李洙墉外相が国連総会に出席
−2015年9月21日〜10月6日−

【朝鮮通信=東京】朝鮮中央通信によると、李洙墉外相を団長とする朝鮮民主主義人民共和国代表団が第70回国連総会に参加するために9月21日、平壌を出発した。

 28日の同通信によると、米国のニューヨークで行われている第70回国連総会に参加した李洙墉外相が各国の国家首班と会見した。

 李洙墉外相は25日、キューバ共産党第1書記で国家評議会議長である閣僚評議会のラウル・カストロ・ルス議長と会見し、懇談した。

 カストロ議長は席上、敬愛する金正恩同志が朝鮮を訪問したキューバ国家評議会第1副議長と会見したことに心からの感謝をおくると述べた。

 李洙墉外相は、南アフリカ大統領、レソト首相、イラン外相と会見した。

 南アフリカ大統領は、両国の友好関係をさらに深め、多面的な協力と交流を強化していく意志を表明した。

 レソト首相は、敬愛する元帥に自身の心からのあいさつを託し、2国間関係をさらに高い段階へと発展させるために積極的に努力すると強調した。

 イラン外相は、イラン人民の正義の偉業を変わりなく支持し、連帯をあらわしている朝鮮政府と人民に謝意を表すると述べた。

 李洙墉外相は、ボリビア大統領とモザンビーク大統領、ドイツ首相、フィジー首相、ネパール副首相、そして、アンゴラとアルジェリア、モンゴル、カザフスタン、スウェーデン、チュニジアの各外相とそれぞれ会見し、互いの関心事となる一連の問題について意見交換した。

 一方、李洙墉外相は国連総会議長と会見し、懇談した。

 27日、李洙墉外相は、「ポスト2015開発アジェンダ」採択のための国連サミットで、演説し、我々は、世界各国と平等・互恵的な経済協力を活発に行っていくとともに、「ポスト2015開発アジェンダ」の実現のための国際的な流れに積極的に合流していくであろうと強調した。

 李洙墉外相は、国連創立70周年を迎える時期に広範な国連加盟国の意思と念願を反映した「ポスト2015開発アジェンダ」が採択されたのは国連の歴史で意義のあることになると指摘した。

 そして、今回採択した「ポスト2015開発アジェンダ」は、世界的な範囲で貧困を解消し持続可能な開発の実現のために国際社会が傾けてきたたゆみない努力のたまものであるとし、次のように述べた。

 人類を貧困から完全に解放し、自由で平和であり、繁栄する世界を建設するために進むべき道はまだ遠い。

 そこで、我々は、世界を改造、変革するためのより具体的な目標を反映した「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を採択した。

 発展途上国の自主的志向に逆行して中世的な観点から行われる制裁行為が黙認されるなら、我々が採択した立派な開発目標を達成することはできないであろう。

 現在、わが人民は、敬愛する金正恩同志の賢明な指導に従って前進の途上に横たわる敵対勢力の悪辣な制裁とあらゆる挑戦に果敢に打ち勝ち、持続可能な社会経済発展のための事業で、かつてない大きな成果をおさめている。

 科学技術を確固と優先し、自立経済の潜在力を最大に動員して、人民により豊かで、文化的な生活を与えようとする我々の努力は、世界を改造、変革するためのアジェンダの実現に当然の寄与になるであろう。

 10月1日、李洙墉外相は国連総会の一般討論演説を行った。

 李洙墉外相は国連総会の会期中、赤道ギニア副大統領、セルビア第1副首相兼外相、ブラジル、ノルウェー、スウェーデンの各外相とおのおの会見した。

 李洙墉外相を団長とする朝鮮民主主義人民共和国代表団は6日に帰国した。

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