豪首相の「北朝鮮は犯罪組織」発言を非難
−2017年11月16日−

 朝鮮中央通信によると、崔希鉄外務次官は16日、全文次のような談話を発表した。

 最近、オーストラリア首相が、米国の極端な対朝鮮制裁・圧力策動に積極的に追従し、我々に対する中傷を引き続き並べている。

 去る12日にも彼は中国香港でおこなった記者会見で、「北朝鮮は武器および麻薬密輸、サイバー犯罪などを通じて核計画に必要な資金を調達している世界で最も狡猾で洗練された犯罪者のうちの一つ」であり、「国家の美名のもとに運営される犯罪組織」であるだの、「東アジアサミットに参加するすべての国が、北朝鮮に対する経済および金融制裁を強化するよう呼びかける」だの、「皆が団結して圧力を加えれば、北朝鮮政権が目を覚ますであろう」だのの妄言を並べた。

 オーストラリア首相が尊厳あるわが共和国をあえて犯罪組織であると罵倒したのは、国連の舞台でわが国家の絶滅を叫んだトランプの妄言と一脈相通じるものであって、わが国家の自主権に対する乱暴な侵害であり、わが人民に対する耐えがたい冒涜になる。

 話す言葉がきれいなら返ってくる言葉がきれいであるというように、オーストラリア首相が国際的な礼儀や規範も眼中になく、わが国家をむやみに冒涜した以上、私もやはり彼と同じ口調で彼の妄言を問題視せざるを得ない。

 オーストラリア首相は、自身がうろついて言い散らす詭弁やわが共和国に反対する米国の核戦争演習に武力を派遣することが、先の朝鮮戦争の時期にわが人民に働いた犯罪にさらなる罪悪を積み重ねることになると銘記しなければならない。

 肩書きが首相であるなら、我々を根拠なく誹謗し、むやみに米国の対朝鮮制裁・圧力策動に便乗するのが、果たして平和と正義を重んじる自国民の利益と意思に合致するのかということからまず問うべきであり、一言の失言が自身の政治的運命にどのような影響を及ぼすのかについて慎重に考える必要がある。

 いま、オーストラリア国内では、現政府が米国の対外政策に「夢遊病者」のように追従して米国の覇権の樹立と武器の販売に利益を与えている反面、オーストラリアには大きな危険をもたらしているとして、首相が侵略的で挑発的な米国の軍事的行動に参加しない立場を明白にすべきで、朝鮮半島での武力行使の権限を議会に渡すべきであるとの非難の声が激しく上がっている。

 どれほどなら、地域諸国までもオーストラリアの首相を「トランプという張り子の虎の後ろに隠れた張り子の猫」「トランプのラッパ手」「西側の2等公民」と呼び、トランプに対するへつらいで2番目と言えば悲しむであろうと嘲弄したであろうか。

 オーストラリア首相は、いわゆる「団結」と「圧力」で、自彊力(自分で自分を強くする力)第一主義を高くかかげて前進する我々の前途を阻もうという荒唐無稽な妄想から覚めるべきであり、わが共和国の美しい現実と強大な威力を直視して言行には慎重であるべきであろう。

 オーストラリア首相は、米国の操り人形の役をやめ、自分の家のことでもちゃんとするのがよかろう。【朝鮮通信=東京】


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