朝鮮労働党代表団が共産党・労働者党国際会議に参加
−2017年10月30日〜11月10日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党平壌市委員会の金秀吉委員長(政治局委員候補)を団長とする同党代表団が、第19回共産党・労働者党国際会議および社会主義10月革命100周年記念行事に参加するためロシアを訪問した。

 同国際会議が2、3の両日、サンクトペテルブルクでおこなわれた。

 「偉大な社会主義10月革命100周年──共産主義運動の理想、帝国主義戦争に反対し、平和と社会主義のためのたたかいの強化」のテーマでおこなわれた今会議には、朝鮮労働党代表団をはじめ、100余の共産党および労働者党代表団と300余人の代表が参加した。

 会議では開幕の辞に続き、会議に寄せられたロシアのウラジーミル・V・プーチン大統領の書簡が伝達された。

 ロシア共産党のゲンナジー・ジュガーノフ委員長が祝賀演説をおおこなった。

 2日、金秀吉委員長が会議で演説した。

 金秀吉委員長は、1917年にロシアで起きた偉大な社会主義10月革命は搾取と圧迫がなく、誰もが皆豊かに暮らす理想社会を思い描いてきた勤労人民の念願を実現するうえで画期的な里程標となる歴史的な出来事であったと強調し、次のように述べた。

 20世紀の人類の歴史の発展過程は、資本主義はその反動性と構造的矛盾によって人民大衆に尊厳と幸福をもたらせないし、もっぱら社会主義だけがその科学性と真理性によって永遠の生命力をもつ人類の未来であることを示している。

 朝鮮労働党委員長である金正恩同志は、歴史的な朝鮮労働党第7回大会の報告で、社会主義は人類共同の理想であり、人民が社会主義へと進むのは歴史発展の法則であると宣明した。

 朝鮮労働党は、社会主義か、資本主義かという対決戦が厳しくおこなわれている環境のなかで、世界の反動層の首魁である米帝に直接立ち向かって社会主義の旗印を高くかかげて人民大衆中心の朝鮮式社会主義を建設した。

 わが国でおさめられている驚異的な成果は、社会主義は科学であり、その勝利も科学であるという真理を現実で証明している。

 金秀吉委員長は、戦争のない平和な世界を建設し、地域と世界の平和と安全のためにたたかうのは朝鮮労働党の闘争目標であり、一貫した立場であると述べ、次のように続けた。

 最近、朝鮮半島に生じた情勢は、我々の核兵器が米帝とその追従勢力の侵略と核戦争挑発策動を粉砕し、朝鮮半島と東北アジア地域の平和と安全をしっかり守り、朝鮮民族の自主権と生存権、発展権を頼もしく保証する威力ある抑止力になっていることをはっきりと実証している。

 朝鮮労働党は、誰が何と言おうと並進の道から一歩も退くことなく人民大衆中心の朝鮮式社会主義をしっかり守っていくであろうし、米帝の核戦争の脅威を根本的に終息させ、朝鮮半島と地域の平和を守っていくであろう。

 金秀吉委員長は最後に、朝鮮労働党はこれまでと同様、今後も人類の未来である社会主義偉業を早く実現するうえで各国の共産党、労働者党といつも肩を組んでともに進むと確言した。

 会議では、各国の代表団団長の演説がおこなわれた。

 各演説者は、社会主義10月革命の歴史的意義と旧ソ連と東欧諸国での社会主義の挫折から得た教訓、国および地域別に社会主義建設と社会的・政治的正義のためのたたかいで得た経験に言及した。

 また、帝国主義者の反動的攻勢が露骨になっていることに対処して社会主義偉業を擁護、固守して勝利のうちに前進させ、全世界的範囲で共産党、労働者党の団結と連帯を強化すべき必要性について強調した。

 そして、朝鮮に対する米国の侵略と干渉策動を強く糾弾し、米国の極端な制裁策動に断固立ち向かっている朝鮮労働党と朝鮮人民の英雄的闘争に支持と連帯を表した。

 会議では、朝鮮労働党と朝鮮人民の正義の偉業に対する連帯声明が採択された。

 連帯声明の全文は次のとおり。

 2、3の両日、ロシアのサンクトペテルブルクでおこなわれた第19回共産党・労働者党国際会議の参加者は、米帝の侵略と戦争の脅威から社会主義偉業を擁護、固守し、朝鮮半島と地域の平和と安全を守る朝鮮労働党と朝鮮人民のたたかいに全的な支持と連帯を表する。

 こんにち、朝鮮労働党と朝鮮人民は、米帝国主義とその追従勢力の戦争の脅威と制裁策動にもかかわらず、社会主義の旗印を変わりなく高くかかげて社会主義偉業を勝利のうちに前進させている。

 国際的正義と平和と安全を志向する共産党、労働者党は、朝鮮の社会主義制度を抹殺し、朝鮮半島と地域はもちろん、全世界を核戦争の惨禍のなかに追い込もうとする米帝国主義とその追従勢力の無分別な戦争の脅威と反人倫的な制裁策動を最も強く糾弾し、反対、排撃する。

 朝鮮労働党の金正恩委員長の賢明な指導のもと、人民大衆第一主義が具現された社会主義強国を建設するための朝鮮労働党と朝鮮人民の正義の偉業は、世界的範囲で社会主義偉業を擁護、固守し、勝利のうちに前進させていくのに大きな寄与となる。

 米帝との決死抗戦の意志を表明した国務委員会委員長の声明に全的な支持を表し、米帝の無謀な侵略と戦争策動を粉砕する反米共同行動、反米共同戦線に立ち上がることに関する朝鮮労働党の公開書簡に積極的に呼応して、朝鮮労働党と朝鮮人民の正義の偉業に対する国際的な支持・連帯運動をさらに高揚させていくことを世界のすべての進歩的な政党、団体に熱烈に呼びかける。

 会議では、最終文書として「第19回共産党・労働者党国際会議のアピール」が採択された。

 アピールは、朝鮮半島に対する米国の干渉に反対し、朝鮮の平和的統一を支持すると指摘した。

 そして、社会主義10月革命100周年を契機に社会主義を擁護、固守して勝利のうちに前進させる共同行動を強化し、帝国主義侵略策動に反対して平和のためのたたかいをさらに力強く展開するために反帝戦線を拡大しようと強調した。

 一方、金秀吉委員長は、ロシア共産党委員長とハンガリー労働者党委員長とおのおの会見した。

 金秀吉委員長は席上、朝鮮労働党委員長の精力的な指導のもと、わが軍隊と人民が朝鮮労働党中央委員会第7期第2回総会で示された課題を貫徹するたたかいにこぞって立ち上がったことに言及した。

 また、帝国主義に反対し、社会主義を擁護、固守する共同のたたかいのなかで、各国の党との友好・協力関係をさらに強化し、発展させていこうとする朝鮮労働党の原則的な立場を表明した。

 ロシア共産党のゲンナジー・ジュガーノフ委員長は、第19回共産党・労働者党国際会議と社会主義10月革命100周年記念行事に朝鮮労働党代表団が参加したことに深い謝意を表した。

 そして、両党の伝統的な友好・協力関係をより拡大し、発展させるために積極的に努力し、社会主義強国の建設と朝鮮半島の平和と安定を保障する朝鮮労働党のたたかいに全的な支持と連帯を送ると強調した。

 ハンガリー労働者党のジューラ・チュルメル委員長は、尊敬する金正恩同志の指導のもと、朝鮮労働党と軍隊と人民が帝国主義者の軍事的威嚇と悪辣な制裁・孤立・圧殺策動に果敢に立ち向かって勝利だけをとどろかせているのは、世界の進歩的な政党と人民に大きな信念と鼓舞を与えていると述べた。

 そして、今後も朝鮮労働党と人民の正義の偉業にかたい支持と連帯を送り、朝鮮労働党との友好・協力関係を変わりなく強化し、発展させていくと確言した。

 金秀吉委員長は、スペイン人民共産党書記長、チェコのボヘミア・モラビア共産党委員長、バングラデシュ労働者党書記長、キューバ共産党国際書記らともおのおの会見した。

 また、金秀吉委員長は、南アフリカ共産党、インド左派共産党、シリア・バース・アラブ社会党の各代表団とおのおの会見した。

 南アフリカ共産党代表団団長のブレード・ヌジマンデ書記長は、朝鮮労働党との友好関係を大変重視すると述べ、両党の関係をさらに発展させていこうとする南アフリカ共産党の確固たる立場を表明した。

 インド左派共産党代表団団長のシタラム・イェチュリ書記長は、朝鮮労働党と朝鮮人民が社会主義強国の建設でおさめた革新的な成果を直接目撃し、大きな感動を受けたと述べた。

 バース・アラブ社会党のヒラル・ヒラル地域副書記は、両国の先代領袖がともに築き、バッシャール・アサド大統領と尊敬する金正恩同志の深い関心のなかで日々強固になり、発展しているシリアと朝鮮の友好関係は世代がかわり、情勢が変わっても絶対に変わらないと確言した。

 彼らは、米国の極端な軍事的威嚇と制裁・圧殺策動を果敢に退け、社会主義強国の建設を力強く推し進めている朝鮮労働党と人民の正義のたたかいにかたい支持と連帯を表した。

 朝鮮労働党代表団は、10月30日に平壌を出発し、11月10日に帰国した。【朝鮮通信=東京】


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