豪外相らの「朝鮮恐怖」醸成する無知な言動
−2017年7月11日−

 朝鮮中央通信社は11日、「恐怖の雰囲気を醸成する不純な言動」と題する全文次のような論評を発表した。

 最近、我々のICBM「火星14」型試射の1回での成功に関連して、オーストラリアの政治家が相次いで我々を刺激する発言をしたという。

 去る5日、オーストラリア外相が、北朝鮮の「挑発的なICBM試射」は国連安全保障理事会決議の違反である、「地域および国際的な安全を破壊し、周辺諸国を引き続き脅かすものである」と言いがかりをつけたのに続いて、副首相は「もし、北朝鮮が米国に核弾頭を発射すればオーストラリアが北朝鮮に反対する軍事行動に参加する」という挑発的な妄言まで吐いた。

 我々のICBM発射に言いがかりをつけたのは、政治家としての現実感覚が全くない無知のあらわれであり、オーストラリア人民の意思とは関係なく、米国の言葉なら前後をわきまえず、むやみに従う親米保守政治家のご託にすぎない。

 看過できないのは、オーストラリアの親米保守政治家が、我々のミサイル発射が「周辺諸国にたいする脅威」であるとお門違いな強弁を張り、アジア諸国の間でわが国にたいする「恐怖症」の醸成に熱を上げていることである。

 既に宣明したように、わが共和国は責任ある核保有国として、これまで我々を核で威嚇しないいかなる国にたいしても核で威嚇してないし、今後もそのようなことはないであろう。

 保守政治家の主張とは異なり、同国の軍部高位層の間で「我々の北部地域が北朝鮮の射程内に入るのは明白である。我々は、これを軍事的見地からの影響も含めてよく理解する必要がある」との見解が出ているのは、より現実性があり、理性的で客観的な判断を要するものであると見るべきであろう。

 強調しておくが、我々の核戦力強化措置にビクビクし、安心して眠れないのは、数十年間、我々に一方的な核の威嚇を加えてきた米国とその追従勢力だけである。

 我々の核武装は、米国の核の脅威から国と民族の自主権と発展権、生存権を守り、朝鮮半島と地域の平和と安全を守る正義の宝剣である。

 オーストラリアの政治家は、自分らの無知で無責任な発言がもたらす結果について熟考する方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


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