西海上、合同軍事演習計画などを非難
−2010年5月30日−


 朝鮮中央通信によると、祖国平和統一委員会は5月30日、全文次のような書記局報道第955号を発表した。


 現在、南朝鮮保守一味は、かいらい軍艦船沈没事件を引き続き我々と結び付けて無謀な軍事的対決と北侵戦争の道に進んでいる。

 李明博逆徒の対決シナリオに沿ってかいらい軍部のごろつきは、「武力示威」と「軍事的対応」を唱え、27日から朝鮮西海上で駆逐艦と哨戒艦をはじめ、各種艦艇10隻と対潜哨戒機を動員して艦砲射撃と爆雷投下訓練を強行し、戦争狂気を振りまいたし、我が方の領海に戦闘艦船集団を連日不法侵入させて我々を刺激する軍事的な挑発を公然と行っている。

 また、逆賊一味は、米第7艦隊所属の原子力空母と巡洋艦、原子力潜水艦をはじめ、米帝侵略軍艦船を引き込んで朝鮮西海上で史上最大規模の連合対潜水艦訓練を展開しようとしており、1994年以降中断された「チームスピリット」合同軍事演習に匹敵する米軍との大規模野外機動訓練を実施する方案も検討している。

 一方、我々に対する情報監視態勢を戦争前夜のレベルに引き上げ、これに伴ってU2高空偵察機をはじめ、各種戦略・戦術偵察機を動員して我が方の軍事対象物に対する偵察をヒステリックに展開しており、最前方一帯でビラ散布と電光掲示板およびスピーカーを通じた反共和国心理謀略戦を再開しようとしている。

 それだけでなく、米国が主導する侵略的な「大量破壊兵器拡散防止構想」(PSI)に積極的に加担して我々を海上封鎖し、公海上を航行する我々の船舶に意のままに立ち入る極めて挑発的な「域内外遮断訓練」まで行おうとしている。

 李明博逆賊一味が、米国と結託して行うこのような対決と戦争騒動は、我々に対する露骨な軍事的威嚇・恐喝であり、許せない挑戦である。

 こんにち、朝鮮半島の情勢は、逆賊一味が我々の尊厳を傷つけ、同族を謀り、圧殺するためにでっち上げたかいらい軍艦船沈没事件によっていつ戦争が起こるかもしれない爆発寸前の撃動(いつでも射撃できる態勢)状態にある。

 まさしく、このような先鋭な時期に相手を刺激する些細な挑発や一発の銃声が、全面戦争へと広がりかねないということは、だれも否認できない事実である。

 とりわけ、かいらい軍部好戦狂の挑発策動によって北南間に数回にわたる軍事的衝突が起こり、今回のかいらい軍艦船沈没事件がでっち上げられた西海上での軍事的な挑発と戦争騒動がどんな結果をもたらすのかは火を見るより明らかである。

 にもかかわらず、李明博一味がいつ火が飛び交い、武器が衝突しかねない西海の海上と軍事境界線地域で米国とともに我々を脅かし、刺激する大規模の戦争演習と心理謀略戦策動に執着しているのは、極度に緊張している北南関係を全面戦争へと追い込む計画的な挑発策動であって、逆賊一味こそ民族の団結と統一も、同胞の運命も眼中にない対決狂者、戦争熱に浮かされた極悪な好戦狂であることを明白に示している。

 火を好む者は、火にまかれて焼け死ぬものである。

 かいらい一味が、「膺懲」と「報復」を口実に行っている反共和国対決と戦争騒動は墓穴を掘る愚かな自滅行為であって、自滅を早める結果を招くだけである。

 「膺懲」には無慈悲な懲罰で、「報復」には容赦ないせん滅的攻撃でこたえるのは、我が軍隊と人民の鉄の意志、胆力である。

 もし、李明博一味が不作法な挑発の道に引き続き進むなら、我々はいっそう恐ろしい懲罰を加えるであろう。

 かいらい一味は、我が軍隊と人民の敵撃滅の意志と気概をしっかり認識して軽挙妄動してはならない。

2010.5.30 祖平統書記局報道(全文)−朝鮮通信=東京



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