「人民に奉仕する!」

 「すべての党員同志たちにアピールします。
 ともに偉大な人民のために滅私奉仕しましょう!」

 金正恩第1書記は、チュチェ104(2015)年10月10日、朝鮮労働党創立70周年慶祝閲兵式および平壌市大衆示威行進で行った演説をこの言葉で終えた。朝鮮労働党を永遠に人民に奉仕する母なる党として強化、発展させていこうとする第1書記の意志が切々と脈打つ言葉であった。

 振り返るに、朝鮮労働党は、創立当初から人民に奉仕することを第一の生命とし、久しい前から人民に母なる党と呼ばれてきた。

 チュチェ79(1990)年元日のことである。同日、金正日総書記は、党活動に新たな転換をもたらして革命と建設をいっそう促進させるためには、革命の指揮メンバーである我々幹部の間で革命的大衆観を確立しなければならないとして、人民に忠実に奉仕し人民に支持され愛される幹部こそ真のチュチェ型の党活動家であると言える、党活動家のスローガンは「人民に奉仕する!」にならねばならないと教えた。

 人民への奉仕を座右の銘とした総書記の信条がそのまま秘められているこのスローガンは、激動する世界情勢の渦中で人民に対してかためた総書記の誓いでもあった。

 総書記は、わが人民は、かつて、困難な試練に直面するたびに、ひたすら党と領袖を信じ、領袖を生命を賭して擁護、防衛し、革命の一路を歩んできた立派な人民である、わが人民より立派な人民はこの世にいないとたびたび言っている。また、立派な人民に恵まれていることを人民福と表現し、自分の一生を取りまとめると人民という二文字が残ると言っていた総書記であった。

 朝鮮で奇跡的な出来事が起こっていたチュチェ98(2009)年のある日には、このごろは夢を見ても楽しい夢ばかりだ、主席の念願どおり人民が豊かに暮らすようになる夢である、興る兆し、よい兆候が相次いで現れているとして、わが人民が強盛国家の大門に入ったと主席にうれしく報告するその瞬間が刻一刻わたしの胸をたぎらせていると熱い口調で言っていた総書記であった。

 このように総書記の思索は、どうすれば一日も早く朝鮮人民に幸せな生活を享受させるかということに志向され、前線から工場と農村、西海地区から東海地区を現地指導しながら、人民の幸福のために超人的な強行軍を歩み続けた。炎暑の中で野戦服姿で哨所と工場、農村を訪ねる総書記にまみえる人たちが少しでもゆっくりしてもらいたいと申し上げると、むしろ私のことを心配する兵士と人民の気持ちはありがたい、しかし、兵士と人民のために私が流した汗などなんでもない、私はいままでこんなことを苦労だと考えたことがない、私の兵士と立派な人民のために汗を流し、強行軍する時が一番平安で、百日をぜいたくに暮らすよりよいと話したものだった。

 金正日総書記の人民へのこのような熱い愛情はこんにち、金正恩第1書記によってそのまま続いている。

 第1書記は、この2月に開かれた朝鮮労働党中央委員会と朝鮮労働党朝鮮人民軍委員会連合会議拡大会議で行った歴史的な結語で、わが党は人民大衆第一主義を高くかかげて人民の夢と理想を実現するためにたたかう党、チュチェ革命の最後の勝利を早めていく強力な嚮導的力量であるとし、数十星霜、人民の運命を守り人民の幸福のためにたたかい、いささかの過ちや紆余曲折もなく勝利のみをなし遂げてきたことについて言及した。そして、朝鮮労働党第7回大会を迎えてわが人民に与える勝利の月桂冠をもたらすためにこぞって総突撃、総邁進していこうと熱烈にアピールした。

 人民を天のごとくみなし師匠のように尊敬する卓抜した偉人たちを代をついでいただいたがゆえに、朝鮮労働党はとわに母なる党としての自分の使命に忠実であろう。(カン・ヒョンスク)

 出典:「ネナラ」

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