「北人権問題」専門家会合を非難
朝鮮外務省代弁人談話 
−2015年9月23日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮外務省は23日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 敵対勢力が、国連の人権の舞台を反朝鮮「人権」謀略の場に悪用し、国際的圧力共助を合理化しようと必死に策動している。

 今回の国連人権理事会第30回会議の会期中に米国など敵対勢力は、ありもしない我々の「人権問題」と関連したいわゆる「専門家会合」なるものを行い、既に破綻した反朝鮮「調査報告書」と「人権決議」に列挙した捏造・謀略資料で我々に悪辣に言いがかりをつけて国際的非難の雰囲気を鼓吹した。

 反朝鮮「人権」キャンペーンが、「体制変化」と「政権交代」を追求したことが明白な状況で、我々は「専門家会合」の招集自体を排撃したし、したがって、「会合」にそもそも参加する必要性を感じなかった。

 しかし、「会合」で論議される内容が甚だしく挑発的で度を超えているので、国際社会に敵の反朝鮮「人権」謀略策動の真相を明らかにするために参加した。

 予測どおり、「会合」は、米国の対朝鮮敵視政策の産物であって、人権を口実に我々の「体制転覆」を狙った不純な政治謀略劇であったことを改めて世界に示した。

 見ものは、侵略戦争の元凶、人権蹂躙の元凶である米国が、「人権擁護者」に変身して誰それの「人権問題」論議の先頭に立ったことである。

 米国は、国内ではもちろん、世界の至る所で平和を破壊し、ありとあらゆる人権蹂躙蛮行に明け暮れている悪の帝国である。

 最近、全欧州を席巻している深刻な難民危機をもたらしたのもほかならぬ米国である。

 米国が、「対テロ戦」と「民主主義」樹立の美名のもとにアフガニスタンとイラク、リビア、シリアなど至る所で戦争を起こして内戦を助長したことによって難民が急激に増加しており、米国こそ難民問題の張本人であるという世界的な糾弾の声が上がっている。

 今回の「専門家会合」を通じて、同盟関係のためなら特定の国の主権侵害のようなものはお構いなしに、むやみに米国に便乗する日本と欧州連合(EU)諸国の稚拙な姿も如実にあらわれた。

 看過できないのは、国連人権理事会の誤った行為である。

 我々は、国連人権理事会が世界的な糾弾と排撃の対象になっている険悪な人権蹂躙行為をまず問題視する代わりに、米国の対朝鮮敵視政策に相づちを打って特定の国を狙った圧力のテコに利用される異常な光景を目撃し、みずからが唱える公正性と厳正中立の原則に大きな疑惑と懸念をもつようになった。

 このような行為が、引き続き助長、黙認されるなら、国際的な人権の舞台は真の対話と協力ではなく、個別の国の利害関係に盗用される政治的対決の場と化すであろう。

 真の人権保護増進のための対話と協力は願うが、不純な政治目的を狙った対話と協力には断固反対するのが我々の終始一貫した立場である。

 我々は、「専門家会合」のような反朝鮮「人権」キャンペーンを耐えがたい政治的挑発であると強力に断罪し、敵対勢力の「人権」騒動に最後まで強硬対処していく意志をさらにかためている。

 我々は誰が何と言おうと、わが人民の生と幸せの基盤である朝鮮式社会主義制度を固守し、さらにしっかりかためていくであろう。【朝鮮通信=東京】
 

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