南朝鮮駐屯米軍撤退は時代の要求
朝鮮外務省代弁人談話 
−2015年9月7日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は7日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 米国が、わが祖国の南半部を占領した時から70年の歳月が流れた。

 米国は、南朝鮮を占領した後からこんにちに至るまで、平和と統一を願うすべての朝鮮人民の一様な意思に反して朝鮮の分断を固着させ、わが共和国を圧殺するための無謀な敵視策動を執拗に行ってきた。

 米軍の南朝鮮占領70年は、戦争と交戦関係の歴史である。

 過ぎ去った70年は、わが民族が外部勢力によって強いられた国土分断と、そこからまねかれた流血の戦争、恒常的な緊張と対決の危険な環境のなかで生きてきた日々であった。

 この70年間、朝鮮半島で起こった戦争とすべての武力衝突、交戦の背景には、大規模な米軍武カを長期駐屯させ、挑発的な軍事行動に明け暮れている米国がいる。

 国際社会は、今回朝鮮の北と南との間で交戦直前にまで至った危険極まりない事態もほかならぬ3万余人の米軍が投入された「ウルチ(乙支)フリーダムガーディアン」合同軍事演習が行われていたなか、起こったことに注目を払っている。

 米国・南朝鮮合同軍事演習は、朝米間だけでなく、北南間の対決と不信も激化させる基本要因になっている。

 いま、この危険な戦争劇は、先日公表された「作戦計画5015」のような我々に対する不意の先制攻撃シナリオを磨き上げ、実践的に推し進める極めて無分別な段階に入っている。

 ほかならぬ米軍の南朝鮮占領が、南朝鮮で一日もやむことなく行われる北侵戦争演習の原因となっている。

 米国は、世界支配のためのアジア太平洋「リバランス」戦略(アジア重視戦略)に伴う武力増強の口実を必要としている。

 したがって、米国は朝鮮半島情勢の恒常的な緊張を維持するために挑発的な軍事行動を周期的に起こしているのである。

 米国が、自分の大兵力を南朝鮮に駐屯させ、南朝鮮の軍統帥権を握っている限り、北南関係も米国の影響を受けざるを得なくなっている。

 世界がはるか前進し、冷戦が終わって久しいこんにち、米国は南朝鮮占領が時代錯誤であることを悟らなければならない。

 国際共同体は既に、いまから40年前、国連総会の決議を通じて南朝鮮から「国連軍司令部」を解体し、すべての外国の軍隊を撤退させることについて強く求めた。

 第30回国連総会の決議どおりに南朝鮮駐屯米軍を撤退させるのは、これ以上先送りすることのできない時代の要求として提起されている。

 そのうえ、今回の北南高位級緊急接触での合意を通じて、わが民族同士で一触即発の危機を克服し、平和を守る能力があることを全世界に示した状況で、「朝鮮半島の安定を保障」するという米軍「駐屯」の古びた口実ももはや通じなくなっている。

 もし、米国が南朝鮮から米軍を撤退させずにわが共和国に反対する挑発的な軍事行動を引き続き起こす限り、今後、朝鮮半島で再び原因不明の事件が起きたり、それによって武力衝突が起きる場合、我々は米国の責任を厳しく追及することになるであろう。【朝鮮通信=東京】
 

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