トランプ政府の対朝鮮政策は「戦略的忍耐」と大差ない
−2017年3月27日−

 朝鮮中央通信によると、27日付の「労働新聞」は、「誤った政策がまねくのは破滅だけである」と題する署名入りの論評で、トランプ政府が対朝鮮政策を確定していないというが、最近、米国政府内で取り上げられる内容を見ればオバマの失敗した「戦略的忍耐」政策と大きな違いがないと主張した。

 同紙は、あるとすれば、南朝鮮に戦術核兵器を再配備する方法で朝鮮にたいする軍事的圧力を強化する案などを追加しようとしているだけであると明らかにした。

 また、現米政府が過去の誤った選択と惨たんたる失敗から深刻な教訓を得られずに超強度の軍事的威嚇・恐喝と制裁、圧力に期待をかけるなら、そのような政策は米国にいっそう不利な結果だけをまねくことになるとし、次のように強調した。

 米国の政策作成者が失敗した対朝鮮政策を踏襲する考えがないなら、変化した現実にもとづいて政策を作成すべきである。

 国際舞台で東方の核強国、チュチェ朝鮮の戦略的地位はさらに強固になっている。

 米国が一方的に我々に軍事的圧力を加えていた時代は永遠に過ぎ去った。

 この数十年間、米国が非核国であるわが国を核の恐喝の対象にしたなら、わが共和国が核保有国の前列に堂々と立ったこんにちになっては、我々が米国を脅かしている。これは、こんにち誰も否定できない厳然たる現実である。

 米政府は、途方もない対朝鮮敵視政策に固執すれば先任者のように苦い体験をするようになるという国際社会の厳正な忠告に耳を傾ける方が良かろう。

 米国の政治家に少しでも理性があるなら、いまからでも過去から教訓を得て大胆に政策転換をすべきである。米国という国を破滅から救える道はこれだけである。【朝鮮通信=東京】


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