南当局の「北ミサイル対応」は愚かな客気
−2017年8月31日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会は31日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 29日早朝、平壌の空を赤い火光で染め、壮快に飛び立った我々の「火星12」型が日本列島上空を横切って通過し、北太平洋上に設定された目標水域を命中攻撃した。

 107年前の「韓日併合」という恥ずべき条約が公布された日におこなわれたわが戦略軍の中長距離戦略弾道ミサイル発射訓練で残虐な日本という島国の連中は天罰がくだったかのように仰天したし、わが人民は積もり積もった恨みが晴れたと快哉を叫んでいる。

 見ものは、南朝鮮かいらいがソウルの真ん中で核爆弾が爆発でもしたかのように大騒ぎし、対決騒動を起こしていることである。

 南朝鮮当局は、我々の中長距離戦略弾道ミサイル発射訓練がおこなわれるなり、仰天して、「国家安全保障会議」常任委員会を招集する、「声明」を発表するなどと慌てふためいた。

 「強力な膺懲能力を誇示せよ」という当局者の指示に従ってF15K戦闘機の爆弾投下訓練を慌てておこなう一方、「玄武」弾道ミサイル訓練の様子を公開する愚かな血気にはやった。

 一方では、米国との「同盟強化」を騒ぎ立て、米国の戦略資産を引き入れるだの、米日の主人とともに我々の弾道ミサイル発射問題を国連安全保障理事会に付託するだのと騒動を起こしている。

 わが戦略軍の今回の中長距離戦略弾道ミサイル発射訓練は、国の尊厳と朝鮮半島の平和を守るための正当な自衛権の行使であり、特には、米国の態度をもう少し見守るという我々の意味深長な警告に挑戦してとうとう強行した「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習に備えた対応武力示威の一環である。

 明白な事実は、朝鮮半島の平和を脅かすのは、太平洋の公海上に安全に飛んでいった我々のミサイルではなく、米国とかいらいがおこなっている北侵核戦争演習騒動であり、米国に踊らされる日本の反動層の反朝鮮制裁騒動であるということである。

 主人の米国とともに北侵核戦争の火つけ棒をかかげて狂奔する罪悪を見ると、仮に砲火を浴びだとしても何も言えないかいらいが「重大な挑発」だの何のと甲高い悲鳴を上げるのは鉄面皮の極みであり、被害妄想の過度なあらわれである。

 戦争狂が、あえて我々の門前で火薬臭を放ちながらも、安心していられると思うなら誤算である。

 わが共和国を先制攻撃するための侵略戦争シナリオである「作戦計画5015」にもとづいて我々の最高首脳部を「排除」するための「斬首作戦」と「秘密作戦」訓練、我々の弾道ミサイルに対応した訓練など、すべての挑発策動が一瞬で無用の長物になるつまらない悪ふざけにすぎないことを今回改めて悟ったであろう。

 かいらいは無駄に騒ぐのをやめて、わが戦略軍の中長距離戦略弾道ミサイル発射訓練の重大な意味と重みについてあれこれ慎重に振り返るのが悪くないであろう。

 実戦をほうふつさせる今回の弾道ミサイル発射訓練は、わが軍隊がおこなった太平洋上での軍事作戦の第一歩であり、侵略の前哨基地であるグアム島を牽制するための意味深長な前奏曲であり、米国と手先がおこなう戦争演習に対する断固たる対応措置の序幕であるだけである。

 我々は今後も、米帝侵略軍基地が巣くう太平洋を目標にして弾道ミサイル発射訓練を多くおこなうであろうし、ずうずうしく振る舞う米国に言葉ではなく、行動でチュチェ朝鮮の断固たる意志を示すであろう。

 我々の今後の行動が、米国とその手先の言動にかかっている運命的な時刻につまらないかいらいが軽率に騒ぐのは、身の程知らずであるだけでなく、みずから災いを請う行為である。

 万端の決戦進入態勢を徹底的に整えて敵陣を狙っている白頭山革命強軍の鋼鉄の砲身の前で軽率に火遊びをしては、南朝鮮領土が荒れ地と化すことを一瞬も忘却してはならない。

 かいらいは、自分らの運命にも責任をもてない米国に頼って対策もなく狂奔しては、自滅を早めるだけであることをはっきり知り、むやみに振る舞ってはならない。【朝鮮通信=東京】

 <参考>【客気】=かっき。ものにはやる勇気。血気。きゃっき。(広辞苑第6版より引用)


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