「作戦計画5015」は核戦争シナリオ
−2015年9月8日−

 朝鮮中央通信社は8日、「凶悪な対朝鮮侵略企図」と題する全文次のような論評を発表した。

 米国が、わが共和国に対する先制攻撃を狙った新たな「作戦計画5015」に従って「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習を強行したし、ステルス戦略爆撃機B2を3機グアム島に配備することを決定した。これは、いつでも、わが共和国を襲おうとする凶悪な企図を露骨にあらわにしたもので、わが軍隊と人民の込み上げる怒りと敵がい心をかき立てている。

 米国が、いくら「年次的」だの「防御的」だのと自分らの核戦争演習騒動と戦略兵器配備策動に粉飾しても、力でわが共和国を必ず圧殺しようとする黒い下心だけは隠せない。

 今回の「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習に適用された「作戦計画5015」の内容がそれを実証している。

 「作戦計画5015」は、誰それの「急変事態」に対処するという口実のもとに作成された「作戦計画5029」と全面戦争シナリオである「作戦計画5027」などを一つに統合したものであって、我々に対する無差別な核先制攻撃を既成事実化した許しがたい核戦争シナリオである。

 我々のいわゆる「大量破壊兵器使用の兆候」を捉え次第、ステルス戦略爆撃機をはじめ、戦略武器を総動員して当該の施設と兵器を攻撃するとともに、「首脳部除去」の目的まで達成するというのがこのシナリオの骨子である。

 まもなく、グアム島に配備されることになる戦略爆撃機はまさに、この犯罪的な作戦遂行を任務としたものである。

 人類の戦争史に多くの戦争陰謀が記録されているが、「作戦計画5015」のように戦争開始前に核の先制攻撃で相手国を無力化し、「首脳部除去」まで実現することを狙った極めて挑発的で不法な圧殺計画はどこにもない。

 米国の対朝鮮侵略策動こそ、無分別さと危険性において、これまで類例を見ない最も凶悪な犯罪である。

 米国は、自分らが21世紀の戦略的中心とみなしているアジア太平洋地域の要衝で、わが共和国が、反帝、自主、社会主義の旗印を高くはためかせていることに極度に慌てふためいており、何としても我々を屈服させようと必死にあがいている。

 絶え間ない合同軍事演習によって朝鮮半島情勢を持続的に緊張させることで、我々を疲労させる一方、知らぬ間にたがが緩むようにさせようと画策している。

 米国が対朝鮮侵略計画に明記した「北の大量破壊兵器使用の兆候」だの何のは、自分らの犯罪的正体を隠すための煙幕であると同時に、本質において「北が思想・精神的に緩む瞬間」を狙うこと以外の何物でもない。

 我々が緩む瞬間にすべての軍事的潜在力を総動員して一撃で占領しようというのが、まさに、米国が抱いている変わりない対朝鮮侵略企図である。

 今回、米国は、朝鮮半島情勢が緩和へと劇的に戻った時点で「ウルチフリーダムガーディアン」合同軍事演習をさらに意気盛んに強行し、戦略核攻撃手段のグアム島配備決定を意図的に公表することで、自分らの陰険な下心を改めて白日の下にさらけ出した。

 米国こそ、対朝鮮侵略に狂った狂信者であり、朝鮮半島情勢を持続的に緊張させている情勢悪化の主犯である。【朝鮮通信=東京】

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