南当局の女性公民送還拒否を非難
−2017年6月29日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮強制拉致被害者救出非常対策委員会は29日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 南朝鮮当局は、共和国への送還を求めるキム・リョンヒさんと集団的に拉致された12人の女性公民が「自由意思によって脱北して定着した」だの「現行法上、北に送還する根拠がない」だのと我々の公民の送還を拒否し、強制抑留を正当化している。

 これは、我々の公民の速やかな送還を強く主張する南朝鮮の各階層のたたかいにブレーキをかけ、内外の世論を欺瞞して保守逆賊一味が働いた反人倫的犯罪の真相を何としても覆い隠そうとするずうずうしい詭弁である。

 南朝鮮に抑留されている我々の公民が、かいらい保守一味の極悪な反共和国謀略の被害者であるのは、既に全世界にはっきり明るみに出た事実である。

 集団的に拉致された我々の女性公民とその家族について既に世界にすべて知られたにもかかわらず、南朝鮮当局は「当事者が家族の安全を懸念して露出を望まない」というとんでもない空言を並べて彼女たちの現状を公開せず、外部と隔離して監禁している。

 そして、共和国への送還を求める我々の公民に旅券も発給せず、むしろ「スパイ」容疑をかけて恒常的に監視、迫害している。

 これは、南朝鮮当局が吹く「自由意思による脱北」のラッパが完全に嘘であり、彼らが我々の公民を強制的に抑留していることを明白に実証している。

 南朝鮮当局が、共和国の法的保護を受けるべき我々の公民について、いわゆる「法的手続きにもとづいて定着した国民」であるというレッテルを張り、「北に送還する根拠がない」と言い散らしているのは、我々の体制を否定する許しがたい政治的挑発である。

 万一、南朝鮮当局が実際に「本人の意思を尊重」するなら、キム・リョンヒさんと12人の女性をはじめ、我々の公民を彼女たちの要求どおり速やかに共和国の懐に送り返せば良いであろう。

 我々の公民にたいする不当な強制抑留行為は、朴槿恵逆賊一味の極悪な反民族的・反人倫的罪悪をそのまま踏襲する反人道的蛮行であり、国際人権基準と原則にも反する反人権犯罪である。

 南朝鮮当局は、白昼に親子を引き裂いて肉親と生き別れにさせた保守一味の反人倫的犯罪を庇護し、「離散家族の再会」を云々する破廉恥な醜態をやめ、誘引、拉致した我々の公民をまず無条件送還しなければならない。【朝鮮通信=東京】


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