米国は勝算のない軍事的対決追求するな
−2017年6月1日−

 朝鮮中央通信によると、アジア太平洋平和委員会(ア太委)は1日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、著しく強化される我々の軍事的威力に仰天した米国が、原子力空母カール・ビンソンを中心とする空母打撃群と原子力空母ロナルド・レーガンを中心とする空母打撃群を朝鮮東海に送り込んで合同軍事訓練をおこなうとともに、朝鮮半島の有事に投入される戦略資産を近代化して攻撃力を高めるのに必死にしがみついている。

 米国は、エーブラハム・リンカーンをはじめ、ニミッツ級原子力空母に我々の戦略的対象物を先制攻撃できる最新鋭ステルス戦闘機F35Cを搭載できるよう艦艇の戦闘体系を改造する一方、レーザー誘導爆弾GBU12の投下訓練も強化して移動目標にたいする攻撃力を増大させようとしている。

 その一方、相手側の縦深にたいする攻撃を主な任務としているバージニア級原子力潜水艦の巡航ミサイル発射管を12本から40本に増やし、地上攻撃能力を3倍以上に拡大するとともに、昨年5月に建造されたステルス駆逐艦ズムワルトの戦闘能力も最大に高めて早期に南朝鮮海域に配備すると公言している。

 数日前には、史上初めて我々のICBMの攻撃を防ぐための長距離ミサイル迎撃訓練なるものまでおこなった。

 そして、「戦略資産の攻撃能力が向上すれば、北朝鮮にたいする軍事的圧力をさらに強める効果を得られる」だの「有事に北朝鮮の海岸地帯を攻撃するうえで大きな威力を発揮するであろう」だの何のと騒ぎ立てている。

 これは、我々を力で圧殺してアジア太平洋地域で軍事的優位を占め、ひいては世界制覇の野望を必ず実現しようとする米国の下心は絶対に変わらないし、朝鮮半島と地域の情勢を極度に悪化させている張本人は、ほかならぬ米国であることを改めて明白に示している。

 問題は、最近、米国の高位当局者が「北の政権交代も侵略もせず、体制も保証する」「北との戦争は災難をまねくであろう」というお粗末なたわ言を並べてこのような軍事力強化策動に狂奔していることである。

 表では「平和」を騒ぎ立て、その裏では侵略戦争の準備に拍車をかけて機会ばかりをうかがう米国の狡猾な正体を我々は、長い朝米対決の歴史を通じてあまりにもよく知っている。

 帝国主義は死ぬ時まで帝国主義であって、変わり得ない。

 米国の一言二言の口先に緊張を解いて武装解除させられる我々ではないし、そのような陰険な術策にだまされて運命的な選択である自衛的核抑止力強化の道から退くわが軍隊と人民ではない。

 米国が、我々を自分らの「平和」の繰り言にだまされて身を滅ぼした国のように思うなら、誤算である。

 チュチェ朝鮮の不敗の強大さと限りない発展の潜在力を全世界に力強く誇示し、万里の青空に打ち上がる我々の威力ある戦略兵器の誇らしい成功の爆音を米国は何気なく聞いてはならない。

 敵が海上なら海上、地上なら地上、空中なら空中、そのどこから侵犯してきても、任意の針の穴のような個別の目標も精密攻撃できるよう、高度に科学化、先端化されたのがまさに、我々の核攻撃能力である。

 いまや、世界で最も完成された兵器体系が決して米国の独占物ではないことをはっきりと知って慌てふためくべきである。

 米国が現実を直視できずに引き続き勝算のない軍事的対決を追求するなら、我々は米国を最後まで苦しめる用意があり、さらなる「贈り物」をするであろう。

 主体的な核戦力強化の道で我々がおさめた価値ある勝利のニュースが伝わるたびに、米国はよりいっそう苦悩に陥るであろう。

 米国は、我々の再三の忠告に背を向けて武力増強と北侵核戦争挑発に引き続きしがみつくなら、それはみずから自分の首に迫る刃物を自分の手で研ぐ結果をまねくだけである。

 米国が、我々の正当な自衛的核攻撃能力の高度化にいわゆる「脅威」だの「挑発」だのと言いがかりをつけているが、いかなる術策でも最も破廉恥な侵略者、世界の平和破壊の主犯としての醜悪な正体を隠せない。

 強盗の米国は、もっぱら力で治め、力で礼儀を教えるべきであるというのが我々の意志である。

 米帝国主義を終局的に壊滅させ、その追従勢力を完全に一掃するその日まで、我々式のチュチェ兵器、敵を戦慄させる絶対兵器をより多くつくるための我々の自衛的国防政策貫徹決戦は、一瞬たりとも止まることなく続くであろう。

 米国は、時間も、正義も、最後の勝利も最強の核の宝剣を握った我々のものであることをはっきりと知り、体面をさらに失う前にいまからでも賢明な選択をする方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system