『朝鮮労働党第7回でおこなった党中央委員会の活動報告』
 
4.世界の自主化のために


 同志のみなさん!

 総括期間、国際政治構図と力関係では大きな変化が生じ、朝鮮革命の国際的環境は複雑を極めました。

 帝国主義反動勢力は、世界各国で社会主義が挫折したのを奇貨として社会主義の「終焉」を喧伝し、社会主義、反帝・自主を志向する国々にたいする侵略と内政干渉をいつにもまして強化しました。

 冷戦の終息後、極度に傲慢になったアメリカ帝国主義は、世界制覇の野望をいっそうむき出しにし、強権と専横をほしいままにしながら世界各地で戦争を引き起こし、主権国家を転覆するための侵略と謀略策動を強行しました。

 アメリカ帝国主義者は、特に、自主の旗、社会主義の旗を高くかかげて反帝反米闘争の第一線を守っているわが共和国を孤立・圧殺するために悪辣に策動しました。

 朝鮮労働党は、厳しい環境と複雑な国際情勢のなかでも原則的かつ積極的な対外活動によって祖国の尊厳をとどろかせ、共和国の国際的地位と影響力を強化しました。

 わが党は総括期間、自主政治、先軍革命指導によってアメリカ帝国主義を頭目とする帝国主義連合勢力の反共和国圧殺策動と支配主義者の圧力を断固排撃し、国の政治的・軍事的威力を全面的に強化して、共和国の戦略的地位をいっそう強固にし、チュチェ朝鮮の威力を誇示しました。

 こんにち、水素爆弾まで保有した強大無比の国力をもったわが共和国は、国際舞台で帝国主義者の核脅威と恐喝、強権と専横をはねのけ、正義の世界秩序を構築していく責任ある核保有国、チュチェの核強国として威容をとどろかせています。

 わが党は、世界の社会主義運動が深刻な挫折を経ていた厳しい時期に、チュチェの社会主義の旗を高くかかげて、社会主義の真理性と優越性を理論的、実践的に実証し、世界の社会主義運動の前進を促しました。

 わが党の主動的な発起と努力によってもたらされた、社会主義の偉業を固守し前進させるという平壌宣言は、世界の革命的党の共通の闘争綱領となり、それは帝国主義者の反社会主義策動に打撃を与え、社会主義の再建をめざす革命的人民のたたかいを励ましました。

 こんにち、わが党は、社会主義の偉業を先導していくチュチェの革命的党としての尊厳をとどろかせており、わが共和国は社会主義のとりで、反帝・自主の要塞、正義と真理の代弁者として国際舞台で高い権威をもっています。

 党の指導のもとにわが共和国は、不敗の政治・軍事強国の威力をもって東北アジアと世界の平和と安全を守るのに大きく貢献しました。

 アメリカの絶え間ない新たな戦争挑発策動のため常時核戦争の危険が漂う世界最大のホット・スポットであるわが国で、戦争を防止し、平和を守るのは、世界の平和と安全を保障するうえで焦眉の問題となりました。

 わが党は、アジア・太平洋地域につくり出された情勢を科学的に分析したうえで、核抑止力を中枢とする自衛的軍事力を築き、アメリカの戦争挑発策動をことごとく粉砕することによって、朝鮮半島と世界の平和と安全をしっかり守りました。

 総括期間、アメリカとその追随勢力の反共和国敵視政策と孤立・圧殺策動が強化されるなかでも、わが国の対外関係は拡大、発展しました。

 共和国政府は、わが国の自主権を認め、わが国に友好的にたいする世界各国との善隣・友好、親善・協力関係を発展させました。

 総指期間、わが国は、66カ国と新たに外交関係を樹立し、多くの国際および地域機構に加入し、資本主義国を含む世界各国と経済・文化交流と協力を拡大、発展させ、自主と正義を志向する世界の進歩的人民とのきずなと連帯を強化しました。

 共和国の国際的地位と影響力がかつてなく強まり、わが国の対外関係がいっそう拡大されたのは、朝鮮労働党の自主的な対外政策の正当性と生命力の誇示となります。

 総括期間、対外関係分野でおさめた成果は、偉大な金日成同志と金正日同志の賢明な指導の輝かしい結実です。

 金日成同志と金正日同志は、激変する国際情勢のもとでも自主性を確固と堅持し、わが党の自主的な対外政策を貫徹し、卓抜した外交知略と精力的な対外活動によって、世界の社会主義運動の強化発展と反帝・自主偉業の勝利のための戦闘的な旗をかかげ、自主化された新しい世界の建設と世界平和偉業の実現に大いに寄与しました。

 朝鮮革命と世界の自主化偉業の遂行に不滅の貢献をした金日成同志と金正日同志の高貴な革命業績は、国際関係史とともに末永く輝くでしょう。

 同志のみなさん!

 こんにち、国際舞台では、国と民族の自主権と尊厳を守ろうとする世界の進歩的人民と、侵略と戦争、強権と専横をこととする帝国主義反動勢力との深刻な対立と闘争が展開されています。

 こんにちの国際情勢の特徴は、支配権を確保するための列強間の葛藤と対立がさらに激化し、自主勢力と支配主義勢力の対決でアメリカを頭目とする帝国主義勢力、反動勢力が次第に衰退、没落していることです。

 滅亡に瀕した帝国主義反動勢力は、何としても自分らの支配権を維持しようと必死になっています。

 アメリカをはじめ、帝国主義、支配主義勢力の侵略と干渉策動のため、国と民族の自主権が蹂躙され、多くの国で戦争と紛争が頻発しています。

 こんにちの情勢は、すべての国と民族が、帝国主義反動勢力の強権と専横、侵略と主権侵害行為を粉砕して、自主権を守り、世界の自主化を実現するために立ち上がることを求めています。

 世界の自主化を実現するのは、人類共通の志向であり、時代の歴史的課題です。

 自主化された世界は、支配と従属、侵略と干渉のない世界であり、すべての国と民族の自主権と平等が保障される世界です。

 世界の自主化を実現するためには、すべての国と民族が反帝・自主の旗を高くかかげて自主性を堅持しなければなりませんa

 自主性は、国と民族の生命であり尊厳であり、自主独立国家の象徴です。

 他国と他民族を支配し、世界を制覇しようとする帝国主義者の策動がいっそう悪辣になっているこんにち、自主性を堅持するのは、各国と各民族の運命を左右する死活の問題となっています。

 自主と正義を志向する国と民族は、外部勢力の干渉と支配を排撃し、自己の運命を自主的に切り開かなければなりません。

 帝国主義、支配主義勢力の侵略と内政干渉に反対してたたかわなければなりません。

 アメリカは、いわゆる「民主主義」と「対テロ戦」の看板のもとに世界の至る所で侵略と干渉、殺りく蛮行を働いています。

 アメリカの喧伝するアメリカ式民主主義は、極少数の権力者と富者が絶対多数の無権利で貧しい人民を抑圧し搾取する反動的な民主主義であり、一つの超大国が勝手に世界の多くの国を踏みにじり、支配する侵略的な民主主義です。

 アメリカの強行する「対テロ戦」は、反米的な国々を相手にした国家テロ行為であり、新しい変種の侵略戦争策動です。

 帝国主義に反対する闘争で基本は、アメリカとその追随勢力の侵略と戦争策動を阻止、破綻させ、世界の平和と安全を守ることです。

 アメリカ帝国主義は、世界の平和と安全の撹乱者、破壊者であり、世界の自主化偉業の主なる攻撃対象です。

 世界の平和愛好人民は、主権国家にたいする帝国主義者の侵略と戦争策動を容認してはならず、戦争の危険を防ぎ、世界の平和と安全を守るために積極的にたたかわなければなりません。

 軍事対決と戦争をまねく侵略的な軍事ブロックを解体し、他国にある侵略的な軍事基地を撤廃するたたかいを力強く展開して、平和な新しい世界を建設しなければなりません。

 「人権擁護」と「世界化」の看板のもとに強行される帝国主義者の狡猾な策動に警戒心を高めなければなりません。

 帝国主義者は、「人権擁護」の欺瞞的な看板を掲げて主権国家の内政に横暴に干渉し、他国と他民族の自主権を蹂躙、抹殺しています。

 人権はすなわち国権であり、国と民族の自主権であり、真の人権は自主的な国家政治によって保証されます。

 世界の進歩的な国々と人民は、帝国主義者の「人権」騒ぎを粉砕し、史上最大の難民問題を発生させたアメリカとその追随勢力の犯罪的正体と過酷な人権蹂躙行為を満天下に暴露しなければなりません。

 「世界化」は、アメリカ式価値観で自分らの支配主義的野望を容易に実現しようとする帝国主義者の世界制覇戦略です。

 自主性を志向するすべての国と民族は、帝国主義者のを狡猾な両面術策と欺瞞的な「援助」にいささかの期待と幻想も抱いてはならず、主体性と民族性を固守しなければなりません。

 真の国際的正義を実現するためにたたかうべきです。

 いま、国際舞台では、アメリカを頭目とする帝国主義勢力の横暴な支配と干渉策動のため、世界的に公認された国際関係の基本原則が公然と無視され、帝国主義列強の利害関係に従って正義も不正義として犯罪視されています。

 国連をはじめ、国際舞台でアメリカの侵略と戦争策動を合理化、合法化する決議でない「決議」が採択され、正義と真理が踏みにじられる不正常なことが、これ以上容認、黙認されてはなりません。

 世界の進歩的人民は、政見と信教、経済および文化の発展程度にかかわらず、国際的正義を実現するために積極的にたたかわなければなりません。

 真の国際的正義を実現するためには、帝国主義、支配主義者が、持ち出す鉄面皮な「正義」のベールを焼き払い、「正義」の看板の下に不正義がはびこる古い国際秩序を打ち壊し、公正かつ正義の新しい国際秩序を樹立しなければなりません。

 国と民族の自主権と生存権を踏みにじる帝国主義者の強権と専横、二重基準と不正義を排撃し、対テロ問題と紛争問題、環境問題をはじめ、国際問題において公正さを保障するために積極的にたたかわなければなりません。

 国際的正義は、おのずと実現せず、反帝・自主を志向する国々の力が強くてこそ実現します。

 いかに善良で正当であっても、力が弱ければ国際舞台で言いたいことも言えず、強者のほんろう者になり、正義と良心を守ることもできません。

 正義を貴ぶ世界の進歩的諸国は、自力自彊の原則に立ってみずからの力を培うために力強くたたかって自主の新しい世界の建設を早めなければなりません。

 社会主義偉業を固守し、勝利に向けて前進させるためのたたかいを力強く展開しなければなりません。

 社会主義は、人類共通の理想であり、人民が社会主義の道を進むのは歴史発展の法則です。

 一部の国で社会主義が崩壊したのは、決して、社会主義理念の失敗ではなく、社会主義は、その科学性と真理性によって永遠なる生命力をもっています。

 人民大衆の自主的要求と思想は、社会主義社会でのみ立派に実現されます。

 社会主義は、反帝・自主の中核力量であり、帝国主義者の侵略と戦争策動を粉砕し世界の自主化を実現するたたかいを推進する決定的要因です。

 社会主義諸国は、共通の目的と思想を実現するたたかいで、互いに支持し連帯を強め、協力と交流を拡大、発展させなければなりません。

 社会主義を志向する国々は、社会主義の旗、反帝・自主の旗をかかげて帝国主義者の侵略と専横を粉砕し、社会主義偉業を推し進めなければなりません。

 自主性を擁護する世界の国々と人民は、社会主義偉業を支持声援し、帝国主義者と反動勢力の反社会主義策動に抗してたたかわなければなりません。

 非同盟運動を強化、発展させなければなりません。

 非同盟運動は、強力な反戦・平和勢力としての地位を占め、自分の役割を果たさなければなりません。

 非同盟諸国は、反帝・自主の旗を高くかかげ、世界の自主化偉業を実現するために積極的にたたかわなければなりません。

 非同盟諸国は、侵略的な軍事ブロックを維持、強化しようとする帝国主義者の策動を粉砕し、あらゆる形態の侵略と干渉、従属と不平等に反対してたたかわなければなりません。

 非同盟諸国は、帝国主義者の侵略と戦争策動に一致した行動で反撃を加えなければなりません。

 自主性を擁護する党と団体、進歩的諸国は、反帝・自主の旗のもとに団結し協力すべきです。

 こんにち、帝国主義者は、反帝・自主勢力を抹殺するために手段と方法を尽くしています。

 帝国主義者は、自主性を志向する国や民族間に不信と軋轢を助長、激化させ、敵対感をあおって団結することができないようにし、国と地域の紛争問題に割り込んでそれをさらに複雑にしています。

 革命的党と団体、進歩的諸国は、反帝・自主の旗のもとに団結し、帝国主義者の狡猾な欺瞞策に乗せられて互いに反目嫉視したり争うことなく、共同の敵である帝国主義者に反対することに闘争の矛先を向けなければなりません。

 自主と平等、相互尊重の原則にもとづいて、大陸別、地域別の協力を強めて世界の自主化偉業の前進に有利な条件を整えなければなりません。

 同志のみなさん!

 自主、平和、親善は、朝鮮労働党の一貫した対外政策理念であり、世界の自主化偉業を実現するたたかいで変わることなく堅持すべき根本的立場です。

 わが党の自主的な対外政策を貫徹するためには、対外関係分野において偉大な金日成同志と金正日同志が生涯座右の銘として堅持してきた主体的立場と自主的な態度をいささかも変わることなく継承しなければなりません。

 我々は、金日成同志と金正日同志の高い国際的威信と不滅の対外活動業績を固守し輝かせ、対外活動を金日成式、金正日式に展開しなければなりません。

 確固たる主体的立場に立って朝鮮革命の要求と具体的実情に即して、対外政策を貫徹し、国際関係において提起される諸問題を朝鮮人民の志向と朝鮮革命の利益に即して解決しなければなりません。

 対外活動で、わが党の対外政策理念と原則を一貫して具現しなければなりません。

 我々は今後も、自主、平和、親善の理念を対外活動の確固不動の指針とし、わが国の自主権を尊重し、わが国に友好的にたいする世界各国との善隣・友好、親善・協力関係を拡大、発展させ、地域の平和と安全を守り、世界の自主化を実現するために極力努力するでしょう。

 全世界の自主化は、我々に提起された総体的任務です。

 我々は、世界の自主化偉業の実現に積極的に寄与し、世界革命を推進する主人にならなければなりません。

 わが党と共和国政府は、情勢がどう変わろうとも、周辺関係がどう変わろうとも、自主、先軍、社会主義の不変の針路に沿ってまっすぐに進み、自主と正義の守護者として世界の自主化を実現するたたかいで先駆的役割を果たすでしょう。

 自主の強国、核保有国の地位に即して対外関係の発展で新たなページを切り開かなければなりません。

 時代は変わり、わが国の地位も変わりました。

 わが共和国が、尊厳ある自主の強国、核強国の地位に堂々とついたので、それにふさわしく対外関係を発展させなければなりません。

 革命的原則と自主的立場を確固と堅持しなければなりません。

 対外活動部門では、対外活動で党の路線を擁護し、自主的立場を固守し、核保有国の地位を維持する原則を守らなければなりません,

 自主を志向し正義を愛するすべての反帝・自主勢力との団結を強化して、帝国主義者の侵略と干渉、支配と従属を排撃し、世界の自主化を推し進めなければなりません。

 先軍の威力をもって地域と世界の平和と安全を守らなければなりません。

 戦争のない平和な世界を建設するのは、わが党の闘争目標であり、地域と世界の平和と安全のためにたたかうのは、わが党と共和国政府の一貫した立場です。

 平和は、社会主義本来の要求であり、常時、核戦争の危険のなかで暮らしてきた朝鮮人民がもっている念願です。

 わが党と共和国政府は、アメリカによって強要されている核戦争の危険を強大な核抑止力に依拠して根源的に終息させ、地域と世界の平和を守るために力強くたたかうでしょう。

 我々は、帝国主義の核脅威と専横が続く限り、経済建設と核武力建設を並進させるという戦略的路線を恒久的に堅持し、自衛的な核武力を質量的にいっそう強化していくでしょう。

 わが共和国は、責任ある核保有国として侵略的な敵対勢力が、核で我々の自主権を侵害しない限り、既に、闡明したとおりに、先に核兵器を使用しないであろうし、国際社会にたいして担った核拡散防止の義務を誠実に履行し、世界の非核化を実現するために努力するでしょう。

 わが共和国の自主権を尊重し、わが国に友好的にたいする世界の進歩的諸国との善隣・友好関係、親善・協力関係を積極的に発展させて、朝鮮革命の有利な国際的環境をもたらさなければなりません。

 我々は広い包容力と度量をもって、自主を志向し正義を愛するすべての国、すべての民族と思想と体制の違いにかかわらず団結し協力するでしょう。

 わが党と共和国政府は、たとえ、過去には我々と敵対関係にあったとしても、わが国の自主権を尊重し、わが国に友好的にたいする国々とは関係を改善し、正常化していくでしょう。

 わが共和国の国際的影響力をさらに高め、対外関係を主動的に多角的に発展させていくべきです。

 わが国の尊厳と利益を最優先して対外関係を主動的に多角的に発展させ、資本主義諸国とも多方面にわたる交流と協力を発展させなければなりません。

 当該国の具体的な実情と環境に即して方法論を立て、各分野の交流と協力を発展させなければなりません。

 朝鮮労働党は今後も、社会主義の旗、反帝・自主の旗を高くかかげて自主性を擁護するすべての国の人民とかたく団結し、世界の自主化偉業の勝利をめざして力強くたたかっていくでしょう。





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