従業員3人「脱北」は南当局による拉致
朝鮮赤十字会代弁人談話 
−2016年6月2日−

 朝鮮中央通信によると、朝鮮赤十字会は2日、全文次のようなスポークスマン談話を発表した。

 いま、南朝鮮では、海外に出ていた我々のレストラン従業員3人が「脱北」しただの、いわゆる「制裁効果」だの何ののもう一つの常套の狂乱的な反共和国騒動が起きている。

 この茶番劇は、かいらい謀略メディアがまず「脱北」の事実を広めて周囲の耳目を集め、これにかいらい統一部のスポークスマンだの何のの連中が相次いであらわれて「確認」だの「入国」だのと相づちを打つ形で拡散し、内外世論を乱している。

 これには、去る4月に犯した集団誘引・拉致事件は自分らが出て下手に騒ぎ立てて散々な日にあったかいらい当局が、今回の事件は自分らとは何の関わりもない本人たちの「自由意思」であることを必死に際立たせようという浅はかな術策が潜んでいることは言うまでもない。

 結論から言えば、今回の事件もやはり、去る4月に中国浙江省寧波市で我々の住民12人を集団で誘拐したのと同様に、かいらい国家情報院のごろつきによる組織的で計画的な卑劣な強制拉致行為である。

 我々は、かいらい国情院のごろつきが中国陜西省渭南市の平壌先鋒館に勤務する我々の従業員2人を誘引、拉致するために以前から身分を偽装して彼女たちに接近し、どれほど卑劣で狡猾に策動したのかの十分な資料を持っている。

 今回、かいらい国情院のごろつきは、事前に我々の住民にたいする誘引・拉致作戦を緻密に立て、彼女たちを市場に誘い出し、あらかじめ待機させておいた乗用車に乗せて逃走した。連中は、彼女たちを数回車を乗り継いで旅券もなしに不法に中国国境を越えてラオスを経てタイに送り、ソウルへ連れ去る歯ぎしりする犯罪行為を働いた。

 我々の当該機関は、今回の誘引・拉致作戦に加担した者の身分と犯罪経路をはじめ、今回の事件の真相に関する資料をすべて掌握している。

 かいらい国情院のごろつきが、青瓦台の指令に従ってシナリオを書き、実行した今回の誘引・拉致蛮行は、共和国にたいするもう一つの許しがたい政治的挑発であり、罪悪に罪悪を積み重ねる極悪な反人倫犯罪である。

 明らかになったように、最近、かいらい一味は、日増しに常勝の一途をたどるわが共和国のイメージを傷つけて我々の一心団結に影を落とし、敵対勢力の制裁・圧力騒動を合理化しようと海外に出向いている我々の住民にたいする歯ぎしりする誘引・拉致行為に執拗にしがみついている。

 去る4月、寧波で我々の住民を白昼に集団で南朝鮮に連れ去った特大型の拉致事件は、その代表的な実例である。

 いま、かいらい一味は、誘引、拉致した我々の住民を抑留してあらゆる懐柔、欺瞞と威嚇、恐喝に明け暮れており、彼女たちとの面会を求める被害者家族と我々の再三の要求をあくまで拒否していることよって、国際社会の強い抗議と糾弾を受けている。

 今回の誘引・拉致事件は、我々の住民の無条件で安全な送還を求める内外の声を遮断して自分らの反人倫犯罪を覆い隠そうとすることとも直接的に関連している。

 かいらい一味が今回の事件をでっち上げるなり、「大統領」を含む執権者までが「集団脱北」だの「海外勤労者の困難」だの何のと常套の悪態を繰り返したのは、それをそのまま示している。

 かいらい一味が、自分らの天人共に怒れる犯罪の真相を隠して非難の世論の矛先を他にそらそうと今回の誘引・拉致事件を起こしたが、天倫に背いて国際法を乱暴に蹂躙し、白昼に歯ぎしりする誘引・拉致行為を再びはばかることなく働いた醜悪な正体を何によっても隠せない。

 今回の誘引・拉致行為は、かいらい一味こそ最も極悪非道な人権犯罪者であり、破廉恥な国際テロリストであることを全世界にことごとく告発している。

 わが千万軍民は、相次いでおこなわれているかいらい一味の天人共に怒れる誘引・拉致行為を絶対に許さないであろうし、必ず高い代価を受け取るであろう。

 かいらい一味は、今回の事件について我々に謝罪して犯罪者を厳罰に処すべきであり、我々の住民を南朝鮮に誘引、拉致する卑劣なすべての策動を即刻中断して連れ去った我々の人員全員を直ちに送還すべきである。【朝鮮通信=東京】


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