奔するほど、迫るのは、「北の崩壊」ではなく南の崩壊だけであり、みずからの死の時刻を早めることになることを銘記すべきである。

 いかなる制裁と圧力も、軍事的挑発もそれを粉砕し、国の平和と安全をしっかり守り、自主統一の最後の勝利を早めようとするわが軍隊と人民の信念と意志をくじけないであろう。

 米国と朴槿恵一味は、時代錯誤の対朝鮮敵視政策と反共和国軍事的挑発に狂奔するほど、傾いて衰残している自分らの運命が急転直下せざるを得ないという我々の意味深長な警告を心に刻む方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


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