米国は頭を冷やし我々の警告を銘記すべきだ
−2017年8月2日−

 朝鮮中央通信によると、アジア太平洋平和委員会(ア太委)は2日、全文次のようなスポークスマン声明を発表した。

 朝鮮労働党委員長で国務委員会委員長、朝鮮人民軍最高司令官であるわが党と国家、軍隊の最高指導者金正恩同志の直接的な指導のもとに行われた我々のICBM「火星14」型の2回目の試射の大成功はいま、この惑星中を揺るがして世界政治の構図に巨大な地殻変動を起こしている。

 寸分の誤差もなく完璧な大成功をおさめた今回の試射を通じて、朝鮮労働党の戦略核兵器の限りなく強大な威力と最上の域に至ったわが共和国の戦略的地位が世界にはっきりと誇示されたし、特に、米本土全域が我々の射程圏内に入っていることが余すところなく立証された。

 問題は、この厳然たる現実を前にして大勢を正しく判断して責任ある選択をすべき米国が、いまだに目を覚ませずに無分別にのさばっていることである。

 そのうえ、米高位当局者は、「軍事的選択案」だの「秘密作戦の準備」だの「政権交代」だのと後始末もできない無謀な妄言までむやみに吐いている。

 朝鮮半島全域を含むアジア太平洋地域の平和と安全保障への関与を使命とするア太委は、愚昧極まりない蛮勇を振るう米国に平和を愛するこの国の千万軍民の名でこの惑星に鳴り響いた不世出の偉人の警鐘を改めて想起させる。

 我々は既に、去る7月4日の「火星14」型の試射の大成功が国家の核戦力完成の最終関門を通過した特大の出来事になることを内外に事実どおりに宣布した。

 これには、米国が我々を見る戦略的視点を根本的に変えて、これ以上軽挙妄動してはならないという意味が込められていた。

 しかし、米国はそれを悟れずに「対北先制攻撃」を騒ぎ立てたばかりか、あえて「斬首作戦」だの「超精密標的攻撃」だの「全面的な超強硬制裁・圧力」だのの極悪非道な企図をさらけ出すのもためらわなかった。

 それに対する我々の答えがまさに、「火星14」型の2回目の試射である。

 米国は、我々の最高指導者が我々があえてICBMの最大射程模擬試射をおこなったのは、分別を失ってつまらないラッパを吹いている米国に重大な警告を送るためであると述べた意義深い言葉をしっかりと心に刻み付けなければならない。

 いまだに米国の政府と議会の高位人物は、「北の行動を止める意味のある措置を請じるべきである」だの「体制転換もあり得る選択である」だの「必要なら戦争も辞さない」だのの暴言をむやみに吐いて我々の急速な核戦力高度化を阻もうと必死にあがいている。

 トランプ政権は、米帝のけだものによってこの地で残酷な戦乱を経たわが人民にとって、国家防衛のための強力な戦争抑止力は必須不可欠の戦略的選択であり、何によっても変えられないし、何物にもかえがたい貴重な戦略資産であると述べた我々の最高指導者の有名な言葉が、並進の旗印を高くかかげて自衛的核戦力強化の道にあくまで進もうとするわが軍隊と人民の鉄の信念であり、絶対不変の意志の宣言であることを銘記すべきである。

 そして、生意気な戦争のラッパや極端な制裁の威嚇が我々をさらに覚醒、発奮させ、核兵器保有の名分を与えるだけであるという我々の最高首脳部の宣告を重く受け止め、夢見る「北の核廃棄」の野望がいつまでも実現しない荒唐無稽な妄想であることをはっきりと悟るべきであろう。

 米国が我々の再三の警告にもかかわらず、この地に再びおぞましい顔をさらして核のこん棒を振り回し、間の抜けたいたずらをするなら、我々がこれまで順々に見せてきた戦略核兵器で厳しくしつけてやろうと述べた天が遣わした偉人の厳しい宣言は、米国に送る先軍朝鮮の厳正な重大警告である。

 いまや、米国にはチュチェの核強国、世界的な軍事強国としての我々の戦略的地位を認め、対朝鮮敵視政策を転換して本土を含む米国全体の安全を保障してもらうか、もしくは我々とあくまで対決して前代未聞の核の惨禍のなかでアメリカ帝国の悲惨な終末を迎えるかという二つの道以外に他の選択などあり得ない。

 米国は、対朝鮮敵対と戦争狂気で熱くなった頭を冷やし、我々の意味深長な警告を重く受け止める方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


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