米国人死亡で「抑留者送還」騒ぐ南当局を非難
−2017年6月23日−

 民族和解協議会(民和協)のスポークスマンは23日、南朝鮮で米国人のワームビア氏の問題を取り上げて、いわゆる「抑留者の送還」を騒ぎ立てる反共和国茶番劇が演じられていることに関連し、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 いま、南朝鮮では、朝鮮にたいする敵対行為を働いた罪で法廷で判決を受けて教化中であった米国人のワームビア氏が我々の人道的措置で米国に送還され、治療を受けたが死亡したことを取り上げて狂乱的な対決騒動が起きている。

 「自由韓国党」をはじめ、保守野党と保守メディアは、時を得たとばかりに「天人共に怒れる苛酷な行為」だの、「人間以下の拷問」だの、「強力な糾弾」だのとカラスの群れのように鳴いている。

 その一方、 22日には南朝鮮の「国会」で一部の与野党「議員」なる者が記者会見を開き、「国際社会の責任糾明」と誰それの「人権侵害糾弾」などの内容を盛り込んだ「決議案」なるものを提出する稚拙な茶番劇を演じた。

 さらには、南朝鮮の執権者まで米国に「慰問メッセージ」を送るだの何のと騒ぎを起こしたばかりか、米国のCBS放送とのインタビューなるもので「不当で残酷な待遇」だの「重大な責任」だの何のの妄言を吐いた。

 我々の当該機関は、朝鮮に罪を犯した犯罪者を徹底的に国内法と国際基準にもとづいて待遇しており、ワームビア氏も同様である。

 これについては、反朝鮮敵対行為を働いた罪で当然の法的処罰を受けて教化され、我々の人道的措置で米国に帰った人々を通じて既に周知の事実である。

 我々がワームビア氏にどう人道的に接したのかを少しも知らない者が、「苛酷な行為」だの、「拷問」だのの悪態をついているのが、わが共和国のイメージに泥を塗り、主人の米国に良く見せようとする親米奴僕の本能的な醜態であることは言うまでもない。

 さらに荒唐無稽極まりないのは、今回の問題を口実に南朝鮮当局者が不当ないわゆる「抑留者の送還」をやかましく騒ぎ立てていることである。

 南朝鮮の外交部と統一部は、スポークスマンだの何のの輩をそれぞれ押し立てて、「北に抑留中のわが国民の早急な送還を求める」「彼らの健康が懸念される」「送還のために引き続き努力する」との類いの筋違いな言行に明け暮れている。

 かいらいがワームビア氏の問題を取り上げてわが共和国にたいする特大型の犯罪を働いて逮捕され、重刑を宣告された犯罪者の「送還」を騒ぐこと自体が言語道断であり、破廉恥の極みにほかならない。

 この連中について言えば、米国とかいらい情報院の指示に従って反朝鮮転覆陰謀策動に加担した自分らの特大型の犯罪行為を認めて当然の法的処罰を受けた連中であって、南朝鮮当局は誰それに言いがかりをつける前にこの連中を背後で操った罪悪をまず率直に謝罪すべきである。

 刑執行中の犯罪者に帯する「送還」を云々するのは、尊厳あるわが共和国の法にたいする許せない愚弄であり、挑戦である。

 口角泡を飛ばして「懸念」だの「送還」だのとするかいらいがそんなにも「人道主義」に関心があるなら、白昼に集団的に誘引、拉致した12人の我々の女性公民とキム・リョンヒさんをまず速やかに送還すべきであろう。

 いま、被害者の親は、愛する娘が生きているのか死んだのか、廃人になっているのかわからなくて心配ばかり募らせており、キム・リョンヒさんの家族は彼女の病気がさらに悪化する前に祖国の懐に送還せよと南朝鮮当局に強く求めている。

 にもかかわらず、南朝鮮当局は、朴槿恵逆賊一味と同様に「現行法上、彼女たちを北に送還する根拠はない」だの「法にのっとった手順を踏んで定着の意思を確認した」だの何のと強弁を張り、彼女たちを強制的に引き留めて、あらゆる迫害と悪行を加えている。

 かいらいの誘惑にだまされて南朝鮮に連れて行かれたクォン・チョルナム氏が先日、記者会見で、地獄のような世の中でもはや生きられない、北に送還してほしいと痛切に絶叫したように、いま、南朝鮮に強制的に抑留されている多くの我々の住民が祖国への送還を切なく待っている。

 このような事実は、南朝鮮当局が騒ぐ「人道主義」だの「離散家族」だのの言いぐさがどれほど荒唐無稽な詭弁であるのかをことごとくあらわにしている。

 我々が再三強調したように、我々の住民の送還問題が解決される前には、北南間の一切の人道協力事業がなされない。

 改めて警告するが、南朝鮮当局は、我々と米国のことに差し出口をたたく親米的・奴隷的性根と悪習を捨てなければならない。

 南朝鮮当局は、“脛に傷持つ”というように、いくら「抑留」だの「送還」だののたわ言を吐いても、自分らの反人倫的な正体を絶対に隠せないことをはっきりと知るべきであり、不当に強制的に抑留して迫害を加えているすべての我々の公民を速やかに送還すべきであろう。


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