李乙雪氏の国葬
−2015年11月11日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮労働党中央委員会委員で最高人民会議代議員、朝鮮人民軍元帥である李乙雪氏の国葬が11日、平壌で厳かに執り行われた。

 葬儀場は、金日成主席の最も忠実な革命戦士、金正日総書記の最も親しい革命戦友であり、敬愛する金正恩同志を革命の信念と信義で支えてきた抗日の老闘士である李乙雪元帥を失った大きな悲哀につつまれていた。

 朝鮮労働党第1書記で国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志が葬儀に参列した。

 党と国家、軍隊の責任活動家である金永南、黄炳瑞、朴奉珠、金己男、朴永植、李永吉、金元弘、金養建、郭範基、呉秀容、崔富一、盧斗哲、趙然俊の各氏と朝鮮社会民主党の金永大委員長をはじめ、国家葬儀委員会のメンバー、党、武力・政権機関、内閣の活動家、故人の遺族が葬儀に参列した。

 抗日革命闘士である黄順姫、金鉄万、朴京淑、李英淑の各氏が参列した。

 故人の霊柩が安置された中央労働者会館には、弔旗が掲げられていた。

 朝鮮人民軍陸軍・海軍・航空および対空軍、労農赤衛軍の軍旗が立てられており、名誉儀仗兵が故人の霊柩の傍らに立っていた。

 出棺の儀式が行われた。

 わが党と人民の最高指導者である敬愛する金正恩同志は出棺に先立ち、李乙雪氏を追悼して霊前に黙とうし、深い哀悼の意を表した。

 故人の遺族、国家葬儀委員会のメンバーが、李乙雪氏を追悼して黙とうした。

 追悼曲が荘重に流れるなか、敬愛する金正恩同志は故人の遺族とともに李乙雪元帥の霊柩を先頭に進んだ。

 朝鮮人民軍陸軍・海軍・航空および対空軍、労農赤衛軍の名誉儀仗隊がささげ銃を行った。

 故人の霊柩を乗せた装甲車は、オートバイに護衛され、大城山革命烈士陵に向かって出発した。

 霊柩車が通る首都の各通りには、わが党の忠実な護衛戦士であり、人民の真の息子である李乙雪元帥と永訣するために集まった数万人の人民軍将兵と各階層の勤労者が立っていた。

 彼らは、誠心誠意、党と領袖に忠実に従って先軍革命偉業の遂行に特出した功績を積み上げた貴い老革命家である李乙雪氏と永訣する大きな悲しみにつつまれていた。

 葬列は、玉流橋と万寿台通り、普通門、英雄通り、琵琶通りを通過した。

 人民軍将兵は、生の最後の瞬間まで敬愛する金正恩同志を絶対的に信じて従い、千万軍民をチュチェ革命偉業の継承、完成のための聖なるたたかいへと力強く鼓舞、激励した故人の生涯を胸熱く追憶した。

 李乙雪元帥は、抗日大戦の厳しい時代から革命の司令部を命がけで防衛してきたわが革命の第一線の護衛戦士、抗日の老闘士である。

 金日成主席と抗日の女性英雄金正淑女史の愛と信頼のなかで白頭山の革命精神を体質化し、不屈の革命闘士に育った氏は、無比の勇猛と自己犠牲の精神を発揮して司令部の安寧を守り、領袖決死擁護の生きた模範を示した。

 氏は解放後、主席の身辺安全を防衛する責任ある職務で活動して内外の敵の悪辣な蠢動を粉砕したし、峻厳な祖国解放戦争の時期も反党・反革命分派分子と結託した米帝の空爆と瓦解策動から革命と祖国の運命を決死守護し、祖国解放戦争の勝利に貢献した。

 戦後の時期と社会主義建設の時期、氏は、白頭山時代と変わらずいちずに金日成主席を首班とする党中央委員会を政治・思想的に、武力で擁護したし、わが革命武力を無敵必勝の白頭山革命強軍に強化し、発展させるためにあらゆる知恵と情熱をささげた。

 李乙雪元帥は、金正日総書記を白頭山の光明星にいただき、純潔な良心と至誠をささげて総書記の先軍革命指導を忠実に補佐し、人民軍内に党の唯一の軍指揮体系を確立するたたかいに確かな足跡を残した。

 氏は、わが革命が歴史に類例を見ない厳しい試練を経ていた苦難の行軍、強行軍の時期も、総書記を第一線で護衛し、わが党を銃で忠実に支えて総書記の第一の忠臣、革命戦友、真の革命戦士の本分を果たした。

 総書記は、生の最後まで革命の軍服を着て党に従おうとする戦士の願いをくみ取り、最高司令部の重要職務も任せて一歩一歩手を取って導いたし、わが革命の元老に押し立てて大きな愛と信頼を示した。

 わが革命の1世、抗日の老闘士を一番大切にして押し立て、老いてもますます元気であるよう限りない活力を吹き込む敬愛する金正恩同志の大きな恩情のなか、李乙雪元帥は先軍革命の最後の勝利に向かってたくましく進む継承者の隊伍に領袖決死擁護精神、祖国守護精神を深く植え付け、生を輝かしく締めくくった。

 敬愛する金正恩同志は、李乙雪元帥を失った悲痛な思いを抱いて故人の霊柩を訪れて老革命家の生を最上の域で誉れ高く輝かし、闘士が備えた忠実さと革命の信念をすべての党員と人民軍軍人、人民の胸に大切に刻み付けた。

 人民軍将兵は、大きな悲哀につつまれてわが人民軍を革命の首脳部決死擁護精神がフル装塡された白頭山革命強軍、先軍革命の主力軍に強化し、発展させるのに生涯をすべてささげた故人と永訣した。

 各階層の勤労者も、生涯を常に変心することなく金日成主席と金正日総書記、敬愛する金正恩同志を絶対的に信頼し、心から従ったし、自分の領袖、自分の指導者をどういただき、従うべきかを実践の模範で示した李乙雪元帥に深い哀悼の意を表した。

 白頭山で開拓されたチュチェ革命偉業の勝利のために長期間献身的にたたかってきた老革命家を失った哀惜の念を禁じ得ず、通りを行き来していた市民も足を止めて故人の霊柩を見送ったし、李乙雪元帥の霊柩を乗せた装甲車は竜興十字路、ポドゥナム通り、文徳通りをゆっくりと過ぎた。

 人民軍将兵と各階層の勤労者は、抗日の老闘士の崇高な模範を見習って死んでも捨てない革命の信念を胸に刻み、敬愛する金正恩同志を首班とする党中央委員会のまわりにかたく結集して、この地に富強にして繁栄する社会主義強盛国家を必ず打ち立てる決意をかためた。

 霊柩を乗せた装甲車は、大城山革命烈士陵に到着した。

 李乙雪氏の胸像が立てられた大城山革命烈士陵には、朝鮮人民軍陸軍・海軍・航空および対空軍、労農赤衛軍の名誉儀仗隊が整列していた。

 永訣式が厳かに執り行われた。

 わが党と人民の最高指導者である敬愛する金正恩同志が永訣式に参列した。

 国家葬儀委員会のメンバー、故人の遺族、党、武力・政権機関、内閣の活動家が参列した。

 愛国歌が奏楽された。

 朝鮮労働党政治局常務委員会委員である朝鮮人民軍の黄炳瑞総政治局長(次帥)が哀悼の辞を述べた。(別掲)

 追悼曲が奏楽され、弔銃が発射されるなか、故人の遺骨が安置された。

 敬愛する金正恩同志は、あれほど願っていた強盛国家建設偉業の勝利と祖国統一の日を見ないまま惜しくも我々の元を去った李乙雪元帥に対する込み上げる哀悼の念を抱いて軍隊の責任活動家、遺族とともに故人の遺骨に土をかぶせた。

 献花曲が流れるなか、朝鮮労働党第1書記で国防委員会第1委員長、朝鮮人民軍最高司令官である敬愛する金正恩同志の名義による花輪が李乙雪元帥の胸像に献じられた。

 朝鮮労働党中央委員会および中央軍事委員会、国防委員会、最高人民会議常任委員会、内閣の名義による花輪が献じられた。

 敬愛する金正恩同志は、誠心誠意、主席と総書記に従って熱血の衷情を尽くしてきた李乙雪氏を追悼して黙とうした。

 国家葬儀委員会のメンバー、故人の遺族、党、武力・政権機関、内閣の活動家が故人を追悼して黙とうした。

 李乙雪元帥は心臓の鼓動を止めたが、わが軍隊と人民はチュチェの先軍革命偉業の勝利のために生涯をささげた革命烈士を永遠に忘れないし、党と革命、祖国と人民に立てた闘士の貴い業績は末永く輝くであろう。


哀悼の辞

 今日、我々は大きな悲しみのなかで金日成主席の最も忠実な革命戦士、金正日総書記の親しい革命戦友であり、敬愛する金正恩同志を革命の信念と信義で支えてきたわが革命の第1世代の護衛戦士、抗日の老闘士である李乙雪元帥と永訣することになる。

 主席に従って白頭山で抗日聖戦に参加したその日から革命の年代と年代を継いで党と革命、祖国と人民のための聖なる服務の道に自身のすべてをささげてきた李乙雪元帥は、あれほど願っていた強盛国家建設偉業の勝利と祖国統一の日を見ないまま心臓の鼓動が止まり、惜しくも我々の元を去った。

 李乙雪元帥と永訣することになるこの時刻、我々は誠心誠意党と領袖に忠実に従い、先軍革命偉業の遂行に特出した功績を積み上げた貴重な老革命家を失った悲しみを禁じ得ないし、込み上げる哀悼の念を抑えられない。

 李乙雪元帥の生涯は、白頭山の不世出の偉人たちの肉親のような愛と細やかな配慮のなかで真の革命家に育ち、最も価値ある生を享受してきた貴い生涯であったし、領袖防衛の第一線の哨所で白玉のような衷情をささげてきた銃の闘士の輝かしい生涯であった。

 日帝植民地統治の暗たんたる時代に植民地の亡国の民の悲惨な境遇で、さまよっていた李乙雪氏は1937年夏、若くして金日成主席が導く朝鮮人民革命軍に入隊した。

 金日成主席は、抗日大戦の炎の中でたくましい少年革命家を育てる崇高な志を抱いて少年中隊を組織したし、李乙雪氏をはじめとする少年中隊員を実の親も与えられない偉大な愛で見守った。

 厳しい行軍路で険しい障害物が立ちはだかれば、みずから背負って渡らせたし、銃弾が飛び交う戦場で身をていして守った実の父の愛、手に鉛筆を持たせて文字を教え、時には厳しくしかりもし、革命の哲理を植え付けた偉大な師の導きがあって李乙雪氏は革命的領袖観を体質化した熱血闘士に、高い軍事的資質と巧みな政治工作方法を有する抗日猛将に育つことができた。

 李乙雪氏は、司令部の伝令兵として高い責任感と革命的警戒心で護衛活動に万全を期したし、危機一髪のところで機関銃を持って敵のなかに飛び込んで無比の勇猛と犠牲の精神を発揮することで、司令部の安寧を守って領袖決死擁護の生きた模範を示した。

 小部隊活動の日々も、氏は無線手として司令官の意図を決死貫徹したし、日帝侵略者を無慈悲に撃滅、掃討し、祖国解放の勝利に貢献した。

 主席と抗日の女性英雄金正淑女史は解放後、自宅に李乙雪氏の宿所を設けて副官に任命したし、氏の生活を実の親の心情で見守り、みずから「豆もやしの祝い膳」(物のない中での心尽くしの結婚式)も用意して革命の任務に忠実であるよう一歩一歩手をとって導いた。

 李乙雪氏は、主席と金正淑女史の愛と信頼を常に心に刻み、解放された祖国で党、国家、武力建設のために国の津々浦々を現地指導する主席の身辺の安全を守る活動で限りない献身性を発揮した。

 氏は、祖国解放戦争の時期と戦後の時期に朝鮮人民軍連隊長、副師団長、副官長の重責を任せた主席の恩徳に報いる一念を抱いて米帝の武力侵攻を粉砕し、祖国と革命の運命を守る峻厳なたたかいで無比の勇猛をとどろかして抗日の女性英雄金正淑女史の霊前に立てた誓いを忠実に守った。

 反党・反革命分派分子と結託した米帝の悪辣な爆撃によって最高司令部の近くに落ちた時限爆弾を死を覚悟しでもっこで担いで除去した決死戦に関する話と、わが革命の歴史の各節目に記された李乙雪氏の英雄的な偉勲談はこんにちも人々の心を打つ。

 金日成軍事総合大学を卒業し、朝鮮人民軍連合部隊、大連合部隊の責任ある地位で活動した日々も、李乙雪氏は金日成主席を首班とする党中央委員会を政治・思想的に、武力で擁護し、主体的な軍事思想と路線を貫徹する道で常に白頭山の時代と変わらない同じ姿、同じ態度であった。

 領袖の前で常に正直でまじめな姿勢で戦士の本分を果たしてきた李乙雪氏を主席は限りなくいたわって愛し、与えられるあらゆる恩情と配慮をすべて施した。

 李乙雪は、早くに親元を離れて生涯を自身の元で暮らし、武力で党を守ってきた、寝ても覚めても自分の領袖だけを思い、領袖の健康と身辺の安全のために、すべてをささげた真の革命家であると述べた主席の価値ある評価は、氏が抗日の老闘士として老いてますます元気になり、英雄的な生涯をさらに輝かせるようにした貴い原動力になった。

 白頭山密営の時期から総書記を白頭山の光明星にいただき、純潔な良心と真心をささげた李乙雪氏は、総書記の先軍革命指導を忠実に補佐して人民軍内に唯一の軍指揮体系を確立し、わが革命武力を無敵必勝の白頭山革命強軍に強化し、発展させるうえで特出した功績を積み上げた。

 李乙雪氏は、革命の首都平壌を防衛する軍部隊と護衛部隊の責任活動家に押し立てた総書記の大きな政治的信任を心に刻み、軍人を抗日武装闘争の時期と祖国解放戦争の時期の親衛戦士の忠実さの伝統を継承した領袖決死擁護闘士に育てるためにあらゆる心血を注いだし、峻厳な苦難の行軍、強行軍の時期に祖国守護と富強祖国建設の偉業を陣頭で導く総書記の安寧を守るためにすべてをささげてたたかった。

 李乙雪司令官は,人生の幼年期も、人生の青春期も、人生の老年期も党と領袖に忠実であった革命の先輩である、主席と自身が心配する問題をすべて解決した愛国者であると述べて朝鮮人民軍元帥の称号を与えた総書記は本人も知らなかった病状を察し、外国に送って手術を受けるようにし、たつ時はもちろん、帰った時もみずから空港に出向いて熱い情を注いだ。

 自身とともに革命をもっと長く行うには健康に気を配らなければならないと述べ、氏の健康回復のためにあらゆる対策を立て、最高司令部の重要職務を任せた総書記の手厚い配慮があったので、李乙雪元帥は不治の病と診断された時からおよそ20年間、軍服を脱がずに党に従う道で銃の戦士の生涯を輝かすことができた。

 李乙雪元帥は、敬愛する金正恩同志の懐の中で革命戦士が浴することができる最上の栄光と幸福をすべて享受したし、今日は価値ある永生の丘に上ることになった。

 敬愛する金正恩同志は、主席と総書記の愛と情をそのまま継いで、元帥の健康と生活、家庭生活で提起されるすべての問題を一つ一つ推し量りすべて解決したし、元帥が送った素朴な手紙も欠かさず見て親筆の書簡まで送る大きな信頼と栄光を与えた。

 元帥が死去したという報告を受けて、誰よりも胸を痛めた敬愛する金正恩同志は、葬儀を国葬で行うようにし、みずから国家葬儀委員会委員長となって葬儀で提起される問題を一つ一つ教えたし、全軍に弔旗の掲揚に関する命令を下達し、氏の遺骨を大城山革命烈士陵(平壌)に安置するよう措置を講じた。

 敬愛する金正恩同志は、李乙雪元帥の霊前に自身の名義による花輪を送り、霊柩を訪れて深い哀悼の意を表し、誠心誠意、主席と総書記に従って熱血の衷情を尽くしてきた元帥に高い評価を与えた。

 李乙雪元帥が授った金日成勲章と金正日勲章、共和国2重英雄称号と労働英雄称号をはじめ、多くの勲章と表彰は、党と革命のためにすべてをささげた元帥の崇高な衷情と限りない献身性に対する白頭山の不世出の偉人たちの最上で最大の信頼のあらわれになる。

 実に、李乙雪元帥は、白頭山で金日成主席の温かい懐に抱かれたその日から、生の最後の瞬間まで、党と領袖の懐で革命戦士の最も価値ある生を享受してきたし、死去した後も党と人民の記憶のなかで永生する生を享受することになった。

 こんにち、敬愛する金正恩同志の賢明な指導によって、わが党とわが共和国の尊厳と威容が全世界にとどろき、革命の前途に前例のない最盛期が開かれている時に、李乙雪元帥のような老革命家を失ったのは、わが党と軍隊にとって大きな損失となる。

 我々は、チュチェ革命偉業、先軍革命偉業の勝利のために生涯をささげた李乙雪元帥を永遠に忘れないし、元帥が発揮した領袖決死擁護の模範を見習って偉大な金正恩同志を首班とする党中央委員会を命がけで死守し、百戦百勝の朝鮮労働党の先軍革命指導に忠実に従っていくことで、この地に統一して富強繁栄する白頭山大国を必ず打ち立てるであろう。

 李乙雪元帥は死去したが、元帥が党と革命、祖国と人民に立てた功績は末永く残るであろう。

 李乙雪氏よ!

 安らかに眠れ。【朝鮮通信=東京】

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