キューバ・カストロ前議長死去
−2016年11月27日〜12月9日−

金正恩国務委員長がキューバ議長に弔電
−2016年11月27日−

 朝鮮労働党委員長、朝鮮人民軍最高司令官である共和国国務委員会の金正恩委員長が27日、キューバ共産党中央委員会第1書記、キューバ閣僚評議会議長であるキューバ国家評議会のラウル・カストロ・ルス議長に次の弔電を送った。

 わたしは、キューバ革命の最高指導者フィデル・カストロ・ルス同志が突然逝去したという悲報に接して貴方と、貴方を通じてキューバの党と政府、人民と故人の遺族に深い哀悼の意を表す。

 フィデル・カストロ・ルス同志は、早くも手に武装を取って血みどろの闘争を繰り広げてキューバ革命の勝利を収めた。

 フィデル・カストロ・ルス同志は、国の自主権と尊厳を誉れ高く守り、西半球に初めて人民が真の主人となった社会主義制度を樹立し、国の富強・繁栄と人民の幸福のために全生涯をささげたキューバ人民の卓越した指導者、社会主義と正義のための反帝・自主偉業の遂行に特出した貢献をした著名な政治活動家であった。

 フィデル・カストロ・ルス同志は、半世紀以上にわたる長久の期間、我々両国の党と政府、人民間の友好・協力関係を強化発展させるために努力の限りを尽くし、変わらぬ革命的原則と信義でもって我々の祖国の統一と正義の偉業に確固たる支持と声援を送ってくれた朝鮮人民の親しい友人、同志であった。

 フィデル・カストロ・ルス同志はたとえ逝去したが、彼が残した貴い業績はわが両国人民の心の中に、そして進歩的人類の心の中に深く刻まれてとわに輝くであろう。

 わたしは、革命的キューバ人民が自分の傑出した指導者を失った喪失の痛みに耐えて、ラウル・カストロ・ルス同志の賢明な指導の下、フィデル・カストロ・ルス同志の遺志を体して富強、繁栄する人民の理想社会の建設と社会主義偉業の勝利を必ず収めるとの確信を表明する。【平壌11月27日発朝鮮中央通信】


金正恩元帥がキューバ大使館を訪れて弔意を表す
−2016年11月28日−

 朝鮮労働党委員長、共和国国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官の金正恩元帥が、キューバ革命の最高指導者フィデル・カストロ・ルス氏の死去に際して28日、駐朝キューバ大使館を訪れて深い哀悼の意を表した。

 朝鮮労働党中央委員会政治局常務委員会委員、共和国国務委員会副委員長である朝鮮人民軍の黄炳瑞総政治局長、金桂官第1外務次官がともに参加した。

 金正恩元帥がフィデル・カストロ・ルス氏の死去に際して送った花輪が置かれていた。

 金正恩元帥は、同行した幹部とともにフィデル・カストロ・ルス氏を追慕して黙とうした。

 金正恩元帥は、弔意録に次のような文をしたためた。

 「卓越した指導者はたとえ逝去したが、彼の名前と業績は我々みんなの記憶のなかにとわに生きるだろう。

 偉大な同志、偉大な戦友を失った痛みを抱いて

金正恩」

 金正恩元帥は、ヘスス・デロス・アンヘレス・アイセ・ソトロンゴ駐朝キューバ大使をはじめとする大使館員に深甚なる弔意を表して慰労の言葉を述べた。

 キューバ革命の最高指導者であるフィデル・カストロ・ルス氏が突然、死去したという報に接した朝鮮人民は大きな悲しみに沈んでいるとし、同氏の死去は両国の党と政府、人民にとって大きな損失になると述べた。

 革命的なキューバ人民が自分らの傑出した指導者を失った喪失の痛みを克服してラウル・カストロ・ルス氏の賢明な指導のもとでフィデル・カストロ・ルス氏の遺志を体して富強、繁栄する人民の理想社会の建設と社会主義偉業の勝利を必ず収めるとの確信を表明した。

 金正恩元帥がフィデル・カストロ・ルス氏を失った悲しみを自分らと分かち合うために大使館を訪れたことにソトロンゴ大使は深い謝意を表した。【平壌11月29日発朝鮮中央通信】


キューバの弔意式場に花輪
−2016年11月29日−

 朝鮮労働党委員長で国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志が、キューバ革命の最高指導者であるフィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長の死去に深い哀悼の意を表して花輪を送った。

 金正恩同志からの花輪をカストロ前議長の死去に弔意を表するためにキューバを訪れている朝鮮労働党政治局常務委員会委員で国務委員会副委員長である崔龍海党副委員長を団長とする朝鮮党および国家代表団が11月29日、キューバ国立劇場の弔意式場に献じた。

 花輪のリボンには「金正恩」「フィデル・カストロ・ルス同志を追悼します」と記されていた。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


朝鮮党・国家代表団がキューバ弔問
−2016年11月28日〜12月9日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党政治局常務委員会委員で国務委員会副委員長である崔龍海党副委員長を団長とする朝鮮党および国家代表団がキューバ革命の最高指導者であるフィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長の死去に弔意を表するために11月28日、平壌を出発した。

 代表団は、朝鮮労働党の金勇帥部長、徐紅燦第1人民武力次官、朝鮮労働党の劉明善副部長、申紅哲外務次官、その他の随行員で構成された。

 29日、代表団はキューバのハバナに到着した。空港で、エルバ・ロサ・ペレス・モントヤ科学技術・環境相と朴昌聿キューバ駐在朝鮮大使が代表団を出迎えた。

 ペレス科学技術・環境相は、尊敬する金正恩同志がみずから平壌駐在キューバ大使館を訪れてカストロ前議長の死去に弔意を表し、哀悼期間まで定めてキューバ人民と悲しみを分かち合うようにしたのはキューバの党と政府と人民に大きな信念と力を与えていると強調した。

 そして、キューバ人民が革命の勝利以降、初めてみずからの卓越した指導者を失った悲哀に包まれていることに言及し、朝鮮の党および国家代表団が大陸と大洋を越えて弔意行事に参加するためにキューバを訪れたことに心から謝意を表すると述べた。

 同日、代表団は弔意式場であるキューバ国立劇場を訪れて弔意を表した。

 朝鮮労働党委員長で国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志からの花輪が式場に供えられていた。

 代表団のメンバーは、キューバ革命と人民の卓越した指導者であり、朝鮮人民の親しい友であり、同志であるカストロ前議長を追悼して黙とうした。

 崔龍海副委員長は弔意録に一文をしたためた。

 30日、崔龍海党副委員長は、国家評議会庁舎で、キューバ共産党政治局員である国家評議会のサルバドル・バルデスメサ副議長と会見した。

 朝鮮労働党委員長で国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志が、キューバ共産党第1書記で閣僚評議会議長である国家評議会のラウル・カストロ・ルス議長に送る慰問の言葉を崔龍海副委員長が伝達した。

 バルデスメサ副議長は、尊敬する金正恩同志がカストロ前議長の死去に際して大使館を弔問し、党および国家代表団を送ったことにキューバの党と人民の名で深い謝意を表した。

 また、金正恩同志とカストロ議長の格別な関心のなかで世界のどの国とも比べられない最も強固な関係、兄弟の関係を結んでいる両国の友好は引き続き強化され、発展していると述べた。

 さらに、金正恩同志がキューバに寄せる配慮と朝鮮人民がキューバ人民に送る真の国際主義的支援に改めて謝意を表すると述べ、朝鮮が社会主義強国の建設でさらなる成果をおさめ、外部勢力の干渉なしに国の統一を民族自身の力で一日も早く実現することを願うと強調した。

 そして、キューバは、人民のための国を建て、人民のために生涯をささげたカストロ前議長の思想と業績を変わりなく継承するであろうし、社会主義を最後まで固守していくであろうと述べた。

 12月1日、崔龍海副委員長はキューバテレビと会見した。

 崔龍海副委員長は、カストロ前議長が死去したというニュースに接した朝鮮人民はいま、キューバ人民とともに大きな悲しみに包まれていると述べ、次のように指摘した。

 カストロ前議長の死去は、朝鮮とキューバ両国の党と政府、人民にとって大きな損失となる。

 朝鮮労働党委員長で国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志は、カストロ前議長の死去に際して駐朝キューバ大使館を弔問した。

 カストロ前議長の死去に際して朝鮮では、哀悼期間が宣布され、党と国家、軍隊の責任活動家と武力機関、勤労者団体、省、中央機関の活動家がキューバ大使館を訪れて弔意を表した。

 これは、朝鮮とキューバ両国の兄弟の戦闘的な友好関係の明白なあらわれとなる。

 カストロ前議長は、朝鮮人民の親しい友人であり、革命の古い戦友である。

 カストロ前議長は1986年3月、朝鮮を訪れて金日成主席と金正日総書記と熱く対面した。

 カストロ前議長は、反帝闘争の最前線でともにたたかう朝鮮とキューバ両国人民の戦闘的友誼と友好を強化し、発展させるために大きな努力を傾けた。

 金日成主席と金正日総書記が、カストロ前議長とともに築いた朝鮮とキューバ両国の友好関係は、敬愛する金正恩同志と尊敬するラウル・カストロ・ルス国家評議会議長の深い関心のなかで変わりなく強固になり、発展していくであろう。

 我々は、兄弟のキューバ人民が自身の傑出した指導者を失った喪失の痛みを乗り越え、カストロ議長の指導のもとにカストロ前議長の生前の志に従って祖国と革命、社会主義をしっかり守り、国の富強繁栄を遂げるものと確信する。

 3日、崔龍海副委員長は、サンティアゴデクーバ州で、キューバ共産党第1書記で閣僚評議会議長である国家評議会のラウル・カストロ・ルス議長と会見した。

 崔龍海副委員長は、カストロ前議長の思想と偉業を継承して革命と社会主義をしっかり守るキューバの党と政府、人民のたたかいを支持すると述べ、長い歴史と伝統をもつ両国の友好関係を絶えず強化し、発展させていくであろうと指摘した。

 カストロ議長は、金正恩同志がカストロ前議長の死去に際して高位級弔意代表団を即時派遣したのは、金正恩同志がキューバとの関係をどれほど重視しているのかを示す明白な実例になると述べた。

 また、尊敬する金正恩同志が駐朝キューバ大使館をみずから訪れて弔意録に一文をしたためたし、3日間の哀悼期間を定めるようにしたことに心からの謝意を表すると強調した。

 さらに、キューバは、両国の先代領袖が築いた友好関係を引き続き強固にし、発展させるためにいつにも増して朝鮮とさらにかたく手を取っていくであろうし、帝国主義に反対するたたかいで常にともにいるであろうと確言した。

 そして、尊敬する金正恩同志の健康と活動でのさらなる成果を願うと強調した。

 一方、崔龍海副委員長は追悼行事期間、キューバ共産党政治局員で閣僚評議会第1副議長である国家評議会のミゲル・ディアスカネル・ベルムデス第1副議長とレオポルド・シントラ・フリアス国防相、アルバロ・ロペス・ミエラ第1国防次官兼軍総参謀長、ブルノ・ロドリゲス・パリジャ外相と会見した。

 同日、崔龍海副委員長は、ベネズエラ、ボリビア、ニカラグアの各大統領とおのおの会見した。

 ベネズエラ大統領は、敬愛する金正恩同志の健康と責任ある活動での成果を願い、朝鮮との友好関係を発展させていくのはベネズエラの立場であると確言した。

 ボリビア大統領は、帝国主義者の封鎖が露骨におこなわれている厳しい環境のなかでも、自分の領袖のまわりにかたく結集して歩武堂々と社会主義の一路を進んでいる朝鮮人民は世界の賛嘆を受けるに値する英雄的人民であると述べた。

 ニカラグア大統領は、朝鮮との友好関係を新たな段階によりいっそう発展させるために努力するであろうと述べ、尊敬する金正恩同志の賢明な指導のも下に富強繁栄する社会主義強国を建設する朝鮮人民のたたかいでのさらなる成果を願うと指摘した。

 9日、代表団はカストロ前議長の追悼行事に参加して帰国した。【朝鮮通信=東京】


党と国家、軍の責任活動家がキューバ大使館弔問
−2016年11月28日−

 朝鮮中央通信によると、党と国家、軍隊の責任活動家が、キューバ革命の最高指導者であるフィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長の死去に際して28日、駐朝キューバ大使館を訪れて弔意を表した。

 金永南、朴奉珠、金己男、崔泰福、朴永植、李洙墉、金平海、李万建、呉秀容、郭範基、金英哲、李容浩の各氏と朝鮮労働党の李日煥、安正秀の両部長、金英才対外経済相、教育委員会の金承斗委員長、朝鮮対外文化連絡委員会(対文委)の金貞淑委員長、朝鮮キューバ連帯委員会副委員長である対文委の徐虎元副委員長、関係者が参列した。

 朝鮮労働党中央委員会、朝鮮最高人民会議常任委員会、内閣、人民武力省、朝鮮労働党国際部、外務省、対外経済省、教育委員会、対文委、朝鮮キューバ連帯委員会からの花輪がカストロ前議長の遺影の前に献じられた。

 参列者は、著名な政治活動家であるカストロ前議長を追悼して黙とうした後、弔意録に一文をしたためた。

 29日、武力機関、勤労者団体、省、中央機関の活動家がキューバ革命の最高指導者であるフィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長の死去に際して同日、駐朝キューバ大使館を訪れて弔意を表した。

 朝鮮人民軍指揮メンバーと金日成−金正日主義青年同盟中央委員会、朝鮮職業総同盟中央委員会、朝鮮農業勤労者同盟中央委員会、朝鮮社会主義女性同盟中央委員会、文化省、外交団事業総局などの名義による花輪がカストロ前議長の遺影の前に献じられた。

 大使館を訪れた参列者は、カストロ前議長を追悼して黙とうした。

 参列者は、弔意録に一文をしたためた。

 これに先立ち27日、最高人民会議常任委員会の金永南委員長と朴奉珠総理は、キューバ共産党第1書記で閣僚評議会議長であるラウル・カストロ・ルス国家評議会議長に次のような弔電を送った。

 我々は、キューバ人民の卓越した指導者であるフィデル・カストロ・ルス前国家評議会議長が死去したとの悲報に接し、あなたとあなたを通じて故人の遺族とキューバ人民に深い哀悼の意を表する。

 カストロ前議長は死去したが、彼がキューバ革命と我々両国の兄弟の友好関係に残した業績は末永く残るであろう。

 我々は、キューバの党と政府と人民がこんにちの悲しみを力と勇気に変えて社会主義と革命を守るたたかいで引き続き立派な成果をおさめるものとの確信を表明する。【朝鮮通信=東京】


朝鮮がフィデル・カストロ・ルス氏の死去に際して哀悼期間を宣布
−2016年11月27日−

 朝鮮が、フィデル・カストロ・ルス氏の死去に際して28日から30日までの3日間を哀悼期間と宣布し、この期間に重要機関の庁舎と制定された場所に弔旗をかかげることにした。

 これに関連する朝鮮労働党中央委員会と共和国最高人民会議常任委員会、共和国内閣の共同決定が、27日に発表された。【朝鮮中央通信】


朝鮮メディアがカストロ前議長の略歴紹介
−2016年11月28日−

 朝鮮民主主義人民共和国の「労働新聞」(電子版)、朝鮮中央通信は28日、25日に死去したキューバのフィデル・カストロ前国家評議会議長の略歴を紹介し、「反帝自主、社会主義偉業の前進と朝鮮キューバ友好関係の発展に貢献したカストロ氏の業績は末永く輝くであろう」と指摘した。

 朝鮮メディアは略歴で、カストロ前議長が1986年3月に朝鮮を訪問して金日成主席、金正日総書記と会談したことに触れ、「反帝・反米闘争の最前線でたたかう両国人民の友誼と友好協力関係の強化、発展のため大きな努力を傾けた」と指摘した。

 一方、29日付の「労働新聞」は、カストロ前議長の死去に際して「西半球で社会主義革命の最初の勝利をもたらした革命闘士」と題する署名入りの記事を掲載した。

 同紙は、朝鮮人民はこの悲報に接し、革命的なキューバ人民とともに大きな悲しみに暮れており、キューバの党と政府、人民、遺族に深い哀悼の意を表していると明らかにした。

 また、カストロ前議長の死去は、キューバ人民と社会主義と正義のために闘う世界の進歩的人類にとって大きな損失になると強調した。

 そして、カストロ前議長は、西半球で初めて社会主義制度を樹立し、国の富強繁栄と人民の幸福のために生涯をささげた革命闘士であるとし、次のように指摘した。

 社会主義建設でのキューバ人民の輝かしい成果は、カストロ前議長の名と直接つながっている。

 カストロ前議長は、早くに手に武器を取って血みどろのたたかいを繰り広げてキューバ革命の勝利をおさめた卓越した革命家である。

 キューバ人民が生んだ偉大な革命家であるカストロ前議長の指導のもと、勇敢なキューバ人民は西半球に社会主義国家を打ち立てた。

 米帝国主義者の悪辣な侵略と干渉、封鎖策動のなかでも、国の防衛力を強化し、社会主義革命と社会主義建設を力強く推し進めて国の面貌を根本的に改変した。

 キューバ革命の勝利とキューバの地で遂げられた誇らしい変貌は、カストロ前議長の試練に満ちた武力闘争と正しい指導を抜きにして考えられない。

 キューバ人民は常にこれを忘れないであろうし、カストロ前議長の生前の志に従って富強繁栄する人民の理想社会の建設と社会主義偉業の勝利を必ずおさめるであろう。【朝鮮通信=東京】

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