米国と南朝鮮の軍事的共謀・結託強化謀議
−2017年11月2日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮平和擁護全国民族委員会(平和擁護委)は2日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 最近、米帝とかいらい好戦狂は、わが共和国を力で圧殺するために頻繁に密議を凝らして反共和国侵略戦争騒動に狂奔している。

 先日、マティス米国防長官と宋永武かいらい国防部長官がソウルで開かれた第49回定例安全保障協議(SCM)で我々に反対する軍事的共謀・結託をさらに強化することにしたのはその代表的実例である。

 米国とかいらいは、「北朝鮮のミサイルの脅威」に関する情報共有問題、南朝鮮に配備された高高度防衛ミサイル(THAAD)の作戦運用と米戦略資産の朝鮮半島循環配備拡大問題、米空母打撃群訓練と弾道ミサイル警戒訓練、対潜水艦戦訓練をはじめ、合同軍事演習を強化する問題などを論議し、互いに協力をいっそう強化することを謀議した。

 これに先立ち、米国とかいらい合同参謀本部議長は、第42回軍曹委員会で「北朝鮮の核とミサイルの脅威」に備えた連合作戦方案と連合指揮統制システムC41の相互運用性強化対策、北侵連合作戦計画である「作戦計画5015」の更新方案についても密議を凝らした。

 これは、定例の看板のもとにおこなわれた今回の会議が徹頭徹尾、日々狂乱的におこなわれる北侵核戦争策動にさらに拍車をかけるための危険千万な軍事的謀議であったことを明白に示している。

 南朝鮮訪問期間、マティス米国防長官が、板門店の共同警備区域に現れて「北朝鮮の挑発が国際平和を害している」と言い散らす一方、南朝鮮執権者と会っては「米国は北朝鮮の核抑止能力を強化していくうえで最善の努力を尽くすであろう」と騒ぎ立てたのは、今回の共謀、結託の侵略目的と危険性をそのまま実証している。

 わが共和国の威力に仰天して「同盟強化」の美名のもとにかいらいを自分らの手中にさらにおさめ、北侵戦争の弾よげに利用しようとするのは米国の変わりない目的であり、主人の力を借りて軍事的劣勢を挽回し、北侵野望を実現しようとするのはかいらいの愚かな妄想である。

 このような時代錯誤な米国とかいらいの凶悪な企図と正体が、今回の軍事的謀議で集中的にあらわになったと言える。

 看過できないのは、敵の今回の謀議が朝鮮半島とその周辺水域に3つの空母打撃群をはじめ、戦略資産を投入して緊張の水準を最高に引き上げているのと時を同じくしておこなわれたことである。

 いま、米国は、我々がトランプのアジア訪問期間に「挑発」し得ると騒ぎ立て、原子力空母のロナルド・レーガン、ニミッツ、セオドア・ルーズベルトを中心とする空母打撃群を朝鮮半島水域に投入して我々に対する威嚇、恐喝の度合いをさらに高めている。

 一方、米太平洋艦隊司令部は、既に、朝鮮半島とその周辺で作戦中である艦艇に命令さえくだせば即時行動できるよう巡航ミサイル・トマホークの発射準備警告命令を下達する一方、米空軍は冷戦時代のように核武装した戦略爆撃機B52の24時間非常出撃体系を復活させ、南朝鮮地域に対する戦略爆撃機のBIBとB2の頻繁な編隊飛行で不意の実戦攻撃態勢を維持している。

 まさに、このような時におこなわれた主人と手下の戦争謀議は、米国が危険千万な軍事的方案を具体的な実行に移そうとしていることをそのまま明らかにしている。

 しかし、このような米国の無謀な北侵戦争挑発策動は、内外の一様な糾弾と排撃のなかで破滅を免れなくなっている。

 いま、国際社会では、我々に対する「軍事的選択」と絶滅を騒いで情勢を極端な域に追い込む老いぼれ狂人のトランプのヒステリーを制止させ、破滅的災難を予防すべきであるという声が日々高まっている。

 さらに、米国の政界、言論界、学界、法曹界をはじめ、各界でもトランプの戦争権限を制限する法案と法的訴訟が相次いで提起されている。

 米国内で大統領の武力行使権限を制限すべきであると一様に立ち上がっているのは米国史上初めてのことである。

 米国は自滅をまねく軍事的バクチにしがみつく前に、耳の穴をかっぽじって自分らの「軍事的選択案」に反対、排撃する内外の声を聞くべきである。

 米国とかいらいが、軍事的共謀・結託を強化するほど、朝鮮半島と地域の平和を破壊する好戦狂としての凶悪な正体をさらにさらけ出すだけである。

 侵略者、挑発者は、敵撃滅の報復意志でフル装塡されたわが千万軍民の前で自分らのいかなる軍事的謀議も無駄な空論にすぎないことを銘記し、つまらない夢から覚めなければならない。

 全民族と世界の平和愛好人民は、朝鮮半島と地域を核戦争のるつぼに押し込むための米国と南朝鮮かいらい好戦狂の無謀な軍事的共謀・結託と北侵戦争挑発策動を断固阻止し、破綻させる平和守護闘争に積極的に立ち上がるべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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