現情勢は対話の雰囲気ではない
朝鮮外務省代弁人 
−2016年4月12日−

 朝鮮外務省のスポークスマンは、我々の周囲でとんでもない対話の繰り言が広まっていることに関連して12日、朝鮮中央通信の質問に次のように答えた。

 最近、米国の核戦争挑発策動によって朝鮮半島に一触即発の危険極まりない情勢が生じているなか、一部でいわゆる6者会談だの、非核化と平和協定締結の並行推進だのの声が上がっている。

 現在の朝鮮半島の情勢がとうてい対話について考える雰囲気ではないというのは、幼い子どもでも十分にわかる明々白々な事実である。

 史上類例のない侵略的な米国・南朝鮮合同軍事演習とそれに対処したわが軍隊の正当な自衛的措置によって、朝鮮半島にはもっぱら、鉄と鉄、火と火、核と核の衝突だけが残っている。

 対話とは、当事者間の相互尊重と平等を命とする手段である。

 我々は対話そのものに反対しないが、不平等な対話は徹底的に排撃する。

 一方的な圧力のもとでは絶対に対話をしないというのが、我々の終始一貫した原則的な立場である。

 対話と軍事的威嚇、対話と制裁は、決して両立しない。

 制裁を加える目的が、対話の実現にあるという寝言のような論理は我々に通じない。

 米国の増大する敵対行為によって、我々の核問題は既に対話のテーブルを離れて久しい。

 我々がおこなった「合同軍事演習中止」対「核実験中止」の提案も、米国みずからが吹き飛ばした状況で、もはや、有効ではなくなった。

 既に宣明したように、我々の並進路線は、世界の非核化が実現する時までたった一日も止まることなく引き続き力強く前進するであろう。

 朝鮮半島で解決されるべき焦眉の問題は、ほかならぬ、すべての問題発生の根源である米国の対朝鮮敵視政策の完全な終息である。

 この問題が対話と協議を通じて解決されるか、もしくは、他の方法で解決されるかというのは、全的に米国の態度次第である。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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