EUと日本は「北人権決議案」提出をやめよ
朝鮮外務省代弁人 
−2015年10月17日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、敵対勢力が国連で反朝鮮「人権決議案」提出劇を演じたことに関連して17日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 米国の操縦のもとに欧州連合(EU)と日本が、第70回国連総会でまたもや反朝鮮「人権決議案」採択を画策し、草案作成のための協議の茶番を演じている。

 これは、国連の舞台でもう一つの反朝鮮対決を鼓吹する米国とその追従勢力の卑劣な謀略策動である。

 いったい、人権の被告席に立つべき罪人が、誰であるのに、誰を問題視しているのかということである。

 米国こそ、世界最悪の人権蹂躙の元凶であり、人権不毛の地であり、国連で直ちに扱われるべき犯罪国家である。

 米国は、世界各地で侵略と戦争、殺りくをはじめ、反人倫的犯罪行為をためらいなく働き、人権保護で最も優先的な問題となっている人間の生存権と生命権を無残に踏みにじっている。

 南朝鮮で道行く中学生を戦車でひき殺し、イラクとアフガニスタンで罪のない民間人をむやみに虐殺したばかりか、意図的に病院を爆撃して子どもを含む多くの患者の命を奪ったのも米国であり、他国に秘密収容所を設けてけだものも顔を赤らめる中世的な拷問蛮行を働いたのもまさに米国である。

 米国では、甚だしい人種差別と警官の黒人殺害蛮行が日常茶飯事となっており、残酷な銃器犯罪が毎日のように発生して人々が死の恐怖に震えている。

 人権保護と人道主義についてよく騒ぐEUも同じである。

 生きる道を求めて押し寄せる中東の難民を保護する代わりに、互いに押し付け合って当然の対策を講じず深刻な人道の悲劇を生んだ所が欧州である。

 人を荷物のように扱って集団で窒息死させても、EUは実際に難民問題を生んだ米国の侵略と人権蹂躙蛮行については一言も言っていない。

 このように、自分の家の中の問題も処理できないのにEUは、米国に追従してまともな名分すらなしに誰それの「人権問題」を云々している。

 我々は、人権分野での真の対話と協力のために最近、EU人権担当全権代表と国連人権高等弁務官を招くなど、最大限の善意を示している。

 ところが、EUは我々が問題の「脱北者」家族に会わせるというのも回避し、既に合意していた全権代表のわが国訪問も一方的に取り消し、嘘だらけの「報告書」を持ち歩いて10余年間も行ってきた反朝鮮「決議案」採択劇を引き続き強行している。

 我々の現実には口を極めて否定し、敵対勢力がでっち上げた詐欺文書ばかりにしがみついているEUの振る舞いは、偽善と無理押しの極みである。

 反朝鮮「人権騒動」の前面に立っている日本は、EUをしきりに唆してわが共和国のイメージを傷つけることで、自分らの過去の反人倫犯罪を覆い隠して政治的利益を得ようと愚かに振る舞っている。

 EUと日本は、不当な反朝鮮「決議案」提出の試みを直ちにやめるべきであり、米国の人権蹂躙蛮行や欧州の難民の事態など西側で進行中の特大型の人権問題に取り組むべきであろう。

 極悪な人権蹂躙の張本人が盗人猛々しく他人に言いがかりをつける卑劣な行為は絶対に容認されない。

 今回の国連総会は、正義と平和を愛するすべての国が、米国をはじめとする真の人権蹂躙犯罪国を断罪して糾弾する場となるであろう。

 我々は、敵対勢力の無分別な反朝鮮「人権」対決狂気を断固たる超強硬対応で最後まで押しつぶすであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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