「集団脱北」は南による拉致
朝鮮赤十字会代弁人談話 
−2016年4月12日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮赤十字会は12日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。


 去る7日、南朝鮮当局は、中国浙江省寧波市でレストランを営む我々の従業員が「集団脱北」したとし、「彼らの意思を尊重して人道的な次元で彼らを受け入れることになった」と騒ぎ立てている。

 一方、今回の「集団脱北」事件が、「国連対北制裁決議」の履行に伴う「実質的な効果」であり、我々の体制にたいするわが人民の「懐疑と南朝鮮社会にたいする憧憬の反映」であるかのように世論を流している。

 結論から言えば、今回の事件は、南朝鮮かいらいが海外に出ている我々の人員を誘拐、拉致するために世界各地でおこなっている執拗で極悪非道な反共和国謀略策動の集中的なあらわれであって、かいらい情報院のごろつきがでっち上げた前代未聞の集団的な誘引・拉致行為である。

 かいらい一味が以前から、海外に出店している我々のレストランを標的にして執拗な追跡戦をおこない、従業員を南朝鮮に連れて行くためにどれほど卑劣で狡猾に策動してきたのかという十分な資料と証拠を我々の当該機関がつかんでいる状態である。

 その代表的な実例が、かいらい情報院が在カナダ牧師の林賢洙を「親北牧師」に偽装させ、我々の若い女性と住民を「脱北者」に仕立てて南朝鮮と米国、カナダに連れて行った天人共に怒れる蛮行である。

 あどけない我々の児童、生徒を第三国を経て南朝鮮に誘拐しようと、かいらい情報院のごろつきが試して、すっかりばれて恥をかいた事件も近年に起きたものである。

 現在、我々の被害者家族と人民は、かいらい一味の野蛮な拉致行為に憤激を禁じ得ず、愛する肉親を速やかに送還するよう強く求めている。

 朝鮮赤十字会は、かいらい一味が海外で白昼に我々の人員を集団的に誘引、拉致する歯ぎしりする蛮行をおこなったことと関連し、次のような立場を明らかにする。

 1.かいらい一味の集団拉致行為をわが共和国の尊厳と体制、我々の人員の生命と安全にたいする最も極悪な特大型の犯罪事件であると厳しく断罪する。

 現在、我々の人員を誘引、拉致して反共和国対決に悪用する行為は度を超え、今回のように10余人ずつ集団的に懐柔、欺瞞して「脱北」させる露骨な段階に差しかかっている。

 かいらい一味がでっち上げた今回の「集団脱北」事件は、共和国にたいする重大な挑発であり、わが人民にたいする絶えがたい冒涜であって、絶対に許せない。

 2.かいらい一味は、極悪な集団拉致犯罪について謝罪し、我々の人員を全員即刻送還しなければならない。

 我々の人員にたいする誘拐・拉致行為は、何によっても許されない反人倫犯罪である。

 かいらい一味は、あらゆる懐柔と欺瞞、権謀術策で我々の人員を南朝鮮へと連れて行った犯罪者とその背後操縦者をすべて探し出して我々の神聖な法廷に引き渡さなければならない。

 我々は、かいらい情報院のごろつきが、どのように我々の人員を懐柔、欺瞞し、どのように当該国の黙認の下に彼らを東南アジアのどの国を経てどのような方法で南朝鮮まで連れて行ったのかを具体的につかんでいる。

 「身辺保護」だの何のとして我々の人員を徹底的に外部と遮断し、裏部屋で我々の女性を懐柔、強迫するのではなく、我々の要求に無条件応じるべきであり、罪のない我々の住民を一刻も早く送還すべきであろう。

 3.かいらい一味は、我々の人員を送還しない場合、それによってまねかれる重大な結果について重い責任を負うことになるであろう。

 現在、朝鮮半島は、かいらい一味の極悪非道な反共和国対決策動によって、いつ戦争が起きるかわからない一触即発の緊張状態に置かれている。

 このような時期に発生した我々の人員にたいする公然たる拉致行為は、ただでさえ緊迫した朝鮮半島情勢をさらに重大な域に追い込む重大事件であって、かいらい一味を無慈悲に掃討するわが千万軍民のせん滅的な怒りをさらに激しく込み上がらせている。

 南朝鮮当局は、天人共に怒れる誘拐、拉致の罪悪について謝罪し、我々の人員を送還しないなら、想像を絶する重大な結果と特段の懲罰措置が伴うことになることを銘記すべきであろう。【朝鮮通信=東京】


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