米軍の生物・化学兵器釜山搬入を糾弾
−2017年4月20日−

 朝鮮中央通信によると、米軍犯罪真相究明全民族特別調査委員会(全民特委)北側本部は20日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、南朝鮮占領米帝侵略軍が、北侵生物・化学戦争計画である「ジュピタープログラム」を強行推進するために関連装備を釜山港に持ち込んだ凶悪な犯罪が明るみに出て全民族の込み上げる憎悪と怒りを爆発させている。

 南朝鮮社会各界で激しい抗議、糾弾の声が上がると、慌てふためいた米国はずうずうしくも炭疽歯を搬入したり関連実験をおこなおうというものではなく、探知が主な目的であるという詭弁を並べている。

 しかし、いかなる言い訳でも極悪非道な犯罪的悪巧みを隠せない。

 米帝侵略軍が推し進めているいわゆる「ジュピタープログラム」は今後、わが共和国にたいする侵略戦争を挑発する場合、生物・化学兵器を大量に投下することを骨子としている危険極まりない殺人戦争シナリオである。

 既に、米国は昨年11月まで釜山港に総合的な生物・化学兵器実験室と関連装備を設置することでかいらいと合意したが、釜山市民をはじめ、南朝鮮各階層の強い抗拒に直面して先延ばしせざるを得なかった。

 そして最近、南朝鮮内部の関心がすべてかいらい大統領選挙に向いている隙に乗じて、かいらい政権がかわる前に殺人装備の搬入を急いで終えようと盗んだ物を運び込むようにあたふたしている。

 米国の生物・化学殺人装備搬入策動は、朝鮮半島全域を一つの大きな生物・化学戦の試験場にし、わが民族に恐ろしい災難を被らせようとする歯ぎしりする反人倫的犯罪行為である。

 看過できないのは、米国の犯罪的な生物・化学戦装備搬入策動が、我々にたいする「先制攻撃」を騒ぎ立て、各種の核攻撃手段と特殊戦兵力を総動員して北侵戦争騒動に極度に狂奔しているのと時を同じくしていることである。

 全民特委北側本部は、この地に生物・化学殺人装備までむやみに持ち込んでわが民族に再び前代未聞の大惨禍をもたらす悪魔の帝国である米国と、それに抗弁どころか米帝の戦争手先となってむしろ口を極めて同調しているかいらい逆賊一味の極悪な事大・売国策動を全民族の名で峻烈に断罪、糾弾する。

 歴史的に、米帝が朝鮮人民に働いた恐ろしい生物・化学戦殺りく蛮行とその残酷な結果は、こんにちもわが人民と全同胞を怒りで歯ぎしりさせている。

 世界制覇戦略実現で細菌戦に大きな期待をかけた米帝は、第2次世界大戦が終わるや否や細菌兵器の研究に着手し、1946年と49年に既に、何度も南朝鮮人民を対象にコレラ菌、日本脳炎ウイルスなどを拡散させる実験をおこなった。

 先の祖国解放戦争の時期、国際的に使用が禁止されたペスト菌、コレラ菌、チフス菌のような細菌兵器と催涙性および窒息性毒ガス弾をはじめとする化学兵器を用いて朝鮮人民を無差別に虐殺した米帝の天人共に怒れる蛮行は全世界を驚愕させた。

 戦後も米国は、各種の生物・化学兵器を大々的に持ち込んで細菌研究所、細菌戦特殊部隊まで運営し、南朝鮮全域を生物・化学兵器の試験場、人体実験の場に転落させたし、北侵生物・化学戦争挑発のための実戦訓練を休みなくおこなった。

 そのうえ、南朝鮮で生まれてわずか数カ月しかたたない乳児、孤児院の百数十人の子どもまで日本の沖縄にある米軍基地に連れて行って野蛮な生体実験をおこなった人の皮をかぶったけだものがまさに、米帝殺人鬼である。

 殺りくを道楽にする米帝の鬼畜のような蛮行によって南朝鮮では1976年の1年間だけでも流行性出血熱をはじめ、悪性の伝染病で2万余人が命を落とす悲劇的な惨事がまねかれた。

 南朝鮮占領米軍基地に生きた炭疽菌を持ち込んでジカウイルス実験をひそかに進めた事実など、近年明るみに出た米帝の生物・化学戦犯罪行為は氷山の一角にすぎない。

 米帝こそ朝鮮民族の千年来の敵、不倶戴天の敵であり、反人倫的犯罪の元凶である。

 人類を数百回抹殺しても余る膨大な量の細菌兵器、化学兵器を備蓄しても足りず、米国は新たな生物・化学兵器の開発に拍車をかけて、それを第2の朝鮮戦争に適用する悪巧みをしている。

 米国は、南朝鮮に生物・化学戦争装備を再び持ち込んだことで、世界制覇の野望を実現するためなら、わが民族を生物・化学兵器で抹殺するのもためらわない犯罪的企図を改めてことごとくさらけ出した。

 最近、米国が我々に途方もない言いがかりをつけて、いわゆる「生物・化学兵器の脅威」説を騒ぎ立てるのも、結局は北侵生物・化学戦争挑発の名分を立てようとするところにその凶悪な下心がある。

 しかし、米国は誤算している。

 我々は、米国の北侵生物・化学戦争挑発策動を決して座視しないであろうし、この惑星で悪の帝国に丸ごと猛火を浴びせることで反米対決戦を総決算するであろう。

 米国は、無謀な軍事的妄動が最も悲惨な終局的破滅につながるという我々の警告に無関心に接してはならない。

 かいらい逆賊一味も、米国の天人共に怒れる反人倫的な生物・化学戦争策動を黙認し、その手下となって飛び石を敷いた事大・売国行為がまねく破局的結果について熟考し、軽挙妄動してはならない。

 北と南、海外の全同胞は、人類の平和の破壊者、最も野蛮な侵略の元凶である米国と主人の生物・化学戦争挑発の悪巧みに追従するかいらい逆賊一味の無分別な北侵戦争策動を阻止し、破綻させる民族あげてのたたかいにこぞって立ち上がるべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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