朴槿恵大統罷免、逮捕

「憲法裁判所」が弾劾を認定
−2017年3月10日−

 ソウルからの報道によると、朴槿恵の弾劾を求める南朝鮮人民の大衆闘争がたゆみなくおこなわれたなか、10日に「憲法裁判所」が朴槿恵の罷免を宣告した。

 昨年12月9日に南朝鮮の「国会」を通過した朴槿恵弾劾案をめぐって3カ月間の裁判審理をおこなってきた「憲法裁判所」はこの日、裁判官8人の全員一致で朴槿恵にたいする弾劾を認定した。

 これにより、朴槿恵は任期を1年残して「大統領」職を罷免され、今後一般の犯罪者として本格的な捜査を受けることになるという。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


朴槿恵「大統領」罷免は歴史の警告
−2017年3月11日−

 朝鮮中央通信によると、民族和解協議会(民和協)は11日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 内外の耳目が集中するなか、10日、南朝鮮では第18代「大統領」であった朴槿恵逆徒にたいする最後の審判がくだされた。

 多くの人々を驚愕させた「朴槿恵・崔順実スキャンダル」と関連して南朝鮮の「国会」で圧倒的な賛成で可決された朴槿恵弾劾案にたいして実に90余日間おこなわれてきた「憲法裁判所」の弾劾審判は、熾烈な論難と紆余曲折の末、ついに朴槿恵を「大統領」の座から罷免する最終決定をくだした。

 これは、風波の絶えない南朝鮮の政治史に押されたもう一つの恥辱の烙印であり、朴槿恵のような希代の売国奴、極悪非道な民族反逆者が行くべき道は、もっぱら破滅と死だけであることを立証した歴史の峻厳な警告である。

 腹心の凶弾を受けて横死を遂げた父の悲惨な最期を自分の目で見ても教訓を得ないまま恐ろしい権力野望に駆られて青瓦台の裏部屋をついに占めた朴槿恵が、民心に見捨てられて任期を1年も残したまま追い出されたのは「第2の朴正煕政権」と呼ばれた朴槿恵「政権」の避けられない悲劇的な宿命である。

 民和協は、南朝鮮に生じた現事態に関連して次のような立場を明らかにする。

 1.朴槿恵の破滅的な終末は、人民の無限大の力がもたらした正義の歴史的勝利であるというのが民族の一致した評価である。

 今回、朴槿恵は、いわゆる特定勢力や政治的反対派によってではなく、ほかならぬ人民によって審判され、人民の手によって断固処罰された。

 寒中の寒さと吹き荒れる厳しい強風を熱い火の大河で溶かし、天下の悪鬼の群れと全面対決を繰り広げた人々は、いわゆる闘士でも革命家でもない。

 彼らは、南の通りや家庭によくいる労働者と農民、学生と教授、主婦と老人、会社員と商人、宗教家と文化人、芸能人など、本当に素朴で平凡な人々であった。

 しかし、自分たちを犬、豚以下とみなして執権期間、数千、数万の民衆の血と汗、恨みの涙と膏血を搾り取り、それを権力の滋養分にして、あらゆる悪行に明け暮れてきた朴槿恵逆徒の反人民的虐政と反逆的犯罪の実態が白日のもとにさらされると、誰が呼ばなくても義憤に火を付けてキャンドル闘争の広場に憤然と立ち上がった。

 旧態依然たる政治家と与野党が、多端紛雑に大きくなる政治の台風を前にしてどうしていいかわからず政略的な打算のもとに離合集散したり、優柔不断な態度をとったりするとき、朴槿恵を処刑する断頭台を立て、トラクターを戦車のように駆って青瓦台に突進したのも各階層の人民であったし、一夜で230余万人がロウソクをともして逆徒の弾劾決定に導いたのもほかならぬ南朝鮮人民であった。

 朴槿恵と手先の群れが数十年間しっかり打ちかためて積み上げた権力の鉄城に寄りかかって活路を見いだそうとあらゆる欺瞞術策にしがみつき、命脈が尽きた守旧保守の間抜けが「アカの剔抉」と「朴槿恵守護」を騒いで口角泡を飛ばして狂奔するときも、ロウソクの広場の炎はよりいっそう激しく燃え上がり、保守の牙城を粉砕する強力な起爆剤になった。

 南朝鮮の政治史に大小の大衆抗争が少なからず記録されているが、今回のように人民自身がかかげた正義のロウソクで不正義に打ち勝って、全能の権力を誇っていた親米保守「政権」の城塞を崩し、最も人民的な勝利をおさめたことはかつてなかった。

 あらゆる詐欺と権謀術数で権力を強奪した後、この4年間に南の全土を生活の墓、自由の墓、人権の墓、希望の墓にしてしまった朴槿恵逆徒はこんにち、その暗黒の墓の中にみずからの足で入り、万古無比の罪悪の代価を自身の血と死で最も凄絶に払うことになった。

 昔から、富を失うのは小さなものを失うことであり、友人を失うのは大きなものを失うことであり、民心を失うのは世界のすべてを失うことであるという。

 歴代のかいらい支配層に良い結末はなかったが、そのなかでも最も凄惨で悲劇的な終末を迎えることになった朴槿恵逆徒は、あれほど背を向けていたこの万古の真理だけは最後に胸に刻み付けて墓へ行く方が良かろう。

 2.民族を裏切って外部勢力への追従と同族対決に狂奔する者は、それが誰であれ、朴槿恵のような悲惨な運命を免れないというのが我々の変わりない立場である。

 分裂したわが民族にとって最高の正義は統一であり、絶対的真理は自主であり、和解であり、団結である。

 しかし、民族反逆の汚らわしい血を受け継いで同族対決と事大、売国をなりわいにしてきた朴槿恵逆徒は、青瓦台の裏部屋に居座った初日から北南関係の改善と祖国統一の前途を必死に阻み、永遠に許せない万古無比の罪悪を働いてきた。

 内外の情勢があれほど困難で複雑ななかでも、我々が国の平和と統一、北南関係発展のための誠意ある提案と実践的措置を再三示して善意の手も差し伸べたが、そうであるほど対決の毒を吐いて「北の体制崩壊」や「吸収統一」を露骨に騒いであらゆる悪事を尽くしてきた朴槿恵一味である。

 青瓦台に入るや否や、6.15時代の申し子、北南和解協力の最後の象徴として残っていた開城工業地区をズタズタにしたあげく、ついに閉鎖させて同族にたいする「制裁」と「圧殺」を騒ぎ、外部勢力共助、「国際共助」に狂奔したそれらすべての罪悪を数えれば切りがないであろう。

 同族には牙をむいて襲いかかりながらも、外部勢力にはスカートの裾をまずまくり上げて民族の運命も、利益も、生活の基盤も丸ごと差し出した逆徒の醜悪な行為は、全同胞を極度の呪いと怒りで歯ぎしりさせた。

 古今東西に前例のない政治スキャンダルで南朝鮮全土が修羅場と化したなかでも時を得たとばかりに、米国はTHAADの配備を急ぎ、日本は軍事情報包括保護協定(GSOMIA)の締結と性奴隷問題「合意」の履行など、あらゆる強盗の要求をいわゆる請求書のようにずうずうしく突き付けて自分らの利益を満たすのにきゅうきゅうとしているのだから、このあきれた現実こそ希代の政治娼婦、朴槿恵が働いた恥ずべき反民族的売国行為の代価がどんなものなのかを痛切に諭している。

 「維新」と「反共」に狂って歴史の罪人として横死した自分の父の轍を踏み、極端な同族対決と外部勢力追従ですべてを台無しにした朴槿恵が行くべき道は、自分の父の後を追う黄泉路しかないというのはあまりにも自明である。

 民族のための道にささげた愛国の血は一滴でも高く評価されて永遠に輝くが、自分の国、自分の同胞に背を向けて売国と反民族、反逆に明け暮れてきた足跡は永遠に同胞の呪いと糾弾を免れないであろう。

 3.民心に見捨てられた奇形な人間のクズ朴槿恵をかばって卑劣に振る舞った米国をはじめとする有象無象にもいつかは逆徒と同じ運命が与えられるというのがこんにち、わが同胞がくだす厳正な警告である。

 正常な思考では、とうてい理解さえできない奇怪な精神病者である朴槿恵が権力の頂点にまで上り詰めて4カ月どころか4年間も青瓦台に居座ったというそれだけでも世界を笑わせる政治漫画である。

 しかし、それでも足りず崔順実のような田舎巫女(みこ)が「大王妃」のように堂々と君臨して政治、経済、文化などすべての領域を丸ごともてあそび、わがもの顔で振る舞う突拍子もない事態まで起きたのだから、南朝鮮こそこんにちの世界では、とうてい見つけるのも困難な最悪の政治的暗黒地帯、中世的な後進地帯であるとしか他に言いようがない。

 問題は、そこで荒々しく起こすスカート風に惑わされて、米国をはじめ大小の国の政治家はもちろん、国連までもがろくでなしに相づちを打って、いわゆる「対北共助の強化」だの国際的な「制裁」と「圧力」だの「国連決議」だのの低質な措置を休みなくつくり出し、そのなかで神聖な国際政治の本道と正義、公正さの流れまで甚だしく汚してきたという事実である。

 狂った女に踊らされては、身を滅ぼすものである。

 こんにちになって、南朝鮮に広がった大混乱の修羅場を見ていくら恥じて後悔するとしても、既に世界にさらけ出された自分らの恥ずかしくて愚かな政治体制と失策をどう正し、何で補償できるというのか。

 今回、自分らの子飼いの手先といえどもいったん用済みともなれば虫けらのように容赦なく踏みつけるのが、米国の悪質な気質であることが改めて明白にあらわになった。

 命旦夕に迫った朴槿恵とその追従者が汚らわしい命脈を少しでも保とうとあらゆる災いの禍根であるTHAADも丸のみにし、ソウルの中心で大型の星条旗を遭難信号のように振って必死にあがいたが、薄情な主人はとうとう救い手を差し伸べなかった。

 あれほど「共助」だの「パートナー」だの何のと甘言を並べていた国々も腕をこまぬいて対岸の火事のように見るのがせいぜいであった。

 これがまさに、手先の存在価値であり、その哀れな末路である。

 いま、南朝鮮社会は一大変革の重大岐路に立っている。

 南朝鮮人民の反朴槿恵抗争はいったんは勝利したが、真の正義と社会的進歩を実現するたたかいは始まりにすぎない。

 操り人形のような朴槿恵逆徒を引きずりおろしたからといって、まだ根本的に変わったものはないし、南朝鮮人民があれほど渇望する自主の新しい政治、民主の新しい社会、尊厳ある新しい生活はおのずと訪れない。

 南朝鮮人民は、正義の炎で心臓を燃やし、団結の威力で親米・親日守旧勢力の牙城を崩したその情熱、その勇気をさらにかためて歴史の反動層を完全に葬り、自分たちの夢と理想をかなえる真の新しい世界、統一、繁栄の明るい未来を開くために力強くたたかうべきであろう。

 反逆と売国の末路は最も恥ずべき犬死にだけであり、最後の勝利はいつも勇敢な正義の人民の側にある。【朝鮮通信=東京】


朴槿恵の犯罪容疑否認は民心への愚弄
−2017年3月25日−

 朝鮮中央通信によると、民族和解協議会(民和協)は25日、スポークスマン談話を発表し、次のように指摘した。

 永遠に拭えない罪悪を犯した朴槿恵が、検察の調査でも犯罪容疑を全面否認する破廉恥な醜態を演じて万人を驚愕させている。

 去る21日、容疑者として検察に呼び出された逆徒は、20余時間の調査過程に終始一貫して「いちいち思い出せない」「事実関係は認めるが、不法・違法行為を指示したことはない」と強弁し、自分が働いた特大型の犯罪を全面否定した。

 朴槿恵逆徒が、天人共に怒れる犯罪行為を否定して弾劾決定に不服を唱えるというのは既に予見されていた。

 逆徒は青瓦台から追い出された日、「真実は明らかになる」という生意気なたわ言で弾劾民心に逆らったし、今回、かいらい検察に出頭して謝罪と反省はおろか、「調査に誠実に臨む」という一言で世論を欺瞞し、弾劾決定を覆そうとする醜悪な下心を改めてあらわにしたことで、内外世論の糾弾を受けた。

 逆徒は既に、昨年にスキャンダルが起こるや否や、数十台のシュレッダーを青瓦台にひそかに持ち込んで決定的な証拠物になり得る資料をすべて消したという。

 特に、「憲法裁判所」で弾劾が決定されると「自由韓国党」の悪質な側近で「三成洞チーム」なる私的組織まで設け、暗闇の中のネズミの群れのように夜な夜な集まって弾劾不服の謀議を凝らす一方、明白な事実としてあらわになった実に13にもなる犯罪容疑をすべて否認しようと有象無象の雇用弁護士を次々と自宅に引き入れて検察の質問に嘘の答弁をするリハーサルまで長時間おこなうなど、弾劾決定を覆すために必死にあがいた。

 朴槿恵にたいする弾劾決定は、単純な「憲法裁判所」の判決ではない。

 それは、人民の頭上に君臨して民衆の志向と時代の流れに逆行してきた反逆の群れを永遠に一掃し、新しい世界、新しい社会を必ずもたらす数千万のロウソクをかかげた民心の意志の結晶体であって、前代未聞の万古無比の罪悪を犯した特級犯罪者にたいする歴史と民心の峻厳な審判である。

 にもかかわらず、逆徒がいわゆる「真実」の繰り言を云々し、特大型の犯罪をあくまで否定しているのは厚顔無恥の極みであり、ロウソクをかかげた民心にたいする耐えがたい愚弄、挑戦である。

 現実は、天下の逆賊である朴槿恵のような人間の仮面をかぶった野蛮人には少しの慈悲や寛容ではなく、もっぱら無慈悲な鉄槌をくだすべきであるということをはっきりと示している。

 正義と真理の前では、不正な百、千の策略も無策である。

 朴槿恵逆賊があらゆる破廉恥と権謀術数でロウソクをかかげた民心を愚弄してあがけばあがくほど、怒った民心のさらなる抗拒に直面することになるだけである。

 逆徒は、いまからでも自分の恥ずべき犯罪の全貌を認め、みずから監獄行きを選ぶ方が良かろう。

 これとともに、生ける屍となった朴槿恵にしがみついて「護衛武士」の役を演じる「親朴八賊」をはじめとする悪質な側近と雇用弁護団一味も、民心の厳正な審判を受けて逆徒とともに歴史の墓に押し込まれなければならない。

 義に徹した民心にあくまで挑戦した天下の逆賊である朴槿恵逆徒の軽挙妄動は、悲惨な終末だけをさらに促すことになるであろう。【朝鮮通信=東京】


朴槿恵がソウル拘置所に収監
−2017年3月31日−

 南朝鮮で「大統領」職を罷免された朴槿恵の拘束を求める各階層の人民のたたかいが力強くおこなわれているなかで30日、ソウル中央地方法院で逆徒の拘束を決定する令状実質審査がおこなわれた。

 法院では、検察の捜査過程で明らかになった朴槿恵逆徒の収賄、職権乱用、公務上機密漏えいなど13件の犯罪資料と拘束の必要性にたいする審査をおこなった。

 今回も、朴槿恵と雇用弁護団は、すべての犯罪容疑を全面否認する醜態を演じた。

 しかし、法院は、朴槿恵の犯罪容疑が明々白々であるだけでなく、逆徒が逃走したり、証拠を隠滅する恐れがあるという結論をくだして拘束令状を発行した。

 これによって31日未明、朴槿恵は弾劾されて21日目にソウル拘置所に送られ、囚人服を着て独房に収容された。

 朴槿恵は、前職「大統領」の礼遇を完全に剥奪され、拘束された状態で検察の追加捜査と刑事裁判を受けることになる。

 結局、朴槿恵は、史上初めて罷免された前職「大統領」の汚名とともに、全斗煥、慮泰愚に続いて3番目に収監された元「大統領」の恥ずべき記録を残すことになった。

 南朝鮮のメディアと絶対多数の人民は、朴槿恵が拘束されたことにたいして、当然の結果であると積極的に歓迎し、逆徒を厳罰に処すべきであると強く主張している。

 現在、外電は、朴槿恵逆徒が途方もない犯罪を犯して拘束され、囚人服まで着ることになったと先を争って報じている。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


 <参考>「多端紛雑」=複雑で多岐にわたっていることに加え、ゴタゴタと込み入っている状況をあらわす。

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