対朝鮮軍事攻撃は米国の終末早める最悪の選択
−2017年7月7日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮アジア太平洋平和委員会(ア太委)は7日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 偉大な朝鮮労働党の新たな並進路線の旗印に従って、非常に速い速度で強化され、発展しているチュチェ朝鮮の不敗の国力と限りなく強大な威力にびっくり仰天した米国が分別を失って軍事的ばくちによりいっそうしがみついている。

 最近、米国防総省が「北の挑発」にたいする多様な対応方案を用意せよというトランプの指示に従って軍事的攻撃案を準備したとやかましく宣伝しているのが、その明確な証拠である。

 米国は、軍事的攻撃方案が我々が戦略的措置を講じれば直ちに大統領に提出されると騒いでおり、トランプもやはり「北にたいする戦略的忍耐の時代は終わった」「北にたいする極めて強く、確固たる計画をもっている」だの何のと我々にたいする軍事的攻撃企図を隠していない。

 特に、今回の我々のICBM試射の大成功に仰天して南朝鮮好戦狂と連合弾道ミサイル武力示威なるものまでおこない、情勢をさらに激化させている。

 これは、「侵略もせず、体制も保証する」だの何のと言っていたトランプ政権のたわ言が完全に嘘であり、実際は不意の攻撃で北侵戦争野望を実践に移すための陰険な企図を覆い隠そうとする欺瞞術数であることをそのまま示している。

 事実、米国が任意の瞬間にわが共和国にたいする核攻撃を企図しようとさらに騒ぎを起こしているのは秘密ではない。

 いま、この時刻も、西太平洋海域には2個の原子力空母打撃群が朝鮮半島の有事に備えて機動展開されており、相手側の戦略的対象物にたいする奇襲先制攻撃を使命とする戦略爆撃機BIB編隊が毎月1回以上、南朝鮮地域の上空に随時出動している。

 このような挑発的で危険極まりない軍事的妄動は、新たな高みに至った我々の限りなく強大な国力と戦略的地位に極度の恐怖を覚えた米国の断末魔のあがきであって、トランプ政権の対朝鮮敵視策動が極めて無謀な段階に至ったことを実証している。

 米国内でまで、政治的苦境に陥ったトランプが、対朝鮮軍事的攻撃に活路を求めようとしているとし、最高の緊張状態を引き起こすトランプ政権に理性的な行動を求める声が上がっているのは決して偶然ではない。

 先日、米国の代表的な対朝鮮専門家が、トランプに米国の「対北先制攻撃」は北の恐ろしい報復をまねいて南朝鮮と日本を灰にするのはもちろん、米本土まで焦土にする結果をまねくことになると指摘し、時間は決して米国の側にあるのではないので熟考するよう求める公開書簡を送ったのはその端的な実例である。

 明白に言うが、米国の対朝鮮軍事的攻撃方案は、自分の手で自分の首を締める極めて愚かな妄動であることを銘記しなければならない。

 わが軍隊と人民は、トランプの狂人のような軍事的選択に喜んで対応する万端の準備が既にできている。

 我々が今回断行したICBM「火星14」型の試射が1回で成功したのは、世界のどの地域も攻撃できる限りなく強大な核攻撃能力の一大誇示となる。

 わが共和国が、原爆、水爆とともに米国の心臓部を攻撃できるICBMまで保有したことで、わが祖国の総合的国力と戦略的地位は新たな高みに至った。

 米国の対朝鮮敵視政策と核の脅威が根本的に一掃されない限り、我々はいかなる場合も核と弾道ミサイルを協議のテーブルに乗せないし、我々が選択した核戦力強化の道からただの一歩も退かないであろう。

 そして、今後、退席しないようにしばしば大小の「贈り物」をして米国をさらに不快にさせるであろう。

 米国に我々を力で制圧するための軍事的攻撃方案が準備されているなら、我々には我々式の強力な軍事的対応案、米国焦土化作戦方案が用意されていることを知らなければならない。

 わが白頭山革命強軍は、南朝鮮はもちろん、アジア太平洋地域の米帝侵略軍基地と米本土を核の照準器内に入れて、敵が少しでも動くなら即時無慈悲な懲罰の火の洗礼を浴びせるであろう。

 米国の陰険な先制攻撃企図を「対話」だの「主導的役割」だのと覆い隠そうとする南朝鮮当局も、いったん戦争が起これば無事でいられない。

 わが共和国にたいする無謀な軍事的攻撃は、米国とその手先の終末を早める最悪の選択になるであろう。

 米国は想像するのもはばかる残酷な史上最大の災難を避けたいなら、尊厳ある核強国、ミサイル強国である我々をはっきりと見て、むやみに軽挙妄動してはならない。

 南朝鮮当局は、米国に便乗して笑止な軍事的対決妄動にしがみつくのが米帝を狙った我々の核の照準器内に自分の足で入る自殺的な妄動であることを銘記する方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


inserted by FC2 system