「特殊作戦」を先制攻撃で粉砕する
−2017年3月26日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮人民軍総参謀部は26日、全文次のようなスポークスマン警告を発表した。

 いま、朝鮮半島は、重大な戦争状況に置かれている。

 強盗の米帝と南朝鮮かいらいは、30余万の侵略武力とカール・ビンソンを中心とする原子力空母打撃群、BIBをはじめとする核戦略資産をすべて投入した状態で侵略的な合同軍事演習を狂乱的におこなっている。

 極めて無謀におこなわれているこの実戦演習は、わが軍隊と人民の並々ならぬ核抑止力の強化を阻止して核の使用権を奪取するには、我々の「命令権者」を事前に「排除」し、主要戦略対象を破壊すべきであるという目標をかかげた「特殊作戦」の実行に力を入れていることで、生じた事態の重大さをよりいっそう倍加させている。

 米帝と南朝鮮かいらいがおこなっている我々の最高の尊厳を狙った「特殊作戦」は、追求する目的と企図の凶悪非道さにおいても、動員された人員と手段の規模においてもその前例がないほどである。

 訓練を口実に今回の「特殊作戦」に投入された殺人鬼の群れだけでも、米帝侵略軍陸軍の第75レンジャー連隊、第1第19特殊部隊グループ(グリーンベレー)、空軍の第353特殊作戦群、海軍第1特殊戦団のチーム1・3・5・7、陸軍第25師団第1ストライカー旅団の2個大隊、第66機甲連隊の1個大隊、海兵隊第31海兵遠征部隊をはじめ、昨年よりも3倍も多い3000余人に達する。

 特に、米国大統領の直接的な指示により、相手側の「首脳部除去作戦」などを専門におこなって「変身術を使う武士部隊」として知られるデブグル(別名ネイビーシールズチーム6)と「ホワイトハウス別動隊」と呼ばれる合同特殊戦司令部所属のデルタフォースの悪党まで投入した。

 いま、米帝とかいらい軍部好戦狂は、世界的に悪名をはせたこれらの部隊が現地でおこなっている「特殊作戦」訓練の目的が、「北の首脳部排除」のための「斬首作戦」と核・ミサイル基地をなくすための「先制攻撃」作戦に基本を置いていることを隠していない。

 さらには、相手側の指導部暗殺と主要対象物の破壊のために開発した最新型無人攻撃機グレーイーグルと垂直離着陸が可能な特殊作戦機編隊、特攻隊の群れの出撃基地として利用するカール・ビンソンを中心とする原子力空母打撃群まで訓練に動員している。

 これらすべての動きは、対朝鮮敵視政策と同族対決政策の総破綻で破滅の危機に瀕した米帝とかいらい軍部好戦狂の最後のあがき、最後のばくちであることにより、よりいっそう危険極まりない冒険性を帯びている。

 朝鮮人民軍総参謀部は、生じた情勢がもはや放置できない極限に至ったことに関連して特大型の挑発者に次のように警告する。

 1.我々の最高の尊厳を狙った米帝とかいらい軍部好戦狂の「特殊作戦」の悪巧みが明らかになり、危険極まりない「先制攻撃」の企図まであらわになった以上、我々式の先制的な特殊作戦、我々式の先制攻撃戦でそれらすべての策動を無慈悲に踏みつぶすというわが軍隊の立場を布告する。

 他国、他の地域で味を占めたという強盗さながらの「特殊作戦」と「先制攻撃」が、白頭山革命強軍が守って立つこの地でも通じると思うなら、それよりも大きな誤算はないであろう。

 2.我々を狙った「特殊作戦」と「先制攻撃」に投入された米国とかいらいの作戦手段と兵力が南朝鮮とその周辺にそのまま展開されている限り、いつでも事前警告なしにわが軍隊のせん滅的攻撃が加えられることを銘記すべきであろう。

 凶器を取り出した強盗の群れがオオカミの牙をむいてのみ込もうと狙っているのをはっきりと見ながらも、袖手傍観するわが軍隊ではない。

 3.いったん我々にたいする「特殊作戦」「先制攻撃」が開始されるなら、それはすなわち米帝国主義の悲惨な壊滅と南朝鮮かいらいの最後の滅亡を告げる歴史的な出来事につながるであろう。

 米国と南朝鮮かいらいが、年代と世紀を継いで我々と対決しながらも、我々の最高の尊厳をどうにかしようとすることや、我々の自主権を害そうとすることが、どんなにばかげていてつまらない行為であるのかをいまだにわかっていないのは、世紀の悲劇にほかならない。

 米国と南朝鮮かいらいは、天下非道の軍事的妄動がもたらす破局的結果について熟考しなければならない。

 わが軍隊は空言を言わない。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system