家族をソウルに送る
朝鮮赤十字会委員長が通知文 
−2016年4月22日−

 朝鮮赤十字会の李忠福委員長は、かいらい一味が我々の公民を誘引、拉致して抑留していることに関連して南朝鮮赤十字社の総裁に22日、次のような通知文を送った。

 既に明らかにされたように、貴方の「国家情報院」のごろつきは、中国の現地ブローカーと共謀して白昼に我々の公民を最も卑劣で野蛮な手口で貴方の地域に拉致した。

 にもかかわらず、貴方当局が「集団脱北」だの「自由意思」だの何のと、我々の公民を強制的に抑留し、彼女たちの送還に関する我々の正当な要求さえ全面否定しているのは、とうてい許されない反人倫的行為であり、崇高な人道主義にたいする冒涜であるとしか見られない。

 そのうえ、現在、貴方当局が拉致した我々の公民に人々の想像を絶する見るに堪えない懐柔と欺瞞、「帰順工作」を悪辣におこなっているという資料がわが方に引き続き入ってきている。

 貴方の青瓦台と「国情院」をはじめとする当局者が、我々の公民を白昼に拉致した罪のうえに最も野蛮で反人倫的な二重三重の罪を積み重ねている。

 人道主義を使命とする貴社が、このような惨たんたる現実にもはや背を向けではならないであろう。

 いま、愛する子どもと生き別れになった家族たちは、自分の子どもと直接対面させるよう懇切に要請している。

 これに関連して、わが方で家族の切々たる要請にこたえて、彼らを板門店を通じてソウルに送ることにしたことを改めて厳重に通知する。

 貴方は、「国際慣例」だの何のの不当な口実で反人倫的犯罪行為を隠蔽しようとするのではなく、赤十字の人道主義の原則にのっとって、わが方の家族が板門店を通じてソウルに行って子どもたちと直接会えるように必要な実務的措置を即刻講じるべきであろう。【朝鮮中央通信=朝鮮通信】


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