「前提条件なしの非核化協議」は妄想
−2017年11月4日−

 朝鮮中央通信社は4日、「盗人猛々しさの極み、間抜けな妄想をやめよ」と題する全文次のような論評を発表した。

 最近、米国が「高強度の制裁、圧力を通じた北朝鮮の核問題解決」を言い散らし、「北朝鮮が、前提条件のない非核化協議に臨むようにすべきである」と騒ぎ立てている。

 去る10月18日、サリバン米国務副長官は「我々の目標は、圧力を通じて北朝鮮が前提条件を付けずに協議に臨むようにすること」であると騒いだし、米国務省北朝鮮担当特別代表なる者も「北朝鮮と協議をするなら前提条件なしに真摯で信頼できる協議をすべきである」と述べた。

 いまだに、我々についてあまりにも知らない政治盲者が、自分らの野蛮な対朝鮮制裁・圧力狂乱と侵略戦争策動を合理化しようとする卑劣な世論欺瞞術策であり、盗人猛々しさの極みである。

 米国は、国家核戦力完成の終着点に至った我々が、現段階で自分らの強盗の要求に応じ得るという間抜けな妄想を捨てるべきであり、特に、我々との非核化協議は夢も見てはならない。

 我々にとって国家防衛のための強力な戦争抑止力を打ちかためていくのは、何によっても逆戻りさせられない必要不可欠の戦略的選択である。

 我々は、既に、米国の対朝鮮敵視政策と核の威嚇が続く限り、誰が何と言おうと自衛的核抑止力を協議のテーブルに乗せないし、我々が選択した核戦力強化の道からただの一歩も退かないという不変の立場を宣明した。

 「前提条件のない非核化協議」を云々するいまでも、トランプと米軍部の好戦狂は「北朝鮮の態度の変化」を引き出すには、「軍事的選択案」も準備し、国際的な「包囲封鎖」とともに「全面密着式の対朝鮮圧力外交」をさらに強化すべきであると騒ぎ立てて、原子力空母のロナルド・レーガン、ニミッツ、セオドア・ルーズベルトを中心とする空母打撃群を朝鮮半島周辺水域に投入して、我々に対する威嚇、恐喝の度合いをさらに高めている。

 米太平洋艦隊司令部は、既に、朝鮮東海とその周辺で作戦中である艦艇に命令さえくだせば即時行動できるよう巡航ミサイル・トマホークの発射準備警告命令を下達する一方、米空軍は冷戦時代のように核武装した戦略爆撃機B52の24時間非常出撃体系を復活させ、南朝鮮地域に対する戦略爆撃機のBIBとB2の頻繁な編隊飛行で不意の実戦攻撃態勢を維持している。

 このような米国が、時代錯誤の対朝鮮政策を撤回することに関する我々の正当な主張とそれに伴う原則的要求をいわゆる「前提条件」であると罵倒することこそ、暴悪に襲いかかる強盗の前で拳を解き、ひざまずけというのも同然の破廉恥な詭弁である。

 朝鮮は対話に反対しないが、朝鮮の最高の利益と人民の安全に関わる問題で絶対に取引せず、そのような対話と協議には少しの関心ももっていない。

 民族の自主権と生存権、発展権をしっかりと保証する我々の自衛的な核の宝剣は、米国の対朝鮮敵視政策が完全に破棄されない限り、よりいっそう鋭く研がれるであろう。

 間抜けな妄想をやめる方が良かろう。【朝鮮通信=東京】


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