NATO事務総長の朝鮮ミサイル脅威説を非難
−2017年11月1日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮・欧州協会は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、北大西洋条約機構(NATO)事務総長が日本を訪問し、北朝鮮が欧州の大部分と米国の西部地域を攻撃できるミサイルを保有していることを懸念するだの、北朝鮮の核およびミサイル計画は世界に対する脅威になるので世界的な対応が必要であるだのの妄言を吐いた。

 彼は、日本訪問に先立っておこなった日本メディアとのインタビューでも、NATOは北朝鮮の弾道ミサイルから加盟国を保護する決断力と反撃能力を備えている、北朝鮮が核とミサイルの開発を続けるなら、それに伴う代償を払わなければならないと述べた。

 我々の核保有を「欧州と世界に対する脅威」であると罵倒するのは、黒白を転倒する不純な詭弁である。

 朝鮮半島事態の本質は、我々を敵視して核の威嚇を加えている米国と、それに立ち向かって国と民族の尊厳と自主権を守ろうとするわが共和国の対決である。

 我々が国連総会をはじめ、多くの機会に宣明したように、我々には米国の反朝鮮軍事行動に加担しない国に対しては絶対に核兵器を使用したり、核兵器で脅かす意思がないことを知らなくはないNATO事務総長がどうして「世界的な脅威」を云々するトランプの言葉をオウムのように唱えられるのかというのである。

 もちろん、NATOが米国の軍事力に依拠する機関であるのは明白な事実であるが、肩書きが機関の責任者であり、米国人でもないNATO事務総長が米政権の官吏よりもトランプの真似をするのは理解できないことである。

 NATO事務総長が、朝鮮半島問題の本質に背を向け米国の手先となって振る舞うのは、何か不純な目的を追求しているとしか言えない。

 「北朝鮮ミサイルの欧州脅威説」を人為的に流す彼の振る舞いを見ると、欧州のNATO加盟国を我々との対決へとあおり立てて朝鮮半島の有事にNATOを参戦させるための環境を整えようと気をもんでいるようである。

 NATO事務総長は、米国に盲従、盲動して無分別に振る舞うことこそ、欧州に危険を醸成する行為であることを銘記して慎重に行動すべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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