太陽節に「連合実射撃訓練」実施、看過できない
−2010年4月22日−


 朝鮮中央通信によると、22日付の「民主朝鮮」紙は、「好戦狂にもたらされるものは、破滅だけである」と題する全文次のような署名入りの論評を掲載した。


 米国と南朝鮮の保守一味が、朝鮮半島の情勢を意図的に戦争の瀬戸際へと追い込んでいる。

 最近、米軍と南朝鮮かいらい軍が、京畿道抱川で行った「連合実射撃訓練」は、その集中的なあらわれである。

 この「連合実射撃訓練」には、南朝鮮占領米帝侵略軍第2師団とかいらい軍陸軍第26機械化歩兵師団、陸軍航空作戦司令部の膨大な兵力と、F16戦闘機とアパッチ、コプラの両ヘリ、MIA2戦車とブラッドリー、K200の両装甲車をはじめ、最新の戦争装備が投入された。この戦争演習では、F16戦闘機と各種のヘリが「敵陣」を先制攻撃して制圧した後、「後方」に投入された戦車がヘリの支援の下に「敵の塹壕」を占領し、「敵陣」に向かって「進撃」しながら、実弾を撃った。「敵陣」が、我が共和国を意味することは言うまでもない。結局、「連合実射撃訓練」は、北侵戦争挑発のための露骨な火遊びであった。

 保守一味は、大勢の民間人を集めてこの危険な戦争火遊びを「参観」させた。それが、人民に「有事」における米軍とかいらい軍の「共助能力」を披露して同族に対する敵対感を吹き込むためであったことは火を見るよりも明らかである。このように、保守一味は、同族との戦争が不可避であるという世論を流布させて北侵戦争挑発策動に拍車をかけている。

 看過できないのは、米国と南朝鮮の保守一味が、この北侵戦争演習を今月15日に行ったことである。この日が我が人民はもちろん、全世界の進歩的な人民が意義深く記念する太陽節であることを米国と南朝鮮の保守一味が知らないはずがない。彼らがよりによってこの日に膨大な兵力と各種の先端戦争装備を動員して「敵陣」への実弾射撃を行ったのは、我が軍隊と人民を刺激しようと、どれほど躍起になっているのかを明白に実証している。

 これに関して南朝鮮占領米軍の頭目が「時期が重なるのは偶然の一致」「意図しなかったこと」「訓練は2カ月前から予定」されていたなどと公言したのは、内外世論の非難を免れるために作り上げたお粗末な弁解にすぎない。

 今回の「連合実射撃訓練」を通じて、米国と南朝鮮の保守一味は我が共和国を武力でどうにかしようとする腹黒い下心を再び満天下にみずからさらけ出した。

 暴かれたように、米国は時代遅れの対朝鮮敵視政策を引き続き追求し、朝鮮半島で新たな戦争、核戦争を挑発しようとあらゆる策動を弄している。

 先日発表されたNPRも、我が共和国への核先制攻撃企図を文書化したものである。南朝鮮の保守一味は、全民族が糾弾する米国のNPRを積極的に支持し、同族対決策動にさらに血道を上げている。

 「急変事態」を口実に「非常統治計画」「統一大計探索研究」のような挑発的な北侵シナリオを次々と作り上げ、それを実践に移すための戦争演習を連日行ってきたかいらい一味は今回、主人とともに「連合実射撃訓練」を強行することで朝鮮半島の情勢を戦争の瀬戸際へと追い込んだ。今回の火遊びは、米国と南朝鮮の保守一味が北侵戦争挑発を既成の事実にし、その準備を本格的に推し進めていることを改めてはっきりと実証した。

 諸事実が示すように、我が共和国を討とうとする米国と南朝鮮保守一味の北侵戦争挑発策動は極限に達している。

 しかし、米国と南朝鮮保守一味の北侵戦争挑発策動は、かえって我が軍隊と人民の敵がい心を呼び起こすだけである。米国と南朝鮮の保守一味があえて北侵戦争の導火線に火を付けるなら、我が軍隊と人民は侵略の牙城を根こそぎ吹き飛ばすであろう。これは空言ではなく、我々はそうすることができるすべての準備をしっかり整えておいた。

 北侵戦争挑発に狂奔する者にもたらされるものは破滅しかない。

 米国と南朝鮮の保守一味は、このことを銘記して分別のある行動を取るべきである。

2010.4.22 「民主朝鮮」論評(全文)−朝鮮通信=東京



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