侵略野望捨てない限り自衛的国防力強化し続ける
−2017年3月1日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 天地を揺るがす我々の地対地中長距離戦略弾道ミサイル「北極星2」型試射の完全成功に仰天した南朝鮮かいらい一味が、日を追って無分別に反共和国対決騒動を狂ったように起こして全同胞の込み上げる怒りをかき立てている。

 一時は、青瓦台の前庭に「北極星」弾道ミサイルの火の粉でも落ちたかのように騒ぎ立てていたかいらいが、最近は「容認できない重大な挑発」であるだの「地域安保にたいする許しがたい威嚇」であるだの何のと途方もなく言いがかりをつけ、我々にさらに強度の「制裁」と「圧力」を加えなければならないと毎日のように言い散らしている。

 米国ワシントンの政界で世界第一の関心の対象は「北の核問題」であり、より強い軍事的力が誇示されるであろうという新政府の生意気な声が聞こえてくると、かいらいは時を得たとばかりに米国との「キー・リゾルブ」「フォールイーグル」合同軍事演習を歴代最大規模でおこなうであろうとやかましく宣伝した。

 このようななかでおこなわれる今回の合同軍事演習には、グアム島のアンダーセン空軍基地を根城にしているB52、BIBをはじめとする戦略爆撃機と駐日米軍基地に居座っているステルス戦闘機F22、F35B、原子力空母ロナルド・レーガン、西太平洋をうろついている原子力空母カール・ビンソンなど米国の核戦略資産が大々的に押し寄せるという。

 韓民求かいらい国防部長官のような軍部ごろつきは、海兵隊司令部をはじめとする北侵前哨基地をうろついて「強力な膺懲」のラッパを吹く一方、尹炳世かいらい外交部長官のような哀願病者は20カ国・地域(G20)外相会合とミュンヘン安保会議が開かれたドイツなど、海外をうろついて「北の核問題は時限爆弾」であるだの「これ以上引き延ばせない」だのと国際舞台を騒がせている。

 既に、国連では、米国に唆されて我々の地対地中長距離弾道ミサイル「北極星2」型試射を問題視するいわゆる「報道声明」なるものが発表されたなか、いま、反朝鮮敵対勢力は新たな追加措置を講じるとして騒ぎを起こしている。

 実際的にXバンドレーダー、Sバンドレーダーを装備した米帝侵略軍海軍のミサイル追跡艦ハワード・ローレンツェンが釜山港に急派されたのをはじめ、北侵核先制攻撃を狙った各種の偵察監視手段が南朝鮮とその周辺水域に急遽、配備されるなど、ただならぬ動きがある。

 たった1発の弾道ミサイル試射に驚いて周章狼狽し、やかましくほえている姿こそ、正常な視覚では目も当てられない奇怪な醜態にほかならない。

 周知のように、我々は、誰かのように同族を討とうと他国の核攻撃手段を持ち込んだこともなく、他民族をなくそうと他国の地に侵略の銃弾、砲弾を放ったことはさらにない。

 我々の領土、我々の領空、我々の領海で我々が講じるすべての軍事的措置は、米国とその追従勢力が悪辣に加えてきた強盗さながらの核の恐喝と威嚇、反朝鮮孤立・圧殺策動が誘発した正当で自衛的な主権行使である。

 これについて「挑発」だの「挑戦」だの「脅威」だのと言いがかりをつけて病的に反応すること自体が、我々の自主権と尊厳にたいする乱暴な蹂躙である。

 去る2月12日、我々がおこなった地対地中長距離弾道ミサイル「北極星2」型試射もやはり、我々の領土、我々の領空、我々の領海で周辺国家の安全はもちろん、国際海洋秩序と生態環境に何の悪影響も与えずに安全におこなわれたことで、誰も中傷できなくなっている。

 万一、我々が断行した試射が挑発であり、地域の平和と安全にたいする威嚇であるなら、米国と他国がこれまで数え切れないほどおこなってきた核実験とミサイル試射は何であると言うのか。

 先日、米国が、わが共和国を30分以内に攻撃できると公然と言い散らして我々を標的にしておこなったICBMミニットマン3の発射が、我々にたいする真の挑発と威嚇ではないというのか。

 自分らがおこなうことはすべて正しく合法的であり、他人がおこなうことはすべて間違いで不法であるというのは、国際的公正性と正義の原則に反し、踏みにじる強盗の詭弁である。

 狂犬の目には棒だけが見える(普段から関心のあるものしか見えないの意)という。

 我々の荘厳な自衛の雷鳴に、かいらい一味が肝を潰して悲鳴を上げ、米国をはじめとするあらゆる敵対勢力が口々に大声を上げるわけである。

 だからといって、何の収拾策もなしに「断固膺懲」だの「自滅」だのと言い散らし、無分別に振る舞うことほど愚かな行為はないであろう。

 同族がおこなうことなら、むやみにそしるのが癖になったかいらい一味は、我々の自衛的措置を「挑発」であると罵倒しようといたずらに騒がず、めちゃくちゃになった自分の家の中でも正す方が良かろう。

 かいらい逆賊の群れを処理しようとわが軍隊と人民が手間をかけてつくった核兵器を使わないということくらいはしっかり知っておく必要がある。

 米国の新しい政府もやはり、「超大国」という体面にそぐわず大洋の向こうの遠くでおこなわれる主権国家の正常な自衛力強化措置に無駄な神経を使って恥をさらすのではなく、前任の政府の不幸な轍を踏まないよう第一歩を正しく踏み出すことに注意を払う賢明な選択をすべきであろう。

 昨日もそうであるが、今日も、明日も核戦争の暗雲が祖国の領土と同胞の運命を急襲する危険極まりない情勢を決して見ているだけの我々ではない。

 国の安全と国防のために持つべきすべてを持っているわが軍隊と人民である。

 かいらい一味はもちろん、我々を敵視して反共和国対決に狂奔するあらゆる有象無象はむやみに軽挙妄動してはならない。

 米国とかいらい一味が、我々の門前で年次的の看板を掲げた戦争演習騒動を起こし、侵略野望を捨てない限り、核戦力を中枢とする自衛的国防力と先制攻撃能力を引き続き強化しようとする我々の立場には少しも変わりがない。

 誰が何と言おうと、国の自主権と民族の生存権、朝鮮半島の平和と地域の安全を守ろうとする我々の正当で責任ある努力は続くであろう。

 我々は、敵対勢力に白頭山大国の尊厳ある核保有国、戦略ミサイル強国として、強権と専横がまかりとおる不公正で不平等な国際秩序をどう壊し、国際的な正義と原則をどう正していくのかをはっきりと見せるであろう。【朝鮮通信=東京】


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