朝鮮労働党の戦略的路線

 自主、先軍、社会主義は、朝鮮労働党が革命と建設において一貫して堅持している戦略的路線である。

 朝鮮労働党が自主の道を選択したのは、人民の運命にあくまで責任をもとうとする崇高な使命感からであった。

 つとに、革命の道を踏み出した当初から事大主義と外国依存は亡国の道であることを痛感した金日成主席は、朝鮮革命の主人は朝鮮人民であり、朝鮮革命は、あくまでも朝鮮人民みずからの力で国の実情に合わせて遂行しなければならないという真理を明らかにした。

 事大主義的傾向を徹底的に克服し、チュチェ思想をあらゆる分野に徹底的に具現するための朝鮮労働党の指導により、朝鮮人民は解放(1945・8・15)後、国の現実的要求と実情に即して実施された土地改革と重要産業国有化など諸般の民主改革を通じて民主主義自主独立国家を建設し、戦後には、農業協同化運動と都市手工業、資本主義的商工業の社会主義的改造を成功裏に遂行して社会主義制度を樹立した。

 大国主義者が「統合経済」を云々して「セフ(コメコン)」に加盟することを強要する時にも、朝鮮労働党は重工業を優先的に発展させながら軽工業と農業を同時に発展させるという経済建設の基本路線を堅持して自立的民族経済を建設した。革命と建設において、主体性と民族性を固守し、自主、自立、自衛の原則を具現するための朝鮮労働党の指導のもとに、国の経済発展と人民の生活向上には大きな転換がもたらされた。1990年代に一部の国々で社会主義が挫折する事態が招来されたが、朝鮮労働党は自主の旗を高くかかげて人民大衆中心の社会主義をかたく守った。

 先軍は、人民大衆の自主性を擁護するための朝鮮労働党の永遠なる戦略的路線である。

 かつて、銃剣すなわち民族の生命であり、革命の勝利であるという哲理を示し、武装隊伍を結成して抗日武装闘争を勝利へと導いた金日成主席は、解放後の困難、かつ、複雑な環境のもとでも正規の革命武力を建設した。軍事力の強化に優先的な力を入れてきた朝鮮労働党の指導によって、朝鮮人民軍は、3年間にわたる祖国解放戦争で世界「最強」を誇っていたアメリカ帝国主義を打ち破り、民族の運命をしっかり守り抜いた。朝鮮労働党は、人民軍を政治・思想的に、軍事・技術的にいっそう強化するとともに、チュチェ51(1962)年12月、経済建設と国防建設の並進路線を打ち出して国の軍事力を飛躍的に強化した。

 1990年代の中葉、金正日総書記によって先軍政治が、社会主義の基本政治方式、朝鮮労働党の革命指導方式に規定されて朝鮮労働党は強力な銃剣の保証のもとに百戦百勝する党、革命的軍人精神と闘争気風がみなぎる戦闘的な党として威容をとどろかすようになった。朝鮮労働党は、チュチェ102(2013)年の3月総会で、経済建設と核兵力建設を並進させるという戦略的路線を提示した。先軍の旗のもとにこんにち、朝鮮は強力な核抑止力を持った軍事強国としての尊厳と威容をとどろかしている。

 社会主義は、人民の夢と理想を実現するための朝鮮労働党の永遠なる戦略的路線である。

 主席は、人民大衆をすべての思考と実践の中心に据えてチュチェの社会主義理論を展開し全面的に完成した。

 朝鮮労働党は、チュチェ思想を国家建設と活動に徹底的に具現して社会主義革命を立派に遂行し、社会主義建設を力強く推し進めて人民が自主的で創造的な生活を思う存分享受できる条件を整えた。人民大衆中心の社会主義偉業を切り開き、導いていく朝鮮労働党の指導によって、朝鮮には、搾取と抑圧がなく、人民があらゆるものの主人となり、あらゆるものが人民に奉仕し、人民の団結した力によって発展する人民の国、社会主義制度が樹立した。朝鮮労働党は、人民に裕福で平等な生活条件を保障することを最も重要な政策とし、人民の物質・文化生活を絶えず向上させている。

 朝鮮では、社会生活のあらゆる分野で人民大衆が主人としての権利を行使し、社会主義的所有と集団主義の原則が徹底的に固守されており、全社会に人民の利益と便宜を最優先、絶対視する気風があふれている。朝鮮人民は、久しい前から税金という言葉すら知らず、国家から住宅を無料でもらい、全般的無料治療制と無料教育制の恩恵のもとに幸福な生活を享受している。朝鮮労働党の仁徳政治、幅の広い政治によって、人民は党にすべてを全的に託し、党のまわりにかたく結束して互いに助け導き合い、睦まじく暮らすことを張り合いのある生活と見なしている。それゆえ、朝鮮人民は、自分の生命、生活である社会主義をこのうえなく大事にし、しっかり守っていくのである。

 自主、先軍、社会主義を戦略的路線としてとらえていく朝鮮労働党の前途には、常に勝利と栄光があるのみであろう。(チェ・ミギョン)

 出典:「ネナラ」

inserted by FC2 system