女性公民送還まで離散家族再会ない
−2017年6月9日−

 朝鮮赤十字会のスポークスマンは、南朝鮮で強制的に抑留されている我々の女性公民の送還を求める各階層の団体のたたかいが活発におこなわれているのと関連して9日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 最近、南朝鮮で朴槿恵逆賊一味の悪辣な同族対決策動の積弊を清算することに関する声が高まっているなか、南朝鮮に強制的に抑留されているキム・リョンヒさんと12人の我々の女性公民の送還のための各階層のたたかいが積極的におこなわれている。

 民主化実践家族運動協議会をはじめ、各団体は毎週ソウルで集会を開き、「キム・リョンヒさんの強制抑留と北の海外レストラン女性従業員拉致事件は、朴槿恵政権の同族対決政策がまねいた産物」であり、反人権的、反人倫的な犯罪行為であると糾弾し、彼女たちの送還を強く求めている。

 昨年、12人の我々の女性公民にたいする集団拉致事件に関連して法院に訴訟を起こした民主社会のための弁護士会(民弁)も、外部と隔離された場所に監禁されている我々の女性公民との「弁護士の接見」を再び推し進めている。

 特に、各階層の団体は去る1日、現当局がキム・リョンヒさんの送還と女性従業員集団拉致事件の真相究明、原状回復問題の早期解決を呼びかける声明書を発表し、それを青瓦台と共に民主党、「国家人権委員会」、赤十字社、統一部、外交部に正式に伝えた。

 南朝鮮のメディアと専門家も、キム・リョンヒさんの送還と女性従業員集団拉致事件の真相究明は、現「政府」がとるべき第一の「人権」改善措置であり、時を争う問題であると主張している。

 しかし、各階層の呼びかけと要求にもかかわらず、南朝鮮当局は強制的に抑留している我々の女性公民の送還問題を意図的に回避しており、「国会」と与野党もこれに背を向けていわゆる「8.15南北離散家族再会」を「促す」「国会」決議案なるものの採択に合意する茶番を演じた。

 そのうえ、統一部の当局者なる者は8日、我々の女性公民の送還問題について「本人の意思による脱北」を云々し、「離散家族の再会とは別の問題」という荒唐無稽な詭弁をまたもや並べた。

 我々の女性公民が、誘引、拉致されて南朝鮮に強制的に抑留されているのは、民心の峻厳な審判を受けた朴槿恵一味の極悪な反共和国謀略と対決策動がまねいた産物であり、絶対に許されない反人倫的犯罪である。

 6年前、かいらいにだまされて南朝鮮に連れ去られたキム・リョンヒさんはいま、一日も早く共和国の懐に帰すことを強く求めており、昨年、朴槿恵一味によって海外で集団的に拉致された12人の我々の女性公民は安否さえわからない場所に監禁されて野蛮な「帰順工作」などあらゆる悪行を受けている。

 わが共和国の被害者家族は、この時刻も愛する母と娘たちを必死に呼んでまんじりともせず月日を送っており、かいらい逆賊一味の天人共に怒れる蛮行に歯ぎしりしている。

 南朝鮮当局が、真に「人権」と「人道主義」「離散家族」問題に関心があるなら、肉親と生き別れになった被害者家族の血のにじむような絶叫を聞くべきであり、我々の女性公民の送還問題から一日も早く解決しなければならない。

 新たな「離散家族」を人為的につくり出して同族に幸い苦痛と不幸を与えている極悪な反人倫的犯罪を覆い隠し、いわゆる「人道主義」と離散家族・親戚の再会を論じるということ自体が言語道断である。

 我々の女性公民の無条件の送還が遂げられるまでは、北南間に離散家族・親戚の再会をはじめ、いかなる人道協力事業もあり得ない。

 南朝鮮当局は、不当に抑留されている我々の女性公民を速やかに帰すべきであり、朴槿恵逆賊一味が不純な政治目的で働いた我々の女性公民に対する集団拉致事件の真相をことごとく明らかにし、犯罪者を厳罰に処すべきである。

 我々は、南朝鮮当局の態度を注視するであろうし、南朝鮮に強制的に抑留されている我々の女性公民を共和国の懐に連れ戻すために最後までたたかうであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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