THAAD早期配備強行を非難
−2017年3月9日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会(平和擁護委)は9日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 朴槿恵弾劾の事態で命旦夕に迫ったかいらい逆賊一味が、内外の強力な反対と抗議、糾弾にもかかわらず、THAADの早期配備をあくまで強行している。

 去る2月28日、かいらい一味は、THAADの配備地に定めた慶尚北道の星州ゴルフ場を譲り受ける契約を結ぶや否や、かいらい軍と警察兵力を動員して現場を封鎖し、基地の工事のための資材と装備を本格的に持ち込んで南朝鮮占領米帝侵略軍とTHAADの敷地提供のための謀議をおこなうなど騒ぎを起こしている。

 そして、基地の建設を終えられなくても1〜2カ月以内にTHAADを配備すると騒いでいる。

 特に、かいらいはTHAAD配備に反対する南朝鮮の各階層の人民のたたかいと周辺諸国の対応措置によって深刻な窮地に追い込まれると、「THAAD配備は、北のミサイルの脅威に対処した自衛的な防御措置」であると我々に言いがかりをつけて「これ以上先延ばしにできない安保問題」であるとわめき散らしている。

 かいらい一味がTHAAD配備を強行しているのは、朴槿恵弾劾と早期「大統領」選挙で現保守「政権」がひっくり返る前に何としても南朝鮮にTHAADを展開しようとする米国の下心とともに、逆賊一味が主人の圧力と唆しに盲従しているのと主に関連している。

 それは、THAADの南朝鮮配備の時期を今年末までと計画していた米国が南朝鮮で朴槿恵弾劾事態が起きた後、「日程を繰り上げてでも早くTHAADを配備しなければならない」と露骨にかいらいに強迫してきた事実と、基地の工事が始まってもいない状態で去る6日、2基のTHAAD発射台と一部の関連装備を烏山米空軍基地を通じて急いで南朝鮮に搬入した事実だけ見てもよくわかる。

 かいらい一味が主人の米国の強盗さながらの要求に応じてTHAAD配備に積極的に乗り出しているのは、南朝鮮をあくまで米国のアジア太平洋支配戦略の実現のための永久的な核戦争前哨基地に、諸大国の戦場、同族を討つための殺人基地に転落させ、朝鮮半島と地域の平和と安全を危うくする許しがたい反逆行為である。

 かいらいが我々の最先端弾道ミサイルの威力の前では、THAADだけでなく、いかなる迎撃システムも無用の長物であることを十分に知りながらも、THAAD配備が「北のミサイルの脅威に備えた安保措置」であると騒ぎ立てているのは、内外の世論を欺瞞するための荒唐無稽な詭弁にすぎない。

 米国がTHAADをあくまで南朝鮮に展開しようと策動するのは、周辺諸大国を狙った全地球的なミサイル防衛(MD)システムに南朝鮮かいらいを引き入れるための計画的な陰謀の産物である。

 南朝鮮に対する米国のTHAAD配備が、東北アジア地域にMDシステムを構築して日本の反動層、南朝鮮かいらいとの三角軍事同盟のでっち上げを早めようとするのに基本の目的があるというのは周知の事実である。

 逆賊一味の妄動は、“みの着て火事場へ入る”自殺行為であり、民族を核戦争の惨禍のなかに追い込む反民族的犯罪行為である。

 民族の運命は眼中にないかいらい一味の無分別なTHAAD配備劇によって朝鮮半島と地域の情勢は日増しに厳しくなっており、核戦争の危機はより現実的な危険として迫っている。

 いま、周辺諸国がかいらいのTHAAD配備策動に深い懸念を示し、強く反発して全面的な対応措置を講じているのはあまりにも当然のことである。

 内外の再三の警告を無視し、あくまで米国の侵略的野望に追従してわが共和国と周辺諸国の安全と利益を脅かしているかいらい一味は当然、峻厳な懲罰を受けなければならないし、苦い代価を払わなければならない。

 罪悪には厳罰が伴うものであり、火遊びに狂った者は、みずから付けた火で焼け死ぬものである。

 かいらい逆賊一味が米国の戦争の手下となって侵略的なTHAAD配備に狂奔するほど、内外のより強力な抗議、糾弾と報復措置に直面するであろうし、そこからまねかれる混乱と被害は、そのまま南朝鮮人民に降りかかることになるであろう。

 南朝鮮の各階層は、かいらい当局が強行しているTHAAD配備策動の本質と危険性をはっきりと知り、米国に屈従して南朝鮮に災いの種を引き込んでいる逆賊一味の反民族的売国妄動を断固阻止するたたかいに果敢に立ち上がるべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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